■横浜市「学習状況調査」について■    

 長い間、横浜市で実施されてきた「標準学力診断テスト」いわゆる学力テストが、平成18年度から無料(今まで各ご家庭で負担されてきたもの)になり、調査内容も変わりました。 今年は、すでに4月に2年生から6年生まで実施済みですが、平成19年度からは、年度末に、1年生から6年生まで全学年実施することになりました。 つきましては、以下「横浜市学習状況調査」の概要と平成18年度の調査結果をお知らせします。 

    横浜市学習状況調査概要

1.目的

本調査は、次の3点を目的とします。

(1)横浜市教育委員会においては、市立小中学校児童生徒の学習状況について、全市的に把握し、その結果を教育実施に反映するとともに、児童生徒の学力向上などに生かすことを目的とします。

(2)各学校においては、自校の一人ひとりの学習状況を的確にとらえ、教科指導や教育評価の改善および個に応じた指導の充実などに生かすことを目的とします。

(3)児童生徒においては、学力向上のために自らの学習状況をとらえ、学習の改善などに生かすことを目的とします。

2.本調査の名称

横浜市学習状況調査」とします。

3.調査時期

   小中学校共に年度末に実施、中学校3年生については時期を繰り上げて実施します。

4.調査対象

   小学校は1年生から6年生まで全員、中学校は1年生から3年生まで全員を対象とします。

5.調査内容

(1)   横浜市学習状況調査作問委員会を組織し、次の内容について作問・分析および考察します。

     小学校1〜2年生は、国語、算数の二教科

     小学校3〜6年生は、国語、社会、算数、理科の四教科

     中学校1〜3年生は、国語、社会、算数、理科、外国語(英語)の五教科

教科ごとにペーパーテスト形式で調査します。また、学習指導要領に示されている各教科の指導内容全般について調査するものです。

(2)   児童生徒の「生活意識」や「学習意識」の状況なども調査します。

(3)   過去に調査した問題、国や他都市で使用した問題なども交えて調査します。

6.調査結果の処理

(1)   教育委員会

ア.       調査目的の具現化に向けて、全市レベルや各区レベルの必要な資料が得られるよう適切な処理を行います。

イ.       処理結果について分析および考察を行い、各学校が活用できるようにします。

(2)   学校

 調査目的の具現化に向けて、自校の学習状況等について必要な資料が得られるよう適切な処理をします。

7.調査結果の処理

(1)   教育委員会

ア.結果を教育委員会運営方針などの教育施策に反映します。

イ.各教科の学習状況を「横浜市教育課程編成の指針」、指導資料の作成に活用します。

ウ.教育課程研究委員会などにおける研究に活用します。

エ.横浜市学習状況調査活用委員会を組織し、学校での活用に資する方策などについて研究します。

(2)   学校

ア.学校運営計画の策定や改善に活用します。

イ.教育課程の編成や改善に活用します。

ウ.学級経営の改善、指導方法および評価法の見直し、個に応じた指導の充実などに活用します。

(3)   児童生徒

ア.これまでの学習内容の理解の状況や自らの学習方法の自己評価に活用します。

イ.今後の学習に向けて改善点を考えることなど、さらに意欲的に学習に取り組めるように活用します。

   (4).保護者

        児童生徒の学ぶ意欲の向上に向けて家庭での支援の在り方に活用します。

 

    平成18年度横浜市学習状況調査結果の概要【小学校】

1.調査時期

    平成18年4月

2.調査内容

ア.教科学習状況調査

     2〜4年生 国語、算数の二教科

     5〜6年生 国語、社会、算数、理科の四教科

イ.生活・学習意識調査

3.調査対象

2〜6年生  349校  約15万7千人  抽出学級 722学級

4.調査結果の概要

 教科の結果

【おおむね満足できる点】

  国語…言語「漢字の読み」、書くこと「表現」

  算数…全領域「表現・処理」

  社会…全領域「知識・理解」

  理科…生物とその環境に関する「知識・理解」

     物質とエネルギーに関する「技能・表現」「知識・理解」

     地球と宇宙に関する「科学的な思考」「技能・表現」「知識・理解」

【努力を要する点】

  各教科ともに「思考・判断」、国語は「読む力」

  国語…説明的な文章を「読む力」

  算数…基礎的・基本的事項を活用する力が必要となる「数学的な考え方」

  社会…全領域に関する「思考・判断」

  理科…物質とエネルギーに関する「科学的な思考」

 

 

 経年変化問題(過去出題問題)の結果

 ◆国語における漢字の読み書きは、以前より定着している。

 ◆算数では、測定の仕方や数のとらえ方についての「知識・理解」は向上がみられたが、グラフの「表現・処理」では課題がある。

 ◆社会科では、県の地形や位置、日本の輸入資源についての「知識・理解」の向上はみられたが、複数の資料を関連付けて読み取ったり類推して結論付けたり力については、やや課題がある。

 ◆理科においては、経年変化に大きな差異はみられない。

 

 生活・学習意識調査の結果

 ◆「勉強が好き」「授業がわかる」児童の割合は、国の調査を上回る。

 ◆「授業がわかる」「一生懸命取り組んだことがある」と肯定的に回答した児童の教科学習の通過率は高い。

 ◆基本的な生活習慣のうち「朝食をとる」児童ほど、教科学習の通過率が高い。

 ◆「就寝時刻が10時より遅い」児童が2〜4年生では16〜29%いる。

 

    青葉台小学校の傾向と課題

1.学習面

◇知識は豊富で理解力もある。

◇本をよく読んでいる子が多く、読み取り能力はあるが、深く読み込んだり、じっくり考えたりすることが苦手である。

◇計算能力は高いが、問題に対して思いめぐらしたり深く考えたりすることに欠けている。

◇ものごとを自分なりに判断する力、学習や作業に対して見通したり見抜いたりする洞察力も乏しい。

◇定規を使って直線を描いたり、コンパスを使って円を描いたりする、いわゆる手先や実技を伴う作業が苦手である。

 2.生活面

  ◇見通しをもち、自分で状況を判断して行動することのできない子が多い。

  ◇言葉でまとめて自分の考えを話すことがうまくできない。

  ◇自分から探求しようとするよりも答えや解決方法をすぐに求めたがる。

  ◇自分の意見は言うが、友達の話をしっかり聞くことができない。

  ◇精神的にも体力的にも持久力・忍耐力が足りない。

  ◇身の回りの整理整頓がうまくできない。

 

 青小の子どもたちの全体的な傾向と今後の課題です。今後も実施される学習状況調査等ともにらみ合わせて、子どもたちの学習面・生活面の指導支援に力を注いでいきたいと思います。また、学習面とも深いかかわりがあると注目を寄せている「早寝、早起き、朝ご飯」についても社会全体が再認識し学校・家庭・地域が一体となって、子どもの健全な成長を優しく見守ってあげたいと思っています。