横浜市立東小学校 中期学校経営計画
 【Azuma−Plan】
計 画 期 間
 平成18年度〜平成22年度(5年間)
前期
(平成18年度〜平成20年度)
後期
(平成21年度〜平成22年度)
学校教育目標
  総括目標      「心の豊かな子」
  取組目標      自 立   《 自ら学び自ら考える子どもを育てます 》
    共 生   《 互いのよさを認める子どもを育てます 》
    創造性   《 自他の個性を生かす子どもを育てます 》
学校経営方針
(1) 学校は、夢を形にするところだ。
 小学校は、子供たちが初めての社会性と学習の知識・技能を学ぶ場です。そこに入学する子供たちも送り出す保護者の方々も、教育に当たる教職員も、みんなが夢を持ち、その夢を具体的な形にする場でありたいと考えます。
(2) 学校は、物事を教えるところだ。
 東小学校ができた101年前から、東小学校は、子供たちに物事を教えることによってその成長を支える という役割を果たしてきました。どんなに時代が変わろうと、先人が残した知恵や知識を、子供たちの 状況にうまく合わせる工夫をしながら、しっかりと教え、わかる喜びや出来る楽しさを味わわせるとい うこと、つまり確実な学力保障をしていくということに、何ら変わりはないと考えます。
(3) 学校は、多様性に対応するところだ。
 社会全体が変容していくにつれ、大人も子供も考え方や行動の多様性が拡大してきています。とおり いっぺんの、またはひととおりの考え方や方法では、教育そのものが成立しなくなってきています。出来る限り個へ対応し、弾力的な発想で、教育活動を展開していくことが不可欠です。その多様性に対応すればするほど、従来の学校体制では難しくなってきました。ましてや一人の学級担任だけでは教育活動は完結しません。学校は、チームとしての組織力をもって対処する必要がありますし、学校だけでなく、保護者や地域の皆様のお力もいただいた、いわゆる学校教育への地域参画の在り方を、真剣に考えなければならないと考えます。
(4) 学校は、楽しいところだ。
 学校は、学校にかかわる人たちすべての笑顔と元気な声で満ちあふれているような、安全で最も楽しいところであるべきというのは、昔から変わらない不易の部分であると考えます。
指導の重点
(1) 研究・研修の活性化を図り、授業を中核とする学校経営に努めます。
 「学校は物事を教えるところ」であるため、その中核をなすところが授業時間です。本校では、何よりも授業を中心に大切に考えていくこととします。中でも、「学校は多様性に対応するところ」であるため 個に応じた学習指導の在り方を追究し、改善を図る必要があります。そして、一人一人の子供に基礎的 ・基本的な内容の定着を図らなければなりません。本校は、古くから研究校と目されてきました。多くの先人が、保護者・地域と連携しながら、様々な研究活動の足跡を残してきています。この伝統は、絶やしてはなりません。研究活動を、学校経営の中核に位置付け、校内重点研究とは何かという原点に戻って、「研究のためにやる研究」から「日々の授業改善に直結する研究」を目指す必要があります。その ためには、まず、「やらされる研究」から「やりたくなる研究」へという主体的な研究への脱皮を図ることが重要です。これらの研究活動は、パイオニアスクールよこはま(PSY)及び英語活動推進校の取り組みとの有機的なリンクを図りながら推進していくこととします。
(2) 学校内外と協働する学校経営に努めます。
 「学校は多様性に対応するところ」であるため、一人の学級担任だけ、一つの学年だけ、学校の教職員だけで教育活動を行うという考えから抜け出さなければなりません。一つの学級に複数の教職員がかかわり、少人数指導やチームティーチングなど、子供の多様性に応じた学習指導を図ります。また、学校 の様々な課題に関して、保護者や地域の方々の教育する力で学校をサポートしていただく「東小学校地域協働システム(Azuma-area Collaboration System=ACS)」を作って、学校と保護者・地域との協働を図ることとします。
(3) 自律(自立)する学校経営に努める
 「学校は夢を形にするところ」です。しかし、学校教育を取り巻く現状は、教育改革の流れとなって学校に押し寄せ、それに押し流されそうな状況にあります。大昔から変わらない学校の原点の姿に立ち返り、そこから、東小学校が本当に必要とするものは何かをみんなが話し合い、何も変えなくていいもの(不易)と、変えなくてはならないもの(流行)をしっかりと見極めていくこととします。
(4) 説明を尽くし情報を発信する学校経営に努める
 「学校は楽しいところ」であるため、その楽しさを子供も保護者も教職員も味わえるように、教育活動の様々な部分を十分に説明する必要があります。説明には、説明会や懇談会、学校便りや学年便り、ホームページなど、様々な手段を用います。もちろん、個人的な問い合わせにも、ていねいに応じます。 説明することによって、保護者や地域の方々から、様々な御意見を頂戴し、同じ方向を向いて教育活動を展開することが可能になると考えています。
(5) 小規模校が生きる学校経営に努める
 本校の子供の数は、5月1日現在、255人です。これは、各学年の学級数が、1つか2つかになるちょうど境目の40人前後になっており、横浜市内でも小規模の学校に当たります。小規模校では、活気が無くなる、人間関係が固定化する、多様な教育活動が展開しにくいなどといったデメリットが指摘されていますが、反面、一人一人の子供の指導が行き届く、小回りがきく柔軟な教育活動が可能、家族的な雰囲気が作りやすいなどのメリットもあります。そこで、規模の小ささをむしろ逆手に取った特色ある弾力的な学校づくりを目指すことにより、この地域に根付いている伝統ある東小学校のよさや可能性を十分に生かしながら、新たな伝統を作ることが出来ると考えます。
改善の視点
(1)
学力向上を目指すための教師力の向上
取組目標
(ア)◎ 研究活動の活性化を図り、教育課程を改善します。
(前期)
国語科の授業改善
国語科の実践的な授業研究を通して、国語科教育課程の全体計画と指導計画を改善し、国語科スキルの充実を図ります。
英語活動の充実
英語活動の実践的な授業研究を通して、1年間の英語活動教育課程を編成します。
また、英語活動地域協力者連携システムの整備を進めます。
総合的な学習の時間の充実
(後期)
本校独自の総合的な学習の時間の在り方を検討し、総合的な学習の時間の教育課程の全体計画と指導計画を改善します。
各教科等の授業改善
(後期)
国及び横浜版の学習指導要領の検討をすすめ、それらに基づいた各教科等の教育課程を編成します。
教師一人一人の自己啓発の推進
一人一人の教師が、自分の資質や能力を高めるための自己啓発の研修に取り組みます。
(イ) ◎ 基礎・基本の確実な定着を図ります。
(前期)
協力教授(Team Teaching=TT)・少人数指導・習熟度別指導の充実
すべての学年に、学級の数にかかわらず担任2人を配置する「学年複数担任制」を導入し、弾力的な学習集団を編成しながら、TT、少人数指導、習熟度別指導、個別指導など、個や集団に応じた学習指導を展開します。それととともに、引き続きアシスタントティーチャー(AT)の活用を進め、その充実を図ります。合わせて、発展・補充に関する教育課程の整備を進めます。
スキル学習の充実
子供が意欲をもってスキル学習に取り組めるように、環境整備を進めます。また、ACSなどを活用して、スキル学習に取り組む「放課後のこべんタイム(仮称)」の開設を検討します。子供の意欲が持続するように、「スキル学習検定試験」の創設も検討します。
(ウ) 体力の向上を図ります。
(後期)
体力テストの活用
体力テストを実施し、実施結果の分析と考察をていねいに行い、体力の向上に向けて、その活用を図ります。
体力検定試験の創設
体力検定試験を創設し、子供が意欲をもって体力向上に取り組むことができるようにします。
体力向上につながる授業の充実
体育科の学習を核にしながら、体力向上につながる学習を充実させます。合わせて子供の健康につながる健康教育や保健指導、食育や栄養指導の充実も図ります。
(エ) 情報教育の充実を図ります。
(後期)
情報伝達関連技術(Information Communication Technology=ICT)環境の整備
 ACSなどを活用して、学校内のパソコンを中心とするICT環境の充実を図ります。中でも、学校図書館の図書資料のIT管理や子供の読書状況のデータ管理、校内ネットワークシステムの整備と活用などについて取り組みを進めます。
ICT教育の充実
教育課程におけるICT教育の位置づけを明確化して、授業でのコンピュータ・リテラシーと、情報処理活用能力の育成を推進します。そのため、教職員のICT研修の充実を図ります。
(2)
豊かな心の育成を目指すためのチーム力の向上
(ア)◎ 教職員相互のチーム力の向上を図ります。
(前期)
学年複数担任制の導入
すべての学年に、学級の数にかかわらず担任2人を配置する「学年複数担任制」を導入し、弾力的な学習集団を編成しながら、TT、少人数指導、習熟度別指導、個別指導など、個や集団に応じた学習指導を展開します。(再掲)この担任制が機能するように、学年経営システムの改善と充実を図るとともに、複数担任制度に基づいた教育課程の改善を図ります。
校務分掌の在り方検討
教職員のチーム力を向上できるように、従来の考え方にとらわれない新たな校務分掌の在り方を検討します。
(イ) ◎ 学校外とのチーム力の向上を図ります。
(前期)
東小学校地域協働システム(ACS)の整備
学校緑化、パソコン教育、読書活動、外国語支援スタッフ、クラブ活動支援、安全確保など、保護者や地域の方々の教育する力で学校をサポートしていただく「東小学校地域協働システム(Azuma-area Collaboration System=ACS)」を作って、学校と保護者・地域との協働を図ります。(再掲)
アシスタントティーチャーの導入・活用
教職を目指す大学生をアシスタントティーチャー(AT)として採用し、教育活動のサポーターとして学習支援に当たることを導入します。
PTAとの連携
PTAと連携しながら、頑張っている子供を表彰する制度の創設を検討したり、学校で親子がともに学習したり遊んだりする親子ふれあい活動の充実を検討します。
(ウ) 子供同士のチーム力の向上を図ります。
(前期)
ふれあい活動(特活・総合的な学習の時間)の充実
学年内交流活動や異学年交流活動による、自他の特長を認め合いいじめをなくそうとする仲間作りの活動を活性化します。あわせて、保護者や地域との交流活動も充実します。
宿泊交流の充実
本校独自の修学旅行の実現に向けて検討します。
道徳教育の充実
学習した道徳的価値が、実際の生活で生きるように、行事や活動などとの関連を図りながら道徳の授業の充実を図ります。
(3)
学校としての信頼を得るための説明力・発信力の向上
(ア) 説明会の充実を図ります。
(前期)
学校説明会の開設・充実
中期学校経営計画をはじめとする学校経営の方針や方策をていねいに説明するため学校説明会を適宜開催し、説明の内容や方法の充実を図ります。
学年懇談会の充実
学年複数担任制の取り組みのよさを周知し、子供の学校生活の状況を説明するため学年懇談会の充実を図ります。
(イ) 学校ホームページの充実を図ります。
(前期)
    学校から発信すべき情報の吟味を進め、ACSの力も借りながら、学校ホームページの全面的な見直しと充実を図ります。
(ウ) 学校便り・学年便りの充実を図ります。
(前期)
学校経営の方針や方策を説明したり、学年複数担任制の取り組みのよさを周知したり、子供の学校生活の状況を説明したりするため、学校便りや学年便りの充実を図ります。
(4)
子供の安全を守るための守備力の向上
(ア) 安全教育の充実を図ります。
(後期)
防犯・防災マップの作成・活用
地域の方々の協力を得て、子供との町歩きを実施する中で、学区及び近隣地区の防犯・防災に関するマップを作成して、安全教育に活用します。
安全教育の教育課程整備
各教科等の学習とも関連させながら、総合的な学習の時間を中心に安全教育の教育課程を編成し、安全教育の充実を図ります。
(イ) ◎ 学援隊の整備を図ります。
(前期)
教育委員会が進めている学援隊の整備事業を活用し、PTA校外委員会やACSとも連携を図りながら、学援隊の整備を図ります。
(ウ) 避難訓練の充実を図ります。
(前期)
防災・防犯に関する安全の確保を吟味し、避難訓練の充実を図ります。
(5)
学校力を向上させるための評価力の向上
(ア) 学習評価の充実を図ります。
(後期)
    学習意欲の向上につなげるため、単元毎の具体の評価規準の改善を行い、確実に学習評価が行えるようにするとともに、観点別評価の充実を図ります。あわせて、評価と評定の在り方について研究を行い、保護者や子供に分かりやすいあゆみの在り方を検討します。
(イ) 授業評価の充実を図ります。
(後期)
   授業改善につなげるため、実践的な授業研究及びその相互評価の充実を図ります。あわせて、授業者自身が行う授業自己評価のシステムの整備を検討します。
(ウ) 学校評価システムの整備・充実を図ります。
(前期)
   学校の経営改善につなげるため、学校教育活動全般にわたる学校評価システムの整備を図ります。そのため、自己点検・自己評価及び、外部評価・第三者評価のシステムを検討します。この学校評価システムの運用に当たっては、計画(Plan)⇒実践(Do)⇒評価(Check)⇒改善(Action)サイクル(PDCAサイクル)がきちんと機能するような運用を図ります。
人材育成の考え方
(1) 授業研究の活性化
    教師の本務は授業であることを考え、授業実践・授業研究・授業評価を基盤においた人材育成を図ります。
(2) 研修の充実
    授業力を向上させるため、教育委員会や教育研究会の外部研修への積極的な参加、及び自主的な自己啓発研修の活性化などを通して、人材育成を図ります。
(3) ◎ 授業づくり講座の開設・充実
授業力を向上させるため、外部研修、自己啓発研修はもちろんであるが、校内における相互の研究・研修の場として、校内授業づくり講座を開設し、学び合いの充実を通して、人材育成を図ります。
(4) 校内プロジェクト活動の導入
学校教育の様々な課題の解決に向けて、教職員による校内プロジェクト・チームを 組織し、研究や議論を通して、教職員一人一人の意識と意欲の向上を図ります。
(5)
特別支援教育コーディネーター・児童指導コーディネーターの導入と校内委員会の活性化
   本校の子供の実態から、特別支援教育コーディネーター及び児童指導コーディネーターを校務分掌に置き、特別支援教育と児童指導の両面から、子供の指導を考えていくとともに、校内委員会の活性化を図りながら、指導力の向上を図ります。
(6) 主幹教諭の位置づけの明確化
主幹教諭の育成を重視し、校務分掌において、主幹教諭の位置づけを明確にしながら、そのリーダーシップを発揮することにより、全体の教職員のマネジメント力の向上を図ります。
平成18年度の
  重点取組項目
(1) 中期学校経営計画を策定し公表しました。
(2) 小規模校活性化方策として、少人数指導・習熟度別指導の一層の充実を図るとともに、学級担任制度の検討を進め、来年度より学年複数担任制度の導入を図りました。
(3) 日常の授業の改善につながる校内研究の在り方を議論し、授業研究の充実を推進しました。
(4) 英語活動推進校の指定を受け、前期において小学校における英語活動の研究と準備を進め、後期より、全学年において英語活動の授業を開始しました。
(5) 東小学校地域協働システム(ACS)を検討し、その学校教育サポーターを募集しました。3月現在で、学習支援セクションとして、学校図書館サポーターの組織化をスタートさせ、具体的な活動を開始しました。
これまでの
  取組結果
◯平成19年度より記載いたします。
教育懇話会等の
        意見
2/28 「まち」と共に歩む学校づくり懇話会
子供同士や担任と子供などの人間関係が難しくなったときに、複数担任制は効果的だろう。
3/2 保護者説明会
複数担任制で、成績は担任同士相談をして複数の目で正確に評価をする。
複数担任制の担任のペアは大事なのでじっくり考えて決めてほしい。
※ この計画は、横浜市教育委員会の定める「学校版マニフェスト(中期学校運営計画)」として策定したものです。また、◎は重点項目です。