保護者の皆様
平成18年10月31日
横浜市立権太坂小学校
校長  森 友江
 
 保護者の皆様には、日頃より本校の教育活動にご支援・ご協力をいただきありがとうございます。
 さて、保護者の皆様にご提出いただきました、今年度の運動会についてのアンケート結果がまとまりましたので、ご報告させていただきます。今年度の結果を参考に、本校教職員一同、来年度の運動会に向けて、さらにより良い内容となるよう工夫を重ねていきたいと思います。ありがとうございました。
 
平成18年度 運動会アンケート集計結果(総数82部)( )内の数字は、同様のご意見・ご感想です。
 
(1) 成果として評価していただいたこと
 ・どの学年の児童も目標を目指して進んで生き生きと活動している姿、競技を通して自信を高めている子どもの姿、最後まであきらめずに力をぬくことなく競技している姿が見られてよかった。権小魂を見せつけられた。(20)
・自分がもっている力でがんばろう、楽しもうという気もちで、子どもたちが明るくのびのびと、前向きにやっているのが良かった。子どもたちが堂々とやっていてきもちがよかった。(7) 
・応援団やリレー、各委員会の係などで、高学年を中心に自発的・計画的に活動している様子がうかがえ、感心した。下級生がその姿にあこがれ、「早く高学年になりたい」と言っていた。1年生と比べると2年生の応援は声を合わせたりして、まとまっていた。一年ごとの成長を感じさせられた。(16)
・高学年になり自主性、自発性、協調性が伸びた事が感じられる。責任を持って仕事をしていた。(8)
・高学年の児童が低学年の児童の面倒をよく見たり、優しく声をかけたりするなどの様子から「共生」の姿が見て取れた。日ごろの縦割り活動の効果もあるのではないか。(16)
・障害のある子も一緒に参加し、どのような立場でも協力し、助け合っている様子がうかがえた。困っている子を進んで助けている子がいてよかった。足の不自由な子のスタート地点を変えるなど、一人ひとりが精一杯がんばれるように工夫されていた。(4)
・紅白で競い合うことによって、子どもたちが団結し、よく考えてがんばる姿を見ることができた。みんなが得点に貢献できたという実感がもてたと思う。友達と手を取り合って結果発表を待つ姿がよかった。負けた赤組の子が「泣きたくなるほど悔しい。来年は必ず勝てるようにがんばる」と言っていた。勝っても負けても有意義な運動会だった。(11)
・個々の力で競い合う競技、団体で競い合う競技、協力して作り上げる競技など、プログラムの組み立てがよかった。(4)
・運動の得意な子が活躍できる運動会でよかった。様々な行事が、それぞれの子どもの良さが発揮される「発表の場」となっている事がよい。活躍している子を応援する姿勢も良かった。(4)
・鼓笛やバトンは厳しい練習の中、目標に向け日々努力することができた。本番の発表はとても上手で、本人のもっている力が引き出されていた。(3)
・1年生の手作りの衣装がよかった。よく考えて作っていた。ダンスもとても上手だった。(9)
・2年生では、練習から本番まで、みんなで一体となり、作り上げていく様子が良かった。(6)
・3年生のはっぴは、一人ひとりの個性がでていてよかった。かけ声も大きく元気でよかった。盆踊りを知らない子も多いので、よい機会だと思う。(3)
・4年生のダンスで子どもたちが元気にがんばっている姿が素敵だった。
・5年生のソーラン節は、みんな心を一つにしていて、引きしまっていて、感動した。(5)
・6年生は自分たちで作り上げた演出、ダンスがすばらしかった。
・高学年の選択競技では、大変なマラソンを選ぶ子がたくさんいてえらいと思った。選択制はよい。(6)
・リレーの力強い走りや、騎馬戦の一騎打ちには迫力があってよかった。(2)
・司会進行なども児童が行い、元気良く、親しみやすい説明をしてくれていたのがよかった。(2)
・先生方やPTAの役員さん方が協力し、とても明るく元気の出る運動会だった。(2)
・地域の人もたくさん集まり、競技にも地域色がでていて、地域とのつながりが感じられた。鈴割りにも子どもたちの案内状によりたくさんの地域の人の参加があった。(4)
・先生と子どもたちのよい関係が感じとれた。
 ・短い練習期間で立派に演技をやりとげ、よくがんばったと思う。(4)
・雨が心配だったが、前日のプリントで種目の抜粋の計画を知って安心した。
  
(2) 課題や要望として受け止めたこと
 ○プログラム・競技の内容にかかわること
・就学前の子どもが参加できる競技や、縦割りの競技があっても楽しいのではないか。(4)
 ・毎年感動のソーラン節。体の大きい6年生もやると、迫力があっていいのではないか。(2)
・低学年は整列も難しく、疲れやすい。1年生のかけっこは、午前中の方がよいのでは。(2)
・高学年の騎馬戦は少し怖かった。あまり危険なことをさせたくないので、希望制にしてほしい。
 ・個人のかけっこより、全員参加のリレーの方がよいのではないか。
 ・近所の人とふれあいながら、昼食をとる機会は貴重である。できればもう少し時間がほしい。
・正門入り口にプログラムを用意してほしい。また、一般の参加種目の説明がほしい。(2)
 ・一人では勝てず、自分がどのように動けばよいか工夫を求められる競技があるよとよい。
 ・3年生は2曲やらずに、1曲に絞って集中して取り組んだらよりまとまったのでは。
 ・演技の衣装の準備は、前もってしておいてほしい。すべての学年で工夫をしてほしい。(3)
 ・中学年以上の演技には、自分たちの思いを力いっぱい表現しているものを期待する。(2)
 ・子どもたちの出番を多くして、日ごろ目立たない子が目立つ場をもうけるといいのではないか。
 
○児童の様子に関わること。
 ・準備運動や入場行進など、もうすこし元気に、シャキッとしてほしかった。(2)
・観戦中の児童の態度や、全校で歌う場面での、高学年の声の小ささが気になった。もっと指導してほしい。また、お互いに精一杯がんばったのだから、負けたチームは相手に拍手を送るなどの反応があるといい。(4)
 
 ○放送・進行などに関わること。
 ・競技中音楽が小さく、曲の盛り上がりに欠けた。もっと親しみのある曲にしてほしい。(7)
・演目と演目の間の状況を説明するアナウンス、次につながるようなコメント、敬老の人への参加賞があることのお知らせ、リレーの色分の説明など、アナウンスをしてほしい。(4) 
 ・騎馬戦の大将の口上のときマイクがほしい。
・1年生の鈴わりがすぐ終わり、楽しみにしていたおじいちゃんと孫の交流ができず残念だった。
 
○会場に関すること
・保護者席の確保が難しいと感じた。通路がせまくて大変だった。50mゴールのあたりが危険だった。安全面に対する配慮が必要ではないか。スロープ側の門も開放してはどうか。(7)
 ・他校のグランドを借りて運動会をしてほしい。(2)
 
 ○その他
 ・クラス全員で勝利を喜べない紅白の分け方は少し残念だった。
 ・祖父母あての招待状に、保護者シールもつけてもらえるとよかった。
 
(3) お答えします
 ○徒競走の男女混合・タイム差について
男女別にする必要のある教育活動については、内容を吟味した上で実施しています。徒競走は、個人競技として、個人の力を発揮する種目です。人権教育の視点上男女別にする必然性がないとの判断から、男女混合としています。
  3年生以上は7月にタイムを測定し、その結果をもとにできる限り等質グループとなるように組をつくっております。しかし、児童のコンディションや、夏休みの成長などにより、差がでてしまう場合があります。1,2年生も7月にタイムを測定し、それをもとに紅白に分けた上で、入場行進や開閉会式の整列でも使う「各クラス紅白の背の順」で実施しています。紅白の背の順とは別に徒競走用のタイム順の並び方を覚えることは、児童にとって負担が大きいと考えています。
リレーについては、各学年から選出された選手が、それぞれのチームで作戦として走順を決めていますので、学年男女が入り混じる構成になっています。
○会場設営について
   ゴールの先の通路が狭くて危険だったとのご指摘がありました。ゴール先に児童が駆け抜ける走路を確保するために、今年度からこのような会場設定にしました。しかし、今回保護者用の通路の確保の必要性が明らかになったことから、来年度は短距離走のコース(または距離)を見直し、ゴール先の走路と保護者の通路の両方を確保できるようにしたいと思います。
 
○未就学児の参加プログラムについて
  未就学の幼児も参加し、楽しめるプログラムがあればいいのではないかとのご意見をいただきました。本校児童が世話をしながら、幼児が簡単な競技に参加できるようにするなど、内容や方法を工夫して取り入れられれば、本校の児童にとっても有意義である事は間違いないと思います。お弁当の時間も十分に確保したいことなど、時間的な制約があることも考え、既存のプログラムに工夫を加える形で考慮していきたいと思います。
 
○放送について
   音量やアナウンスの不足、選曲の問題などについてご指摘をいただきました。校庭の放送の音量については、近隣の住民の皆さんのご迷惑とならないよう注意しながら、できる限り聞き取りやすい音量に設定できるよう改善していきたいと思います。また、アナウンスの不足、選曲の問題については、保護者の皆さんからいただいたご指摘を来年度に生かし、よりわかりやすく、運動会を盛り上げることのできる放送を目指していきたいと思います。
 
○実施日、予備日の設定について。
  「順延になったため連休の予定が立てられずに困った。」という声をいただきました。貴重な連休の予定を学校行事のために空けていただき、大勢の保護者の皆さんにご参観いただいたことに、教職員一同、深く感謝しています。地域と学校を結ぶ貴重な行事である運動会を、多くの方のご参観のもと実施し、子どもたちが大きな声援の中で、胸を張って活動できる機会にしたいと強く願っています。「子どもたちを地域全体で育てる」ということの大切さが叫ばれています。1回の雨で平日実施としてしまうのは、そのような社会の要請にそぐわないものと考え、順延としています。また、「涼しくなる10月ごろに実施してはどうか。」というご意見をいただきました。学校の行事日程等の制約や、地域・幼稚園当の運動会との重なり等、様々な要素を勘案すると、10月の実施はやや難しいところです。
 
 ―最後に―
  ご指摘・ご要望に関して、即答できなかった点につきましては、来年度に向けた課題とさせていただきます。日頃の教育活動の有りようとも関わることが含まれているため、教職員一同で、十分吟味していきたいと思います。
(4) 教職員の内部評価から
 
 学校教育目標の具現化が図られている教育活動であるかどうか吟味するために、本校教職員にも、今年度の運動会について、自己評価を行いました。各項目についての結果は下表の通りです。
 
<集計結果> 回答数:21  ◎表内の数値は実数です
  評価結果 A:十分できている B:おおむねできている C:あまりできていない D:できていない

 
評   価   項   目
 
評  定






 
本校教育目標の実現に向けて、運動会の目標を適切に設定している。 15 10
目標の実現や季節などを考慮して、運動会実施の時期を適切に計画している。 11
 
14
 

 

 
児童や地域の実態、学年の系統性などを考慮してプログラム内容や練習の時間数を適切に設定している。
 
16
 

 

 
様々な場面を想定して、安全面に配慮して指導計画を立てている。 16
運動会の内容に応じた、予算や経費の執行計画を適切に立てている。 11 14

導 の 実 態
全職員で目標や指導内容について共通理解を図り、連携・協働して指導にあたっている。 17
 

 

 

 
児童自らが目標に向かって主体的に取り組めるよう指導している。 15
規律、協同、責任、思いやりなど、集団行動における児童の望ましい態度の育成を目指して指導している。 12
 
13
 

 

 
児童の、学校や学年、学級への所属感や一体感が深められるよう指導している。 14
 
10
 

 

 
教職員の配置や、役割分担に無理がなく、安全への配慮をしている。 17





 
児童の良さや可能性をとらえるために、一人ひとりの活動の様子を、多面的、継続的、累積的に評価している。
 
21
 

 

 
児童や保護者、「まち」の人などから意見を聞き、次の活動に活かす評価の工夫をしている。 14
 
10
 

 

 
保護者や「まち」も人からの意見を、適切な方法で情報公開している。 18
 

 

 

 
<教職員の感想より>
・児童それぞれは、主体的によく取り組めた。
・上級生の優しさが光った運動会だった。
・教職員、保護者が協力して進めていくことができた。
・運動会の歌が、紅白掛け合いになっているのがよい。子どもたちの気持ちが高まり、運動会のスタートを盛り上げるのにふさわしい。
・新校舎の女子のトイレがいつも混んでいた。
 
<考察>
 評価結果から、今年度の運動会について「指導計画」「指導の実態」「評価」の各項目について、ほとんどの教職員が「十分に出来ている」あるいは「概ね出来ている」と判断しています。
 指導時数については、9月からの短い日程で間に合うように、7月から準備をしてきましたが、雨などの影響もあり、特に校庭での十分な練習時間の確保ができませんでした。来年度も厳しい日程になる事が予想されますが、各学年や係ごとの連絡調整を密に図り、効率的に練習をし、準備を整えられるようにしたいと思います。
 「一人一人の活動の様子を、多面的、継続的、累積的に評価していく」ことに関して「十分できている」という評価の数があまり多くありませんでした。児童のよさや可能性を見逃さずに捉えていくためには、担任だけでなく、様々な場面で子どもと関わっている教師同士が、子どもたちのがんばっている姿について情報を交換し合うことが不可欠です。教師同士が共有した児童への評価を、効果的に児童にフィードバックしていく事が出来るような、教師のチームワークを高めていく必要があると考えます。いろいろな面からの子どもの見方に基ついて情報交換をしていくことが、より多面的に評価していくことにつながっていくと考えます。そのような事を踏まえ、よりよい学校づくりにつながるよう、努めていきたいと思います。