明けましておめでとうございます。
     平成20年の新春の訪れを寿ぎ、
         皆様のご健勝とご発展を心からお祈り申し上げます
                         校長 小椋 つや子

春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、
すこしあかりて、紫だちたる
雲の、細くたなびきたる。
夏は、夜。
月のころは、さらなり。
闇もなほ。・・・。

 
秋は夕ぐれ。
鳥の、寝どころへ行くとて、
三つ四つ、二っ、三っなど、
飛びいそぐさへ、あはれなり。・・・。
冬は、つとめて。
雪の降りたるは、
いふべきにもあらず。
霜のいと白きにも。・・・。

 清少納言「枕草子」第一段さわりの部分ですが、日本の四季、その折々の自然美を簡潔・明瞭そして、流麗にほめ讃えた名文です。
 園芸家の柳宗民氏は、「若い人々に私たちが日本の四季と一緒に生きる、ということの意味を考えてほしい。日本人のDNAに組み込まれてしまっている繊細な美意識は、他の国の人々に誇れる民族の生命・財産なのである。」といっています。
 自然に対する日本人の美意識は永遠に伝えられるべき素質であり、文化です。それらは、私たちが大切に守り育ててきた生活習慣の中に生きています。例えば、四季の移ろいを春夏秋冬の四季の節分から、一季をさらに六季に分け、季節の微妙な推移を見えない触角で感じ取って、二十四節季に分けています。
冬至 小寒 大寒 立春 雨水 啓蟄
春分 清明 穀雨 立夏 小満 芒種
夏至 小暑 大暑 立秋 処暑 白露
秋分 寒露 霜降 立冬 小雪 大雪
 この二十四節季の自然美への共鳴から古事・伝承、風土記、和歌、俳句等の数々の古典が生まれ、日本人の心を育ててきたといわれています。
 子ども時代をいかに生きるか、自然の中で感じる力をといっても、現実に子どもたちは、驚き心ゆさぶられ、肌身で感じることの多い目常ではなく、知識をいっぱいつめこまれてしまうような生活、そういう環境にあります。21世紀は情報通信が地球規模で同時進行するといわれています。子どもたちが否応なく遭遇するであろう激変の近未来、国際社会を生き抜くためにも、自然に対する日本人の美意識を文化遺産として伝えていかなくてはなりません。

 子どもの時期を子どもとして生きる、友達と一緒に、ああ、今日は楽しかったといって暮らせるような生活を大人がつくっていくことが大事ではないでしょうか。そのために自然が大きな力を発揮し、遊びの中から美意識が育っていくのではないかと思います。
 学校では、知識を駆使して自分でものを考えて自分でものを問うという教育を進め、家庭・地域と連携して文化や人間を育てるための環境づくりをしていかなければならないと考えています。
 今年も本校は、「かがやく子 すすんでとりくむ子 なかよくする子」の教育目標の具現化をめざし、保護者・地域の皆様のお力添えをいただきながら教育括動に取り組む所存です。
 

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