知ることは感じることの半分も重要でない
           (レイチェル・カーソン)
                         校長 小椋つや子
 
 
日吉台小学校の周辺は、道路はきれいに舗装され、ビルが建ち並び、自然に親しむような環境が年々減少しています。子どもたちは、塾通いや家庭内でのテレビゲームなどで、自然の中で遊ぶ体験が減ってきています。虫などの昆虫や植物などを毛嫌いして、見たり触れたりすることを嫌がる子どももいます。しかし、私たち人間は、自然とのかかわりの中で生きているのであって、自然抜きでは生きていけないのです。

 日吉台小学校の周辺は、道路はきれいに舗装され、ビルが建ち並び、自然に親しむような環境が年々減少しています。子どもたちは、塾通いや家庭内でのテレビゲームなどで、自然の中で遊ぶ体験が減ってきています。虫などの昆虫や植物などを毛嫌いして、見たり触れたりすることを嫌がる子どももいます。しかし、私たち人間は、自然とのかかわりの中で生きているのであって、自然抜きでは生きていけないのです。

この夏、港北区役所の区内のセミの生育状況を調べる取り組みに、日吉台小学校では、4年生以上41名の子供たちが挑戦し、様々な発見を伝えてくれました。子どもたちの調査結果や感想から、本当に地球温暖化が私たちのまちにも迫っているということがわかり、貴重な資料です。

《調査場所》 松の川緑道 諏訪神社 慶応大学前 慶応高校前 日吉公園 日吉の丘公園
エポック公園 樽町森林公園 箕輪町 たいがさき公園 学校のそば 舟下公園
金蔵寺参道 日吉地区センター 自宅の庭 マンションの前 井田病院
川崎市平和公園 諏訪下第二公園 あさひや公園 綱島公園 日吉台中学校
コンフォール南日吉の駐車場 勝浦の寺 静岡県 長野県 広島県
セミの種類 オスの数 メスの数 合計
アブラゼミ 306 127 433
クマゼミ 11 16 27
ツクツクボウシ 10 5 15
ニイニイゼミ 23 0 23
ヒグラシ 8 7 15
ミンミンゼミ 69 37 106
《調査で分かったことや感想》
☆母に聞くと昔は8月中旬ごろになると、ヒグラシやツクツクボウシの鳴き声が聞こえたそうです。そういえば、僕が保育園の頃は、八十階段を通ると、ヒグラシやツクツクボウシの鳴き声を聞いた気がします。最近は、アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声しか聞こえてきません。温暖化によって、暑い時期がいつまでも続くので、セミの羽化する時期もずれていると思います。また、クマゼミなどの南のほうのセミが関東地方にも生息するようになったと聞きます。このように、温暖化によって様々な動植物の生態系が崩れているのではないかと思いました。僕が採集したのはアブラゼミばかりでしたが、もっと時間があれば色々な場所に行って調べてみたいです。

☆コンクリートがあるところでも、木があればけっこうセミはいる。

☆夏の後半になってくると、ツクツクボウシのぬけがらが多くなる。

☆セミのぬけがらは見つけるのがむずかしかった。見つけたニイニイゼミのぬけがらは、ほんとうにどろをかぶっていたのでびっくりした。

 「知ることは感じることの半分も重要ではない」とは、レイチェル・カーソン女史のことばです。このことばは子どもたちが、身の回りの自然とじっくりかかわり、その美しさ、巧みさ、不思議さを体験をとおして感じとり、自然に対する感受性を培っていくようにしていくことの大切さを示唆しています。自然の神秘さや不思議さに目をみはる感性を維持していくことのできる子どもをともに育てていきたいと思います。

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