we like いぶき野
        〜1050の和 環 輪 わくわくフェステバルより〜


                                                      学校長 長田 いち子


 春三月、梅の季節から桃の季節への移行が、いつもの年より早くやってきました。
登校する子どもたちの顔が春の日差しに映えて明るく見えます。
また、校庭で遊ぶ子供たちの姿が春の風にのって軽やかです。

 今年度は、幼保小連携モデル校としての研究の成果をもとに、その定着化をはかりながら、
新たに「英語活動」、「地域職員室つくり」の推進にもチャレンジいたしました。
設備面では、正面玄関が昨年度オートロックになり、正門の電気錠の工事が今年度中に完了し、
安全性が一歩前進しました。
さらに、2教室の増築が完了しました。
昇降口、非常口等の災害時の安全性はまちづくり調整局の現地調査も受け、安全性を確認することができ、
大規模校としての整備がすすみました。

 先日、学校のスポーツフェステバルと並ぶ「わくわくフェスェバル〜発表の部〜」が終了いたしました。
全ての学年が今年始まった英語活動の様子を入れながらの発表でした。

 1年生では「学校大すき 友だち大すき 勉強大すき」をテーマに、
ながつた幼稚園のお友達をお招きして実施しました。
広い体育館いっぱいにひびく声を出すことができるようになったこと、
教師の手を借りずに自力で入退場ができるようになったこと、
地域の方から教えていただいた昔遊びが、上達したこと、
英語活動をはじめとしていろいろな学習の成果が実感できたことの喜びを小さい体で精一杯表現していました。

 2年生は、「伝えよう、みんなの笑顔」 をテーマに
ながつた幼稚園、長津田保育園、社会福祉協議会の方々をお招きして、
合奏、2年全員による歌、縄跳び、マット運動、生活科の学習内容、
2年生全員による「スーホの白い馬」の暗唱を発表しました。
200人近い人数での発表の迫力に1年生や幼児の皆さんは、圧倒されていました。

 3年生は、「we like いぶき野 いぶき野の昔にタイムトラベル」をテーマに
総合的な学習の時間の友だちの育ちを確かめ合いながらの学習の積み重ねがよくわかる発表をしました。
特に地域の方々、保護者の方々の御協力のもと社会科の発展の学習と重ね合わせての取り組みをみることができました。

 4年生は、「ハーモニー」をテーマに、
車椅子、加齢体験、アイマスク体験などを通して学んだこと、
「コムスン」の方々との交流で学んだことなどの発表、
そして、英語の歌などが披露され、4年生のひたむきさが体育館いっぱいにひろがりました。

 5年生は、「絆 世界とおともだち」をテーマに
清水の体験学習で4年生に伝えたことの発表、
世界の国々の特色を東工大の大学院の学生さんや朝鮮学校の生徒さんから学んだことを中心に発表しました。
更に、星槎学園の方々から教わった和太鼓の演奏を行いました。
和太鼓の演奏では、6年生が演奏中に体育館にはいってきて「ソーレー」というかけ声が自然に子供たちからでてきて、
5年生のこどもたちと一緒になりました。
4年、5年、6年、500人のかけ声が体育館中に響きました。最高学年になる決意が伝わってくる1時間でした。

 「表現活動を通して子どもの輝きを認め、高めていく」とした4ステージの発表でしたが、
特に今年は、発表をお互いが鑑賞することによって、200人くらいの集団が演じたり、奏したりすることの力強さ、
ダイナミックさを体で感じることができたこと、約1時間のステージに200人近い児童一人ひとりの良さがにじみでる発表ができたこと、
児童の発表する声の大きさや質、内容が学年の発達段階に即しながらレベルアップがはかられたこと、
ステージにあがったり降りたりする動作から演技であるという自覚がでてきて、
発表するときは声だけでなく、体のすみずみまで神経を使うことを理解することができる児童が多くなったこと、
きびきびと素早い行動がとれるようになってきたことです。
大きな集団での毎日の生活や学習の蓄積がこうした子供の成長につながっていくのだと強く感じました。

 また、毎朝校庭をランニングしている3、4、5、6年の児童の姿があります。
3月10日に予定されている「よこはま国際ちびっこ駅伝」への参加のための練習です。
200人以上の児童が早朝練習をしています。
本校の教諭のみならず、保護者の方々の練習への直接のご指導をあり、練習に熱がはいってきました。
また、早朝や放課後の音楽室からは、太鼓の音や楽器の音や歌声が、流れてきます。
このように教育課程内の活動をきっかけに、自分の得意なことに挑戦し伸ばしていこうとしている姿が
早朝、放課後の学校で今年もたくさんみられます。

 1月から給食の時間の30分くらいを使って、1日に6年生の児童9人〜10人と一緒に校長室で給食を食べながら歓談し、
お茶をたてておしゃべりをしました。
その「会食会」がまもなく終わります。
「いぶき野の顔」として、本校の歴史をつくってくれました。
残すところ僅かな日数ですが、思い出に残る日々を過ごして欲しいと願っています。
友情を深め、、友情の輪を広げること、学習のまとめや記録の整理、思い出の作品の整理などと共に
下級生に対してバトンタッチしていくものを言葉や態度で示していくのも
卒業までの日々に残された大きな課題でしょう。
3月2日の「卒業を祝う会」12日の「6年生を送る会」に向けての取組、卒業式の練習を通して、
更に卒業するという実感が出てくることでしょう。

 僻地教育連盟会長の多田清文氏が
「学校は、地域の人々にとって宝であり、学校から聞こえてくる子どもたちの声や姿は、明日への元気の源である。
今、へき地といわれる日本全国の地域で休校となる学校が増えている。
そして、学校が消えた後は、地域そのものが消えていくということである。」

と語っていました。
今、いぶき野小学校は、たくさんの地域の方々や保護者の皆様に見守られており、
このような話は縁のないことのような気がしています。
しかし、わたしたち学校は、「地域に支えられて成り立っていること」ということを
決して忘れてはいけないといういましめの言葉として受け止めていかなければいけないと
この1年間を振り返りながら考えた次第です。

 今年度も残すところ後わずかとなりました。この1年間、教育活動に対し御理解と御協力を賜りましたこと、職員一同心よりお礼申し上げます。