| 汗を流し培われたもの | 2004年 10月号 |
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| いちょう小学校長 金 野 邦 昭 | ||
| 小雨まじりで心配された運動会も、子ども達のパワーが勝ったのでしょう、次第に晴れてきて午後には、晴れ間も見え汗ばむほどの天気になりました。予定していたプログラムをほとんど実施することができ本当に良かったと思っています。また、児童による各国の挨拶やスローガンも元気よく校庭に響き渡り、「いちょう小ならでは」の特色ある運動会になったことを嬉しく思います。子ども達も、日頃の練習の成果を十分発揮でき満足感でいっぱいだったのではないでしょうか。中学生、保護者、地域、ボランティアの皆様方の温かいご支援をいただき無事運動会が終了したことに感謝で一杯です。
今年は、残暑が厳しかったのですが、晴れることも多く運動会の練習も順調に行うことができました。特に、演技の指導には、どの学年も力が入り子ども達は、暑さの中で一生懸命練習に励みました。 高学年の「いきまっしょい!2004」の練習もその例にもれず練習に余念がありませんでした。太鼓のリズムと組体操という組み合わせは、あまり見られない演技だけに、私には新鮮に思え、どんな感じの完成になるのか大変楽しみでした。 最初の頃の練習では、子ども達の組体操は、必ずしも上手とは言えない状況が続きました。手で体を支えることができず、すぐバランスをくずしてしまったり、自分の体が思うようにならず、演技の体型を取ることができなかったりで、ななめ十字、V字バランス、ブリッジ、エビ反り、背支持倒立などなかなかうまくできない様子でした。ましてや数人で組んでつくるサボテンやタワーは、くずれることが多くすぐには完成にいたりませんでした。運動会までにうまくできるかなと心配しました。しかし、暑い中で、土と汗にまみれながら懸命の練習の成果は、運動会当日の発表でおわかりのように実に堂々とした立派なものでした。体の線や動きにも美しさが感じられ、子ども達にはやり遂げたという成就感に満ちあふれていました。 子ども達は、暑さと闘いながらの練習を通して多くのことを学んだり培ったりしたにちがいありません。すでに、昨年経験している6年生は、5年生に教えることを通してリーダーシップのあり方を学んだでしょう。校庭で土と汗にまみれて練習することで忍耐力を、自分の体を支えるバランス感覚など調整力を、ピラミッドやタワーを完成させる協調性、太鼓の演奏や太鼓に合わせて組み立てるリズム感や全員で力を合わせてよりよい演技に完成させようとする創造性、そして、何にもましてやり遂げたという満足感、成就感等々あげればきりがないほどの価値が力となって培われたように思います。 これらの力は、暑さと闘い、土と汗にまみれながら、流した汗の分だけ子ども達の血となり肉となって表れたものと思われます。高学年のみならず、低、中学年においても同じような価値が見いだせます。運動会の練習は、子ども達にとって大変さを伴いますが、練習を通して培われる力も一面においては教育的価値が大きいと考えます。 |
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