命 の 尊 さ 2004年度
7月号


いちょう小学校長 金 野 邦 昭

 プールから、楽しそうな子ども達の歓声が聞こえてきます。いよいよ夏本番の感じがします。26日の「多文化共生フォ−ラム」には、全国からたくさんの方が見えられ大盛況でした。保護者、地域の皆様方始めご協力をいただきました関係の皆様本当にありがとうございました。

 さて、先日、佐世保市の小学6年生が同級生に学校で殺害されるという痛ましい事件がありました。なぜ、同級生を殺害したのか。報道によると、直接のきっかけは自らがネットに開設したホームページに自分の容姿や性格に関する悪口が書き込まれたことに腹を立てたということでした。しかし、そこから殺害に至ってしまうところに今回の事件の異常さが伺えます。なぜ、短絡的に殺人に走ったのか。事件の真相の解明がまたれるところです。

 本校でも、この事件をきっかけに「命の尊さ」について教職員間、児童と話し合って見ました。

その中で、まず話し合ったことは、「命の教育」を一層推進していくことです。ゲームやパソコンで育ってきている今の子どもは、「仮想の世界」と言われるように命についての実体験が少ないように思います。動植物を飼ったり、育てたりするなどの体験を通して少しでも命に触れることを大切にした教育が必要です。また、道徳等で「思いやりの心」を一層育てることです。相手の気持ちにたち、相手をいたわり、自分の行動を制御できる心です。そのためには、友だちとの遊びを通して、嬉しいことも、誇らしいことも、悲しいことも、すべて経験しながらお互いの痛みがわかる人間関係を育てることも大切です。また、もう一つ大切なことは、子どもの変容を見逃さないことです。聞けば、殺害した子は、ナイフをちらつかせたり、男子を追っかけてたたいたり、けったりして怖がられ始めていたと言います。担任だけでは気づかないことでも教職員が情報交換を密にしていけば気づくことは多いと思います。子どもの悩みや心の変化をとらえ子どもに寄り添っていくことが未然に事件を防ぐことにつながっていくと思います。このことは、家庭でも同じことが言えると思います。

 子ども達の「命の教育」には、学校・家庭・地域の一層の協力が求められます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

校長室から
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