いちょう小の新たな挑戦 2005年
2月号
いちょう小学校長 金 野 邦 昭

 早いもので、2月を迎えることになりました。寒さは依然として厳しいものの、本校のシンボル、いちょうの木の蕾のふくらみに春の気配を感じる季節になってきました。

 1月28日には、区の球技大会に5年生が参加しました。授業や朝練習で取り組んだ成果を思い切り発揮することができ子どもたちもやり遂げた充実感、成就感を持ったようです。色々な面でご協力いただきありがとうございました。

 さて、いちょう小学校では、皆様のご協力をいただき、本を出版する運びになりました。(2月15日、発行)本の題名は、『多文化共生の学校づくりー横浜市立いちょう小学校の挑戦』です。この本は、永年に渡り、本校や上飯田地区の多文化共生教育についてご示唆、ご助言をいただいている明治大学教授の山脇啓造先生に編集していただき実現することになりました。山脇先生には、編集や校正にあたり、一字一句ていねいに見ていただきました。深く感謝申しあげる次第です。

 本校では、外国の子どもも日本の子どもも安心して学べる学校を目指して日々教職員が児童一人ひとりを指導、支援していますが、教職員のみならずPTA、地域、大学関係者、ボランティアの方々の多くの支援をいただいています。 また、近隣の小・中学校、幼稚園、保育園との連携も深め多文化共生教育にあたっています。本の発行にあたっては、本校の教職員はもちろんですが、今まで本校の多文化共生教育に携わっていただいた多くの方々にご執筆いただいています。 

 原稿を読ませていただくと、本校の多文化共生に対するあゆみと本校を支えてくださった多くの方々の温かさを感じます。また、諸先輩方の本校の多文化共生教育に対する熱い思いが伝わってきます。一人ひとりの子どもの成長を願い悪戦苦闘している教職員のほほえましい姿も見受けられます。地域、ボランティアの方々が温かく見守ってくださっている様子も伺え感謝の念でいっぱいになります。ユーモアに溢れた子どもとのふれあいも数多く見られます。是非、皆様にも一読していただいて本校の歩みをご理解いただけたらと思います。

 今回の本の発行は、これからのいちょう小学校の一歩であると同時に、今、本校がかかえている課題解決に向けてさらなる挑戦を続けていくことを意味しています。本校がこれから取り組んでいく課題は多くあります。基礎学力の向上や自分の考えを表現できる子の育成。親子のコミニケーションや基本的生活習慣も含めた学校と家庭の一層の協力体制。多文化共生に向けて地域との連携など、あげれば数え切れません。しかし、今までがそうであったように試行錯誤しながら一歩一歩、歩んでいきたいと思います。いちょう小学校は、新たなる挑戦に向けてスタートします。皆様のご支援を今後ともよろしくお願いいたします。

 10月は、秋雨前線が日本列島に停滞し、おまけに数回の台風の襲来があり雨の多い月でした。そのため、市児童体育大会や体験学習が延期になり子ども達にとって大変残念なことになりました。次に実施する時には、是非晴れて子ども達が思う存分活動し楽しい思い出ができることを切に願っています。

 さて、10月2、3日に「団地祭り」が実施されました。色々なお店が並んだり、おみこしがでたりで子ども達にとっては、大変楽しい思い出になったのではないかと思います。本校でも、おもちとお菓子のお店を出しました。

  昨年は、もち米を60sついたそうですが、蒸すのに時間がかかったり、つき手が疲れたり、売れ残ったりということで、今年は30sにすることをPTAの実行委員会で計画したようです。

 PTAの実行委員さんが事前に手際よく準備してくださったため、当日は、スムーズに作業ができました。また、もちつきやもちづくりに、実行委員さん始め、保護者、ボランティアの方々が大勢手伝いに来てくださいました。もちつきは、午後3時ぐらいにはすべて終了し、おもちもお菓子も完売でした。従って、反省会の時間を昨年より早めに行うことができました。その席上、皆さんから「今回はとても楽しくできました。」という声が聞かれました。「手伝いの方が大変多く助かりました。」「30sということで余裕をもってできました。」という理由があげられていました。さらに「もちつきを通して多くの方々に声をかけましたし、声をかけられました。そのことが楽しかったです。」とも付け加えてくださいました。確かに、実行委員さんや保護者、ボランティアの方々が入れ替わり立ち替わりお手伝いにきてくださり途切れることはありませんでした。反省会も話がはずみ終了時刻を忘れるほどでした。

 2日目には、団地まつりの反省会にも参加させていただきました。反省会の最後の方で「売り上げがいくらかということも大事であるけれど、お祭りを通して多くの方とふれあえたことが一番ではないでしょうか。」という声が聞かれ参会者のみなさんもうなづいておられました。「団地まつり」といういちょう団地最大の行事で準備等の苦労や大変さはあるけれども、祭りを通して多くの方々とふれあうことの価値の大きさを語ってくださったように思いました。
 
 本校のおもちやお菓子の出店に関しても同じようなことが言えると思います。もちつきやお菓子づくりを通して多くの実行委員さん、保護者、ボランティアの方々とのふれあいがみられました。声をかけたり、かけられたり、いっしょに買い物にいったり、今まで話したことがない人と話したり、そのふれあいは様々であったかも知れませんが、みなさんの心に残ったことは、いっしょに協力、協働した人と人との楽しい心のふれあいであったように思います。

 今年のふれあいの輪が、来年はさらに大きくなっていくことを密かに願わずにはいられません。

校長室から
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