たい力(りょく)勝負

学校長 熊田 松雄
真新しい一歩を踏み出した春。
 心うきうき弾む思いで、登校する子どもたちの姿を見るとこちらも元気が出てくる。どの子もうまくスタートを切れただろうかと願わずにはいられない。長くて短いこの一年だ。すべてが自分に都合のいいときばかりではない。晴れたり、曇ったり、時には嵐もある。
 でも大丈夫。ともに机を並べる友いる。厳しくもやさしい先生がいる。
 ともに学んでいこう。
 実りある一年にするためにこんな力をつけたい。
みんなに望むものは3つ。

体力(たいりょく)、
忍耐力(にんたいりょく)、
連帯力(れんたいりょく) の3つのたい力だ。

ひとつは体力(たいりょく)。すべての源となる。
よく食べ、よく寝て、よく動くことが君たちの仕事だ。
父の口ぐせは、『よく遊び よく学べ』だった。いっぱい汗も涙も出した。
ふたつに忍耐力(たいりょく)。がまんする力だ。
いつもやわらかいものばかり食べては、心も体もやわになっちゃう。
『がまんがじまん』と母がよく言った。ひと山乗り越える力がついた。
みっつに連帯力(たいりょく)だ。人と人との関わりの中でこそ、人としての力がつく。
あっちへぶつかり、こっちへぶつかりながら、みがかれていく。
『和を背負(せお)う人になれ!わっしょい!』恩師の言葉だ。        
家庭でも学校でもそんな力がつく機会はたんとある。
5月末には運動会。うれしい事に運動会にはその3つの力が発揮される時。
自己ベストをめざして、すべては体力勝負。
何気ないふだんの練習の積み重ねには忍耐力が必要だ。
個人の力では出せないみんなの力を合わせるには連帯力が不可欠だ。
3つのたい力が競い合う今年の運動会がますます楽しみになる。
(2006.5月号)