平成19年12月21日
      全国学力・学習状況調査結果                                                     横浜市立上白根小学校
                                     校長  前島 直樹
 師走に入りますとさすがに寒気も厳しくなってまいりました。明日から子どもたちが待ちに待った冬休みです。各家庭におかれましては、歳末を迎えて何かとあわただしいことと思いますが、健康で安全な、楽しい冬休みをお過ごしください。
 さて、平成19年4月に小学校6年生、中学校3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の結果がまとまりましたので、今後の本校としての取組についてご説明します。
 なお、今回の調査により測定できるのは学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面にすぎません。今後も、児童一人ひとりの力を付けることに引き続き取り組んでまいります。地域・保護者の皆様には、本調査の趣旨を十分理解した受け止め方をして頂けるようお願い致します。       

  全国学力・学習状況調査実施の概要
1.調査の目的
 ・全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における児童生徒の学力・学習状況を
  把握・分析することにより、教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること。
 ・各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その
  改善を図ること。
2.調査日時    平成19年4月24日(火)
3.調査内容
(1)児童・生徒に対する調査
   ァ教科に関する調査
     国語A、算数(数学)A  主として「知識」に関する問題
     国語B、算数(数学)B  主として「活用」に関する問題
   ィ質問紙調査
     学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面に関する調査
 (2)学校に対する調査(学校質問紙)
   学校における指導内容、指導方法に関する取り組みや学校における人的・物的な教育条件の
   整備の状況及び児童・生徒の体力・運動能力の全体的な状況等に関する調査
4.調査対象    小学校6学年、中学校3学年
5.調査結果の公表や返却
  (1)公示の方向性
   「実施に当たっては、子どもたちの学習意欲の向上に向けた動機付けを与える観点も考慮しな
    がら、学校間の序列化や過度な競争等につながらないよう十分な配慮が必要である。」
   ・国、都道府県単位(47)  ・地域の規模別(大都市、中核市、その他の市、町村など)
  (2)返却   都道府県、市区町村、学校に調査結果を返却
 
  調査結果の概要
1.教科学習状況調査結果
<国語・算数 共通の傾向>
 全体的に見ると、本校の平均正答率は、神奈川県、全国の平均正答率と1〜2%の差はあるもののほぼ同じ結果が出ています。
   A問題「知識」は、おおむね理解している(正答率8割程度)
   B問題「知識・技能」を活用する力に課題がある(正答率6割程度)
 知識があっての活用なので、活用の正答率が低くなるのは当然のことと思われますが、設問ごとの内容を見ていくと、本校児童が全国平均に比べてよく理解できている内容や、やや苦手としている内容があることが分かります。
   ◇よい状況と考えられる内容  ◆指導・改善が必要と考えられる内容
<国語>
 ◇漢字を正しく読んだり書いたりすること(A問題)
 ◇二つの文章の共通する書き方の良さや工夫を評価し、自分の考えをまとめること(B問題)
 ◇取り上げた事実がどのような理由で述べられているか的確に読み、その理由を要約すること(B)
 ◆物語文の登場人物の心情について、表現や叙述に即してよむこと(A)
 ◆情報の中から必要な事柄を取り出し、条件に即して書き換えること(B)
 ◆広告の情報を的確に読み取り、正しく説明すること(B)
<算数>
 ◇整数・小数・分数の四則計算をすること(A)
 ◇問題の条件を整理して筋道を立てて考えること(B)
 ◇平行四辺形や三角形を見いだし、その性質を用いて移動経路や道のりの長短を考えること(B)
 ◆加法と乗法の混合した整数と小数の計算をすること(A)
 ◆まわりの長さが一定である長方形のたてと横の長さの関係を表にまとめること(A)
 ◆三角形や円の面積を求める公式を理解し、面積を求めること(A)
 
2.質問紙調査結果
 ○「将来の夢や目標をもっている」「難しいことでも失敗をおそれずに挑戦している」「やりとげた喜びを感じている」など、前向きな児童が多い
 ○「学校で友達に会うのが楽しい」「好きな授業がある」「学校で楽しみにしている活動がある」など学校に行くことを楽しみにしている児童が多い
 ○国語や算数の学習は大切だ、好きだという割合が全国平均に比べて高い
 ○家で学校の宿題をする習慣が身に付いている児童が多いが、勉強をする時間を自分で決めて実行している児童は全国平均に比べて低い
 ○家庭で学習や読書をする時間が少ないが、家の人とのふれあいの時間は多い
 ○身の回りのことはできるだけ自分でしているという児童が、全国平均よりは高いものの半数に満たない
 
今後の取り組み
 本校児童の学習や生活に対して前向きであるというよい面を生かし、学習の基礎となる知識のさらなる定着に努めるとともに、学校で学んだ知識を生活の場面などに活用する力を育てていきたいと思います。
<国語>
 ○国語だけでなく、全ての教科で論理的な力を身につけていけるよう意識して指導する。(社会・算数での資料やグラフの読み取り、理科での実験結果のまとめ、学級会での意見の違いを比較すること等)
 ○読み取ったことを分かりやすくまとめたり説明したりするなど、相手を意識した学習を多く取り入れる。
 ○相手の考えを受けとめて自分の考えを伝える経験を大切にしていく。
 ○校内だけでなく、地域の人など様々な年齢や職業の人たちとの関わりをこれまで以上に深めていけるよう学習計画や活動を工夫する。
<算数>
 ○問題を解いて答えを出すことだけでなく、なぜそうなるのか考える学習を大切にしていく。さらに自分の考えを筋道を立てて人に伝える経験を一人ひとりの児童にさせていきたい。
 ○問題文を読みながら、絵や図に表して考える習慣を身につけさせる。また、課題に対して見通しをもって取り組む想像力を育てていく。
 ○今年度の重点研究で取り組んでいる「児童が意欲的に取り組めるような学習問題の工夫」「一人ひとりの能力や考えの特性に応じた支援の工夫」に引き続き取り組み、考える力をつけていく。
<全体として>
 ○家庭学習の意欲につながるような課題を提示して、児童が進んで取り組めるような環境を作っていく。
 ○家庭と協力して、自分のことは自分でする(自分に責任をもつ)経験を大切にして自信をもって生活できるように支援する。