学校だより「かみやま」12月号

学校だより「かみやま」12月号より冒頭の文を掲載します

五感の響きを学びの中に…  校長 田上 恭孝

 絶好の秋晴れの中、11月21日(月)〜22日(火)4・5年生による「愛川ふれあい村での宿泊体験学習」が大きな成果をあげて無事、終了しました。
 黄色に色づいた銀杏、日入り色の桜、真っ赤なドウダンツツジ等鮮やかな色彩あふれる森林の木々に囲まれて過ごした貴重な二日間。
 耳を澄まして聞こえてくるのは、鳥の声やそよぐ風の音、地面の葉や小枝がふれ合い重なり合う音。
 この時期で、この土地でしか味わえない宿泊体験学習の意義を感じる活動が至る所で見られました。
 飯ごう炊飯活動では、5年生が前年度の活動経験の上にたって、4年生をリードし、キャンプファィヤーでは、星空の下で、「火」のもつ神秘性に感動しながら参加者全員が「心をひとつにして」セレモニアルからボンファイヤーを経て、ファイナルまで充実した活動ができました。

(PHOTO*サト楓の種が舞う様子に感動の声をあげる一こま)
 笛作りからスタートして、野外活動、飯ごう炊飯、キャンプファイヤー、宮ケ瀬ダム見学と次々と計画されたプログラムの合間では、協力しての寝具のセットと片付け、宿舎内外の清掃、食事の用意と片付け等、共同生活でしか味わえない協力することの凄さと素晴らしさをまさに五感を駆使して、体験した得難い教育活動の成果が、学校に帰り着いた子ども達の疲労感はあるものの貴重な体験をしたという満足感あふれる笑顔に見る思いでした。

 25日は4年生が、緑区音楽会に学校代表として参加しました。
 曲目の二部合唱「友達になった日」に聞き入っていると、愛川の地で見た樹木や山々の色が表れてくるような歌声に感じられました。
 五感で得た喜びや感動が、子どもたちの心に染みいり、確かな「学びの成果」として表れてくる思いがした一こまでした。

  ここで、五感に関わる興味深いコラム記事を二題ご紹介します。
○日本人は雨をこまやかにとらえる。空が晴れていて雨がぱらつく「狐の嫁入り」。
 冬に降る無情の雨の「山茶花ちらし」、若葉をぬらす「翠雨」。雨の呼び名はたくさんある。
 「雨の名前」(高橋 順子・文、佐藤 秀明・写真、小学館)には「時雨」だけでも「青 時雨」「片時雨」など26もの呼び名が載っている。
 「雨は音を聴け」といわれる。「移ろいの風景論」(小林 亨著、鹿島出版会)には「ぱ ちゃー」「ぽたりぽたり」「さー」など99種の雨の擬音語が採録されている。
  どれだけ耳を澄ませて、雨の音を聞き分けていたかがわかる。 (H14.2.18)

○「母親よ、テレビに子守をさせないで。」「暮らしの手帖」の「叱る!」特別号で保健所判 定員の岩佐 京子さんが書いている。(中略)
 「赤ちゃん語でもいいから、ことばを添えてやることです。」横浜市の保育園のベテラン保母は言う。犬が泣いたら「ワンちゃんよ」。水は「ピチャ ピチャ、冷たいね」。
 何かできたら「まあ、すごい」。話しかけが繰り返されることによって、言葉は、子供の身に付いていく。子供は、身振りでも片言でも自分を表現しようとする。親が、これに応えて話しかけてやるのが一番である。 (H15.3.26) (神奈川新聞 コラム「照明灯」より)
 昨年に続いて大地震や水害等が国内外を襲った今年。また、子ども達の身を脅かす悲惨な事件が伝えられる中、来る年が、どうか平穏な年でありますようにと念じつつ、年の瀬を迎えたいと思います。

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