学校だより から
        

平成19年度末を迎えて        3月号


 春3月。学校では1年間の総仕上げの時期を迎えました。仕上げる主役は、もちろん子どもたちです。上手に仕上げて気持ちよく1つ上の学年・学校へ進んで欲しいと願っています。その意味では、2月22日・23日に行われた恒例のひいらぎまつりは、子どもたちにとってまちの先生方から大いに学び、今年度の学びをしっかり発表するいい機会だったと思います。
 ひいらぎまつりもそうですが、保護者・地域の皆様には今年度も大変お世話様になりました。本校は普段の授業はもとより、読み聞かせ、クラブ・委員会、栽培活動等に、教育ボランティア・まちの先生方多数に参加していただいておりますが、今後も“地域(自然・人)とのふれあい”を教育活動の柱にしていきたいものと考えています。
 というのも、平成19年4月に全国の小学校6年生と中学校3年生225万人が、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」を受けました。本校の結果については昨年12月21日付の学校だより第9号(臨時号)にてお知らせした通りですが、文科省発表の全国学力調査の結果をまとめた報告書によれば、読み聞かせや一斉読書の時間を設けていると回答した小中学校の方が、そうでない学校より平均正答率が高い傾向が出ています。また、地域の行事に参加すると回答した児童・生徒は平均正答率が高くなる相関関係も見られると述べられているからです。これらは報告の1部ですが、本校の取り組みに自信を与えるものであります。
 さて、また、江戸時代の話で恐縮ですが幕末の寺子屋教育の実態調査で、子ども97%、親87%という数字があります。これは「寺子屋師匠を尊敬している」数字です。何とも羨ましい、そして、教育効果抜群を予想させる数字でもあります。寺子屋は江戸時代初期から存在していましたが、どんどん増加してその数は、師匠をたたえる石碑や筆子塚などの調査から、全国に5万校以上もあったということです。現在の小学校数が約2万2千校ですからその多さが分かります。教育熱心さが伺われます。
 寺子屋に通う子どもたちの「成績発表会(席書)」は通常4月と8月の2回行われました。師匠の前に子どもが順番に呼び出され、手本を見ずに清書をし、成績をつけてもらって壁に貼っていく。保護者や通行人が自由に参観できるため、時には付近一帯に露店が建ち並び、あたかも縁日のように賑やかなところもあったといいます。1人ひとりの成績が明らかになる度に通りで見ている参観者からのざわめきが聞こえてきそうです。
 数字といい、公開制といい、厳しさといい、ずいぶん今とは違う江戸時代の寺子屋教育だなと考えてしまいます。しかし、時代が違うとはいえ、見習うべきは見習って今年度を締めくくりたいと思います。
 皆様には今年度も大変にお世話になり、誠にありがとうございました。

新年を迎えて                     1月号


 明けましておめでとうございます。昨年は私たちにとって大切な『食』と『住』が、『偽』に翻弄された年でしたが、今年こそは『真』の一貫した年であってほしいと願っております。
 急速な科学技術の進展に伴い日常生活の利便化が進む一方で、先行き不透明な社会状況のもと、人間関係の希薄化や本物体験の不足などの数々の課題が指摘されています。私はこういう時代だからこそ子どもたちに夢や目標をしっかりと持たせ、自然、人、地域、文化に積極的に働きかけ、ふれあって行きたいと思います。そのような関わり合いによって、一人ひとりが成長の喜びを実感し自他を豊かにすることができるものと信じています。あらためて本校の様々なふれあい活動の重要性を思い起こした次第です。
 さて、年末年始、子どもにとってもお金の出入りが多かったと思います。お金は大人にとっても子どもにとっても大切なものということで、“小さいうちから金銭教育を”と全国で子どもの金銭教育講座を開いている陣内恭子氏は、小学生のお年玉について「全部渡すのも良くないが、全部取り上げるのも不信感につながります。一部を子どもに任せて、お金とのつきあい方を学ぶきっかけにして」と述べています。お金の使い方は体験や訓練が必要で、親が無駄だなと思っても子どもは友達と同じ物が欲しい時があり、それを認めてやることも大事だといいます。自分で考えてやり繰りして、結果としてたまには「買わなきゃ良かった」と失敗することが経験になっていくのだそうです。これも大切な本物体験だと思います。
 また、横浜国大の西村隆男氏は、もらったお小遣いを3個のボトルに分けて保管することを勧めています。@使うボトル、A貯めるボトル、B分け合うボトル。子どもがお金をもらって全部すぐに使い切っていたら、大きくなってもお金を年中要求してくるかもしれません。@とAは今必要なものと、少し我慢して貯めてから買うものの区別を考えさせるのだそうです。Bは家族や友だちにささやかなプレゼントをするとか、社会のために寄付をするとかを指しています。年の初めに子どもなりに社会の一員としての役割を考えるチャンスです。山形市のあるお母さんは「お母さんの銀行」と名付けて、子どもの通帳と残額が月初めまでにきちんと整理されていると1%の利息を付けるという工夫で金銭教育を行っているそうです。
 いずれにしても、お金をもらっても自分のことだけを考えないこと、何にどれだけ使うか計画を立てる習慣が大切とのことです。
 今年も、ふれあいと共に本物体験を本校の柱にして教職員一同頑張っていきたいと意をあらたにした次第です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。  

夏にこそ早起きの習慣を      7月号


 爽やかな初夏の候も、盛夏の候と取って代わるのも間近になってまいりました。今年は近年になくどの学年も6月中に水泳指導を実施することができました。これから先9月はじめまでの間、順調に水泳指導が行えればと願っております。
 さて、夏になると、目覚めて実際に床を離れるまでの時間がそれまでよりいくらか早くなりますが、皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。「早寝 早起き 朝ご飯」はかねがね好ましい生活習慣としてその習慣の確立を呼びかけているところですが、この程“早起きの子どもは学校が好きで、学校が楽しいとも感じている”という早起きと学校好きの間にそんな相関関係があることが、教育学や食物学の専門家でつくる「子どもの生活リズム向上のための調査研究会」の調査で分かりました。
 この調査は、昨年の9月に首都圏と地方の小学校5年生231人を対象に、5日間の行動や意識について調べてものです。それによりますと、学校を「とても楽しい」と答えた子の割合は、6時半前に起きる「早起き」の子が46%に対して、7時半以降に起きる「遅起き」の子は18%でした。
 また、「早起き」の子は、7割以上が早めに登校し、下校も午後4時半以降が33%と最も多く、学校に長くいることを好む傾向も表れました。
 一方、学校が「とても楽しい」子のうち51%が、主食や副菜が4品以上あって食品群からみてバランスの良い朝食を取っている、という報告もされています。
 これらの結果から、この調査を実施した研究会では『起床が早く、バランスのいい朝食を食べている家庭は、1日の生活に好ましいリズムがある。学校も家庭も、もっとこの問題に関心を持ってほしい』と述べています。

 7月21日(土)からは、学校は夏休みになります。普段ならできないような体験をいっぱい試してほしいわけですが、生活が不規則になりがちな夏休みなだけにこの『早起き』体験は、是非皆さんに勧めておきたいと思います。 

かもリンピックと食育       5月号


 新しい学年・学級になって一月がたちました。それぞれの学年・学級での組織作りも進み、自分の居場所や役割もはっきりしてきた頃でしょう。先日、1年生の給食の時間に回った時、給食の片づけのルールを守ってみんなで仕事を進めているのを見て“おお、ずいぶん学校生活に慣れてきたな” と思いました。皆さんからご覧になって、お子さんの様子はいかがでしょうか。
 さて、学校は今月26日(土)に行われる、かもリンピックに向けて動いております。実行委員会、応援団、鼓笛隊、リレー選手等、朝の時間や中休みの時間を使って、子どもたちは練習に励んでおります。当日本番の勝った負けたの中身には、こういった当日までのがんばりがあってこそという部分も紹介しておかねばと思いました。
 ところで、豊かな食の時代を迎え、子どもたちの体格は格段によくなりました。身長は伸び(足も長くなり)見た目にカッコよくなった反面、体力・運動能力は低下傾向にあります。このことは都市部の子どもも地方の子どもも変わりません。車社会の中で全く身体を動かす必要がありません。ゲームや塾通いなどによる外遊びの減少に伴い、子どもたちの体力は1980年代をピークに低下傾向に転じています。家の手伝いをしなくなった(させなくなった)ことも体力低下の一因にあげられています。そういえば、各学年の体育の50b走や80b走を見ていると“この子は全力疾走を体験していないのでは?”と思えるような走り方をしている子がいます。全力で追いかけるとか、全力で逃げ回るとかの遊び体験不足を感じました。
 ある政府統計では、小・中学生の血中総コルステロール値は1年間に1r/dlずつ上昇し、20歳までの青少年の総コルステロールの平均値はすでにアメリカのそれを上回っていると言われています。子どもたちの偏食もよく話題になります。学校給食でも「野菜」や「豆」や「魚」などのメニューで残さいが多く、「今日のメニューはぜひ子どもに食べさせたい」と工夫を凝らした献立も好まれない現実があります。
 家族が揃っていてもそれぞれが好きなものを食べている。手軽なスナックや菓子・清涼飲料など小さい頃から好きなものに偏った食べ方で過ごし、野菜などの素朴な味わいがわかるようになる前に、刺激的な味や甘くて脂っこい味に慣れてしまいがちな今の子どもたち。コルステロール値が上がるのも無理はありません。
 かもリンピックの取組みを応援しながら、暑い中、寒い中、気持ちのいい自然の風の中、季節を感じながらしっかり遊んで(体を動かして)腹ぺこぺこになって何でも食べる、そんな子どもの食生活の大切さを振り返った次第です。
 今月もご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

新しい学年でどんな花を!       4月号


 うららかな花曇りが快い春4月、平成19年度がスタートいたしました。
 お子様のご入学、ご進級、誠におめでとうございます。鴨志田緑小学校は今年度も14学級編制でスタートです。新しい学年を迎え、どの子も一回り大きくなったように感じます。この新しい出会いを子どもたちも教職員も大切にして、頑張ってまいります。
日本の学校の入学式・新学期といえば、どうしても桜の木や花が思い浮かびます。桜は昔から日本の人々に愛されてきましたが、桜と人々のつながりは花を楽しむことだけではありません。葉や花びらを風流な食べ物として用いてきましたし、薬としても使いました。また、木の皮は染め物の染料としても重宝されました。もちろん桜の木を切って薪や炭にしたり、木を削ってお椀やお盆などにも使われてきました。
 このように、昔から日本人の生活と深いつながりのある桜ですが、では、どのくらいの種類があるかというと、これが300種類以上もあるそうです。花の大きさや形が違っていたり、色合いが違っていたり、花びらの数や形が違っていたり、咲く時期が違っていたりというように、種類によりどこかしら違うのだそうです。ですが、やはり桜は桜です。どの種類の桜も人々を喜ばせ、その木にふさわしい美しい桜の花を咲かせてくれます。
 子どもたちも同じです。顔つき、体の大きさや動き方、得手不得手、好む色合い、調子加減など、一人ひとり違います。しかし、みんな同じに喜ばれ、愛され、何よりも人間としてそれぞれに素晴らしい花の蕾を一人ひとりが持っていることは確かです。
 そのかけがえのない蕾を、新しい学年・学級で、ぜひ花として開かせてくれるようにと願わらずにはいられません。そのためには、一人ひとりが自分の持ち味を精一杯出し切って、それぞれの素晴らしさを一層伸ばすよう励むことが大切でしょうし、我々は個々の持ち味を認め、より有効な手だてを講じてあげなければなりません。桜だって、それぞれの木なりに一生懸命頑張って美しい花を咲かせているのです。本校の子どもたちがどんな素晴らしい花を咲かせてくれるか、この1年間、楽しみにしています。
 どうぞ、地域・保護者の皆様、今年度もよろしくお願いいたします。

いよいよ年度末・学年末    3月号

                                                  校 長  角田 行雄
 
春3月、年度末・学年末となりました。学校は、6年生の卒業証書授与式、1年〜5年生の修了式で締めくくります。さて、今年度も各学年たくさんの教育ボランティアの方々にお世話になりました。3月1日の「まちの先生に感謝する会」は本校ならではの年度末・学年末の行事でもあります。
 国では、60年ぶりに教育基本法の改正が行われました。学校教育の根本理念の見直しに加えて、家庭や地域社会の役割・責任についても新たに明記され、その重要性が盛り込まれました。本来子ども(たち)というものは学校だけでなく、家庭や地域社会の教育力を受けながら、大人たちに温かく見守られているという安心感と信頼感のある社会環境の中で、子どもらしい夢や優しい心が育っていくものではないでしょうか。地域の方々や自然との『ふれあい いっぱい』を柱にし、恵まれた本校の教育活動をあらためて認識した次第です。
 いつもご支援をいただくだけでは相済みませんので、ここで、日頃の私たち教職員の仕事も考えてみました。
(1)教科・領域の学習指導、行事の企画・立案と実施、および、準備・点検・評価   等
(2)教科外指導としての生活指導、給食指導、安全指導、清掃指導、学級指導等
(3)教室・廊下の環境整備、学校施設・設備の安全点検、保健や健康面に関する業   務等
(4)学級や分掌事務の処理、保護者との連絡、学年・学級便りの作成、行事に伴う   集金事務等
(5)学校・学級経営計画、年間・月間・週学習計画、育ちの手つなぎや指導要録の   作成
(6)職員会議、学年研究会、重点研究会(全体会、部会)、教科研究部会、領域研   究部会、分掌部会、プロジェクト部会、特設委員会、校内各種研修会、全市で   の研究会、青葉区内での研究会等

 かなりの仕事量です。実は、日本の教職員は世界の中でも、担任と児童とのかかわりが深いといわれています。(1)〜(6)までの仕事をこなしながら、子どもとのかかわりを持って推進してきたことに自信を得て、実りある年度末・学年末にしたいと思います。引き続き、どうぞご支援をお願いいたします。

ひいらぎまつり      2月号
                                                  副校長  吉田 正志
 
新しい年が明けてから早いもので一カ月が過ぎました。二月は別名,如月と書いてキサラギと読みますが,物の本によりますと「日本書紀」では二月と書いてキサラギと読ませていたので如月とか更衣貴という漢字をあてたのは後世の工夫だろうと言われています。如月や更衣着は生更ぎの意,草木の更正することを言い,着物をさらに重ねて着る意とするのは誤りらしいです。二月の別の異名には仲春,雪消月,梅見月,初花月,小草生月などがあるらしく昔の人は現代人より自然の変化に敏感であったことが分かります。これから節分,立春をひかえ暦の上では冬から春に切り替わりますが現実にはこれからまだまだ寒い日が続きます。誤りだと言われても更衣着の方が実感できます。近年地球の年間気温は上昇傾向にあり今年は暖冬と言われていましたが,それでもこの時期の朝夕はめっきり寒さが身にしみます。
 そして時間の経過とともに自然は確実に春を呼び込んでいきます。日溜まりでは,オオイヌノフグリ,スズメノカタビラ,ホトケノザが花を開き始めます。下旬になるとウグイスの初鳴きが聞こえます。ヤブツバキが花期を迎え,霜柱の隙間から顔を出しはじめたスイセンの仲間が花壇から春を告げます。地上の人間は「福は内,鬼は外」と豆まきをし新しい季節を迎える準備をします。豆まきは,邪気をはらう厄落としの行事ですが,冬の峠を越して春を迎えるのにふさわしいものです。
 学校では16日(金),17日(土)の両日に「ひいらぎまつり」を行います。ひいらぎまつりではこの一年間の総合的な学習,生活科の学習で学んだことを表現力に磨きをかけて発表します。また,まちの先生,保護者の方々,他学年の友だちとのふれあいをさらに深めます。この行事は,全校が学級・学年単位で取り組む活動であることから考えますとその規模は「かもリンピック」に匹敵します。実行委員は12月に各クラスで選出され,実行委員会はその月から活動を始めてきました。
 子ども同士の学び合い,地域・まちの大人との交流を通しての教え合い,学びによるふれあい。子ども一人ひとりの興味,関心から疑問を解決して自分の知らなかったことを解決する。新しい発見を身近な人に表現を工夫して知らせ,伝える力を高める。などなど。このような力は本校がめざしている ともにふれあい,ひとりひとりが輝き,豊かな心を育てることにつながります。お子様一人ひとりの活躍をご覧いただき成長の手応えを感じて欲しいと思います。

新年を迎えて    1月号          
                                                校 長  角田 行雄

 新年、明けましておめでとうございます。本年も教職員一同、真摯に一日一日を取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、本校は教育活動の柱のひとつに『ふるさとに学び、ふるさとに遊び、ふるさとを愛する子』育成があって、人や自然とのふれあいを大切にしておりますが、日常生活で一番に接している自然は水と空気といわれてます。その水について、普段は考えない奥の深い話を耳にしました。
 それは、水は決定的に私たちの命や人生を支えているということです。国土交通省の上水道の普及と平均寿命の関係を示すグラフを見ると、水道設備の普及と共に平均寿命が伸びているのがわかります。特に、大正十年にはそれまで生水だった水道水から、塩素滅菌した水道水が始まり、乳幼児の死亡率が格段に減りました。そして、その後、上水道給水人口の増加と共に、八十年で平均寿命が二倍になりました。世界でもこういう国はあまりありません。
 もう一つ、女性の生涯にも水道水が大きく影響しています。大正、昭和の時代、炊飯や洗濯等の水まわりの仕事は大半が女性たちの仕事とされ、しかも重労働でした。その頃は洗濯機がなかったし、さらには水道がありません。だからきれいな水の確保は大変な仕事でした。洗濯が終わったら、お風呂の水、今度は食事の水と休む暇がありません。この重労働を担っていたのが日本では女性たちでした。(今でも世界には、水の確保は小中学生の子どもたちの仕事として、毎日五時間ぐらいかけて川から瓶に入れて12リットルの水を運んでいる地域があります)
 それが今は、蛇口をひねればパッと水が出ます。指一本で洗濯ができ、ご飯も炊けます。女性の仕事とされてきた部分に女性が楽になるような仕組みが家の中にできました。このことが原因の全てではないけれども女性の平均寿命が伸び、女性が活躍できる新しい時間ができたことは間違いないことです。
 新年を迎えた今、あらためて、水を使うたびに「水は大切にしなきゃ」という心の持ちようが、日頃忘れがちな自然、とりわけありがたい水や空気に対しての謙虚な気持ちを取り戻すきっかけになるのではと思いました。蛇口から出る水が、とりわけ新鮮に感じられた年の初めでした。

師走を迎えて   12月号                 
                                                  校 長  角田 行雄

 今年も師走となりました。昨年のこの時期は不審者から児童をどう守るか、といった課題で終始しておりました。今年はいじめの問題が相次いでいます。私たち教職員は、自分の学校も例外ではないという構えで真剣に毎日取り組んでいます。
 そんな中で、今年を振り返ると、わが鴨志田緑小の子どもたちの長所をあらためて実感しています。それは、本校の子どもたちは月曜日の朝会でも、金曜日の集会でもきちんと話を聞けるということです。直立不動ではありませんが顔を話し手に向けています。そして、私語がありません。話を聞く態度が身に付いているということはとても素晴らしいことです。今年も気持ちよく全校児童の前で話ができたことは嬉しい限りです。
 さて、学校ではそんな長所のある本校の子どもたちですが、家庭での家事分担ではどうでしょうか。総務庁調査によれば、日本とアメリカの家事手伝いの調査で、「買い物」(日本21%、アメリカ30%)、「掃除」(19%、62%)、「洗濯」(7%、25%)、「何もしない」(16%、5%)という結果です。手伝いは家庭で一緒に暮らすものとして当然のことであると思いますのでこれでは心配です。
 今や、親子とも多忙で子どもに手伝いをさせる余裕のない家庭も多いようです。「子どもに手伝ってもらうよりも、自分で買ってきたり作ったりしてしまうほうが早いしラクだ」などの声もあります。しかし、大人たちが暮らしを大切に伝えようとすることで、子どもたちにも自分の暮らしや健康を大事にする気持ちが育まれ、そのような生活習慣が身に付いていくのではないでしょうか。食の文化や知恵を受け継ぎながら、家族をはじめとして周りの人との関わりを大切に、自然な手伝いができる子どもに育って欲しいと思います。
 そんなことを考えると、冬休みは子どもたちがゆとりをもって家事に参加できるとてもよい機会です。大人のほうも子どもと一緒に家事を楽しみながら、たまにはホッと一息ついて、スローなひとときを楽しんでいただきたいものです。そして、男の子も女の子も「ご飯と味噌汁」くらいはササッと作って、時には家庭内の戦力になれればいうことはないでしょう。またひとつ、家庭での長所として紹介できるなら最高です。
 どうぞ、『1年のよい締めくくりを』と願っております。


鴨志田緑小学校 視聴覚部