〜心楽しくたくましく生きる霧一の子〜もどる  トップヘ

副校長  新美 美由子

  暑かったこの夏、学校の畑では、子どもたちが育てた夏野菜がたくさん実をつけました。実りの季節を迎えた今は、5年生と6年生が育てている稲が重たそうに頭を垂れています。また、自然がいっぱいの霧一では、栗、柿、グワバ等の木も実りの季節を迎えています。

  でも、実りの季節を迎えているのは、稲や木ばかりではありません。前期の終わりを迎えたこの時期、霧一の子どもたちも確実に実りの季節を迎えています。

  5人、8人、10人…20人… 開門から10分もすると6年生全員が校庭を走る姿が見られます。9月に入ってからの霧一の朝の光景です。尋ねてみると、10月18日(月)に行われる横浜市立小学校体育大会に向けて、体力作りのために、みんなで毎日校庭を5周しているとのことでした。そこには、目標に向かってクラス全員で努力するたくましい6年生の姿がありました。

  9月14日(火)みなと未来ホールで行われた「子どもゆめはまコンサート」に5年生が参加しました。その帰りの電車の中でのことです。「席を替わります」と声が聞こえました。その声の持ち主は…。霧一の5年生でした。声をかけられた初老の男性は、「大丈夫ですよ。お嬢さんありがとう。ゆっくり座ってください」とうれしそうに微笑まれました。その後、私が付き添っていることが分かると「先生ですか。素敵なお子さんたちですね」と私にも声を掛けてくださいました。霧一の子どもたちをほめていただき、コンサートで聴いたオーケストラの音色以上に、とても豊かな気持ちになりました。

  本校では本年度、学校教育目標「心楽しくたくましく生きる霧一の子」に迫るために、「思いや願いをもって意欲的に実践しようとする子どもたちを育てる」を研究テーマとし、教育活動を展開してきています。前期の活動のスタートとなった運動会を始めとし、校外学習や体験学習の行事、各学年間の交流活動、そして、日々の学習活動等を通して、霧一の教育活動が実を結び始め、子どもたち一人ひとりが着実に力をつけてきています。その現れが、人のことを思いやることのできる5年生の姿であり、目標に向かってクラス全員で努力する6年生の姿だと考えます。

  10月8日(金)には前期の終業式が行われます。子どもたちが「あゆみ」を持ち帰る日でもあります。お子さんとおうちの方が一緒にご覧いただき、4月からのことを振り返ると共に、後期のめあてについても話合っていただければと思います。ともすると学習欄にのみ目がいきがちですが、行動欄、特別活動の欄、3年生以上は総合の欄も十分にご覧いただき、お子さんのがんばりを認め、成長を共に喜んでいただきたいと思います。後期には、11月にオープンスクール・クロスカントリー、12月に霧一ザ☆ミュージック等を予定しています。さらに成長した子どもたちの様子を見ていただくことができると確信しています。

前期の教育活動が、充実できたのも保護者の皆様、そして地域の皆様のご支援ご協力があってのことと感謝致します。前期同様、ご支援ご協力をお願い致します。 

1年生が自分で育てたアサガオの種を掌にのせ、見せてくれました。その顔は自信に満ち、とても誇らしげでした。このアサガオの種は、きっと来年の春、新しい1年生にプレゼントされ、誇りと自信も引き継がれていくことでしょう。