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2005-07-05 rev.1 2005-09-30 rev.3

引取訓練タイトル

| 防犯1 | 防犯2 | 引取 | 総合防災 | 休み時間 | 予告なし | 訓練index |


避難・緊急連絡伝達・引取訓練について
 
 

 5月27日午後、大地震想定の避難訓練、保護者向け緊急連絡伝達訓練、引取訓練をセットで行いました。いずれの段階においてもそれぞれ改善した方がよい点がいくつか見受けられました。「メール配信システム」が使える状態になっていることも含め、早急に見直しを図っています。

 
■地震想定訓練の様子
 
平成17年5月27日(金)に事前指導つきの地震想定避難訓練を行いました。
  ●想定 午後、大きな地震が発生し、安全確認のため校庭に避難する。中央階段が落下物等で利用できないため、東西の階段を利用して避難します。
  ●目的 地震発生時の安全な避難の仕方を確かめる。「おさない、かけない、しゃべらない、もどらない」
   
■訓練の内容
  ●事前指導 各学級
・各学級とも、地震が発生した場合の対処の仕方(自分の身を守る、頭や体を机の下に、机の脚をしっかり持つ、防災頭巾で頭を保護、落下物に注意、指示に黙って従う、けがなどが発生したらすぐに連絡する、などについて確認する。大地震が予想される場合、授業を打ち切り帰宅する「引取による」ことがあるなどについて指導しておく。
・その他、非常ベルへの対応、非常放送への対応、防災頭巾やハンカチ、上履きの状態、窓や扉の処置などについても取り扱う。休み時間に発生した場合、担任が近くにいない場合等についても確認しておく。
  ●非常放送で、地震発生、避難等を指示する
・「訓練訓練、大きな地震が発生しています。机の下にもぐり、足をしっかり持ちなさい」(約40秒の揺れ)「地震は弱まりましたがまだ揺れは続いています。そのまま待ちましょう」(この間、本部職員が校内巡視に駆けつける。結果、中央階段に落下物あり、校庭は問題なし、校庭への一時避難を決断)「いったん、校庭に避難します。東西の階段を使って避難しなさい」
     
 
避難開始、でも・・・
●ついうっかり・・・
・年度初め、みな進級し、学級編制替えがあったばかりなので避難経路を間違えてしまう場合もあります。この例の場合、すぐ外に出るところを中央に向かって歩いてきてしまっています。
・防災頭巾を着用し、避難します。生命第一ですから荷物などは一切持ちません。
・担任(またはそれに代わる者)はヘルメットを着用、出席簿を持ち、避難経路に沿って安全に避難させます。(校舎内は安全確認を行いながら、前方だけでなく、児童が従っているか広報も確認しながら行います。(出席簿は決まった位置に置かれています)
     
  ●誘導班は、児童を誘導し安全に避難させます。
●検索班は、校舎の状態をチェックし、安全確保に努めます。残留児童の有無も確認します。
●保健室待機児童については、養護教諭(またはそれに代わる者)が対応します。
     
 
順路に従って避難
●こちらが正解
●2F、3Fが階段で合流します。3F学年が階段の内側、2F学年が外側を通って避難します。
・静かに速やかに避難できました。
・もし、火災も起きていたら・・・ハンカチで口を覆い、低い姿勢で避難します。
     
 
校庭での様子
●集合まで3分
・今までの訓練の成果が上がり、1年間で1分半ほど時間を短縮しました。すばらしいと思います。
・全員の安全確保確認までさらに1分半ほどかかりました。
     
 
安全確保まで待つ
●中央階段の危険物を取り除き、安全確保後、いったん教室へ戻ることを決定。
・この段階で、「引取依頼」を決定し、連絡することを判断しました。
     
■通常は、「今後も大地震の発生が予想される」などの警報が出された場合、この段階での引取依頼連絡になります。今回は、12:30に引取依頼の連絡網を流しました。
   
  【前振り】
霧が丘第三小学校の地区連絡網です。メモの用意をお願いします。
 
【本文】
「訓練、訓練。(東海沖地震警報が発令されたため)14:15から引き渡しを開始します。2時になりましたら昇降口を開けますので、そこからお入りください。各教室で担任との確認後、順次下校してください。」
  【補足】
連絡が付かなかった方は○○さん、留守電に入れた人は△△さんです。
最後の人は□□さんに戻してください。
以上です。復唱してください。
 
  これらの文については、不要な部分があるのではないか、長すぎて連絡自体に時間がかかるのではないかなどの課題がありますので、見直します。今後は、簡潔でわかりやすい文で連絡するようにしていきます。
 
  その他、「相手が留守電の場合は学校へ問い合わせるように指示」、「連絡が取れない場合は学校から連絡する」となっていましたが、この方法ではいざというときの体制が取れないことがはっきりしました。本部での連絡の受発信は副校長、事務職員が行いますが、実際の発災時には災害対応で手一杯で、電話対応は行えないことが明らかです。電話自体規制がかかり利用できない場合さえ想定されます。現実に即した訓練になるよう、内容を改めます。
  発災時には、連絡が取れるまでお子さんを預かることになっています。例えば、東海沖地震警報発令の場合は、連絡を待たず、学校に引取にお越しくださるのが現実的です。
  不審者対応などの場合、現状では、基本的に試用中のメール配信システムで対応することとします。システムに参加していない方には、近所の方から連絡を受けるか、学校・PTAから連絡を受けるかどちらかを選んでいただいています。人数の関係で、参加しない方用の連絡網を別途設けることが良さそうです。
   いずれも、統合後のことを想定しての見直し作業を行っています。
     
 
引取にみえた保護者の皆さん
○引取に来校した保護者の皆さん
・通用門を閉じていた(施錠はしていない)ために、その前でたくさんの皆さんがお待ちでした。そのため急遽職員を1人配置しましたが、実際の場面では対応できないと考えられます。
・オートロック化した場合を除き、ご自分で開け閉めしていただくことになります。
     
 
引取開始
○引き渡し開始時刻を定めていましたが、一部、定刻を守らないという状況が発生しました。
○兄弟関係等の確認も曖昧な部分がありました。
○今回の訓練は各教室で引き渡す形を取りましたが、地区別教室に移動してから引き渡すなど別途の方策を含めて検討しています。実際に行われる場面では、体育館1か所で行うなどの対応をする場合もあります。
     
 
タイムラグ

○引取にくる方、お子さんを連れて帰宅する方など、一時的に入り乱れた状態になります。ここには職員を2名配置し調整しました。
○事前に予告してあるにもかかわらず、保護者章を忘れた方が多数出ました。その場合は、所定の入校手続きをしていただきました。災害時には、確認できない方への引き渡しは行いませんのでご承知おきください。保護者にのみ引き渡すことなっています。その他の方は引取にきた場合は、関係が明らか(祖父母、高校生以上の兄姉など)で確かに依頼できると判断できる場合以外引き渡しはできません。口頭で「○○さんに頼まれたので・・・」ではお渡しできません。
     

考察
 

●子どもたちの様子
・ 見違えるぐらい上手に避難できるようになってきています。ただし、引き渡し後の様子は合格点はあげられません。想定は「大きな地震がこれからも起きる」というものです。実際の場面を思い浮かべながら帰宅する、これを機会に「警報」が出たとき、発災時の対応の仕方などを家族で話し合うところまでが学習です。
●発災時、警報時などの場合の、家族の集合方法等について話し合っていただくようお願いします。

 

●対応マニュアルの細部検討
・詳細な部分の検討が必要です。いざというとき、だれでも基本的な対応ができるレベルにする必要があります。
・連絡網のあり方、連絡方法、連絡内容等吟味し直す必要があり、すでに着手しています。

 

●保護者の課題
・引き渡し完了後、校舎内に残って話し込んでいる(特に保護者)などの事例がいくつか見られました。緊急時を想定していたにもかかわらず、意識が高まっていない現実があります。それでは「自分の身を自分で守る、みんなで守る」ことを大切にしている訓練が何の役にも立たなくなってしまいます。保護者にも課題があると判断しています。



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