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  2004-09-15 rev.1 2006-03-31 rev.4

環境に優しい学校にするためにタイトル
 

| 光化学スモッグ | 誰もが安心して・・・ | 食物アレルギー対応 | 環境に優しい学校 |


環境に優しい学校にするために
 
 

 子どもたちの学びが進むと必ずと言っていいほど直面する課題があります。環境、福祉、国際理解、情報の取り扱い、食(生活)、人権などがそれに当たります。
 環境については、総合的な学習の時間に学ぶことが多いのですが、それ以外にも、国語、社会、理科、保健など、他の教科・科目でも教材として取り上げられています。
 文明が発達し、人間にとって便利なものがたくさん生み出されていますが、現代の「便利」に慣れた生活を送っていると、その裏に「危険」が存在することを忘れがちです。例えば、自然界には存在しない合成物質が「便利」ということでたくさん利用されています。しかし、それらが環境に与える影響については忘れられがちです。最近でこそ様々な場面で取り上げられるようになってきていますが……。環境を守ることも、これからの主役となる子どもたちの未来のためには大変重要なことだと思います。学校単独で対応することには限界がありますが、子どもたちの学びに合わせて、できることから始めていきたいと思います。
  学校から出るごみについては分別を徹底しています。給食時には、食物アレルギーに対応して、除去食(アレルギーを引き起こす食材等を取り除いて調理した食事)を提供するなどの取組をしています。このページの中心である環境に優しい学校にするための取組については、基本的には、そのように配慮した環境は誰にも優しい環境であると捉えて行っていました。


  このページの作成にあたっては、文科省通知、横浜市、神奈川県教育委員会発行の各種資料、(NPO法人)化学物質過敏症支援センターHP、並びに次に挙げる資料を参照していますので念のため申し添えます。
  □あなたの隣にある“杉並病” 1998.7.10 宮島英紀・神谷一博 産学社
  □化学物質過敏症家族の記録 2000.07.25 小峰奈智子 農文協
  □シックハウス対策のバイブル 2002.7.10 日本建築学会
  □シックハウスが分かる 2004.5.10 大阪府建築士会ほか
  □シックスクール 2004.11.10 化学物質過敏症支援センター
  □化学物質過敏症から子どもを守る 2002.03.01 北條祥子 芽ばえ社

本校の取組

   ここに挙げたほとんど項目については2004年の4月から、一部については7月から検討し、できるものから直ちに対処したり、試行したり、実施に踏み切ったりしました。ただし、対応できないものがあったことも事実です。また、前の項にあるとおりこれらの取組が、どの子どもにとっても過ごしやすい環境作りになると考え実施したとご理解いただきたいと思います。

具体的に取り組んでいる例(あくまでも例です)

 

(1) 換気
   こまめに換気を実施。できるだけ窓や扉を開放する。冬期間も同様とする。
     従来から、教室の換気を入念に行うようにしています。また、揮発性の物質を含む教材教具はできるだけ用いないようにすると共に、仮に用いる場合は、換気を徹底する、一度に大量に用いないなどの配慮をしています。

(2) 換気扇の設置

   一部の教室、コンピュータ室に設置しました。ベルマーク運動の目標として設置できないか検討していただいています。
     本校予算で霧が丘小学校移設を予定しています。

(3) 扇風機の設置

   当面見送り
     統合時に判断することとします。他校にあるものを移設することで普通教室に設置できる見込みです。

(4) 暖房方法

   こまめに換気を実施します。暖房は必要最小限とします。状況によっては、換気しながらの暖房も考慮しています。
     その他の方策についても検討中です。懇談会了承の上で実施するようにします。

(5) けがなどの処置

   通常の薬剤か使えない場合が多いため家庭との連絡を密にし、養護教諭が対応します。
(6) 油性のカラーペンなど
   一度に大量に用いることを避けます。利用する場合、窓等を開放するようにします。原則として教室では行わず、特別教室や野外をを利用する方法を考慮します。
     別室において別途作業することが可能です。他の項目についても必要に応じて同様の処置が取れます。
(7) 学習時の留意点
   化学物質は下(床)にたまりやすいため、床での作業は見合わせるようにしますす。どうしても必要な場合は最小限最短時間とし、換気を徹底するようにします。
     たくさんのグループが同時に行うことは避けるようにしています。
(8) 水石けん
   低学年については利用停止とし、石けんに切り替えました。他の学年については在庫がなくなり次第石けんに切り替える見込みです。
    石けんイメージ
(9) 薬用石けん(教職員用)
   在庫がはけた時点から石けんに切り替えます。
    水石けん使用停止
(10) トイレ芳香剤など
   児童用については原則として使用しません。教職員用については在庫限りとします。
(11) 机・椅子
   新たに入れる什器類はすべて対応製品とします。(市の指針に基づく)
    校長室のスペース
(12) ワックス類
   原則として用いません。どうしても必要な場合、長期休業中の作業とし、児童には取り扱わせません。体育館の床ワックス塗りも同様の処置をとります。
     どうしても必要な場合、長期休業中に対応します。その場合は化学物質の含有量が少ないものなど推奨されたものを使用し、教職員作業か委託する方向で検討します。
(13) 床用洗剤
   原則として用いないようにします。(12)と同様の処置とします。汚れがひどい場合はお湯などを利用します。
     やむを得ない場合、クレンザーのみ少量用いる場合があります。
(14) 接着剤・ボンド
   できる限り酢酸ビニル樹脂などが含まれないものに切り替えます。児童が在籍する学級については対応製品に切り替えます。
利用時は、十分換気を施した特別教室、または屋外を用いるように配慮します。
     教材購入時に、可能な限り配慮することとします。
(15) ニス類
  (14)と同様に対処します 
(16) ペンキ塗装
   必要最小限の利用とし、できる限り対応製品を用いるようにします。 
     保管方法等にも十分配慮するようにしています。
(17) 教科書・新刊図書
   教科書、副読本については児童配付前に、ボランティア作業により、屋外で空気にさらしてインクなどを飛ばす作業を行います。新刊図書についても同様の対処をします。
     PTAの協力を得て、ボランティア募集を行い作業を行っています。16年度から部分的に試行し、範囲を徐々に広げてきました。17年度分については1日ですがすべてについて日干しを行っています。
(18) 印刷用インク
   本校の印刷機については、大豆油インクの利用は不可であることが判明しています。(高額になるため現時点での買い換え不可)ただし、調査の結果、統合以降は大豆油インク利用可能です。(他の2校の印刷機は対応している)
     地区内で情報共有しています。
(19) 粘土
   小麦粉粘土など、安全性の高いものを選択可能とします。
     一律ではなく、選択できるものとしています。作品展示などの場所も考慮可能です。
(20) コンピュータ等の情報機器の利用
   締め切った状態で長時間利用することを避けています。適宜休憩しているほか、原則として1単位時間で1回以上休憩を取るようにしています。2単位時間以上にわたる作業は行わないよう申し合わせています。
     寒冷時を含め、常時換気扇を利用するようにしています。(17年度設置)
(21) 教室のカーテン類の洗濯
   洗剤の利用は最小限、すすぎを徹底します。お湯洗いのみで可であり、洗剤は石けん利用が望ましいこととします。洗濯表示を確認するようにします。
     現在PTAの奉仕活動によって洗濯が行われています。

(22) プールの水質

   残留塩素濃度を必要最小限に。こまめに検査を行い、数値が高くならないように抑えています。
     腰洗い槽は利用していません。
(20) 樹木・植え込み・花壇
   殺虫剤の散布等は原則として行っていません。剪定、刈り込み等を徹底することで対処しています。
     教職員が対応するほか、霧が丘緑舎様のご支援をいただいています。
(21) 理科実験
   実験用薬剤の利用についてはマニュアルに従って対応しています。
     実験時は、安全、換気、使用量、使用法などに注意しながら行います。

(22) 給食室

   安全基準に沿い、作業手順を阻害しない範囲内で、洗剤、殺虫剤などに配慮しています。
     

その他
 
あくまでも子ども優先の取組とします。
(1) 連絡の窓口は副校長、養護教諭としました。他の相談も同様です。
(2) PTA役員会、運営委員会との情報共有を進めました。
(3) 関係諸機関との連携を強めました。
(4) 教職員研修にも計画的に取り組みました。
(5) 担任の訪問を定期的に行いました。
(6) 保護者との定期的な話し合いの機会を設けました。PTA役員が同席しmした。
(7) 統合にあたっては、「環境に優しい学校づくり」の内容・情報を共有できるよう努めました。教育委員会等にも情報提供をおこないました。

 


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