編集・発行:霧が丘第三小学校
7月号-1-1
校長:敦賀谷 誠
 

 「情報教育」と聞くと、「コンピュータ」とか「インターネット」という連想につながることが多い。しかしそれだけではない。デジタルに限らず身の回りにある様々な情報をどのように活用するかが本質である。直接取材した内容(家族、地域の人などに取材することも含む)、テレビ・ラジオ・新聞等の報道、事典・書籍・雑誌などの出版物など様々な情報を、必要に応じてどのように集め活用するか(目的をもって集め、整理する)、発信するか、ということだ。単なる技術を指すのではない。また、他の人に迷惑をかけないなど道徳的なことも含む。小学校期においては実物に触れること、本物を体験することが大切だ。コンピュータやインターネットはそれらを補完するものと考えたい。

情報の授業(理科:3年生)
英語活動(1年生)
情報を取り扱う授業
英語活動の様子

情報教育に取り組む

 本校が情報教育や英語活動に取り組んでいるのは、「霧が丘小学校」で想定されている教育内容や施設に対応するためであると同時に、子どもたち、保護者の皆さん、教職員の意見が「推進」で一致しているからである。意図的・計画的なものである。
  霧が丘小学校では校舎全体がネットワークで結ばれ、いつでもどこでも情報機器が利用できる環境が整う。そのような環境が活かせるよう、各学年で身につけさせたい内容を体系化した「ICT学習霧が丘スタンダード」に基づき実践を始めている。それらは今後公開していく方針だ。(横浜教育改革会議でも、横浜の子どもたちに身につけさせたい内容の重点として「情報」と「英語」が打ち出されている。)
 学校だけでなく家庭でもコンピュータやインターネットを使う機会が増えている。しかし、学校での様子を見る限り、大人が関与しないまま使い放題になっていることもあるようで、正しい知識・使い方を身につけているとは言えそうにない。
 小学生だったら、家族で共用できるコンピュータを居間などに置き、保護者の目の届く範囲で利用させるのが良い。そして、時々、見ているページについて話し合うこと、共通の話題をもつことが重要である。
  インターネット上で公開されている情報の中には、子どもたちには触れさせたくないようなものも多数存在する。そのようなサイトを排除するサービスやブラウザ(インターネット用のソフト)、セキュリティソフトなどで一定の制限をすることもできる。しかし、万全ではない。良くないサイトにぶつかったら、親子で話し合い、見ていいもの、良くないものをはっきりさせるとよい。個人情報の取扱いなどについてもきちんと約束する。その積み重ねが将来に生きてくる。インターネットは大変便利なものだが、反面、危険性があることも事実である。そのあたりをきちんと認識した上での利用になるよう、家族で話し合いたい。
  学校では情報(機器)を取り扱う上でのルールやモラルを重視する。現在は、約束を守ることを条件にコンピュータ室の鍵を開けている。従って休み時間の利用や授業中の調べ物も可能だ。しかし、きちんと使った上での故障とは明らかに違ういたずら、部品の紛失、違反使用などが見受けられるのも事実だ。子どもたちは、約束を守るか、利用制限に甘んじるか、どちらかを選ばなければならない。重要な選択の一つであると言えよう。


情報教育(5年生)
英語活動(3年生)
情報教育
英語活動の様子

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