

「こんにちは。」突然、学校に女子高校生が訪ねてきました。「覚えていらっしゃいますか?」私は、とっさにちょっと以前とは変わった女子高校生を見ながら、「ああ、覚えているよ。突然、姿を見せなくなったからどうしたのかと思っていたよ。元気ですか。」「ええ、元気です。今、父の赴任で外国にいるんです。」との返事。そうだったのか、と思いながら元気な高校生の姿を見ながら良かったと思いました。実は、これは先日私が正門にいた時の出来事です。この子は私が北方小学校に副校長で赴任した時、給食門の信号機の所で、毎朝見かけていた女子高生だったのですが、この子との出会いは始めはもちろん給食門の前を通って学校に通っているだけの女の子でした。その時、私は「おはようございます。」と声をかけるだけの間柄でしたが、そのうち「行ってらっしゃい。」と言うようになりました。その子も「行ってきます。」と返事を返すようになりました。更に信号を待っている間に、どこの高校に通っているのか、今何年生なのか等様々な話もするようになりました。それが1年間ぐらい続いたのですが、そのうちその子の姿を見ることがなくなりました。引っ越しでもしたのかな、と思っていたのですが、先日海外に行った事を知りました。しかし、あいさつをしていただけでわざわざ学校まで訪ねてきてくれたのですから、まさにあいさつが生んだ人間関係でした。
もう一つ、あいさつで気持ちの良い経験をしているのですが、私は先月(6月)は近代文学館前の信号機の所で子どもたちを迎えていたのですが、そこの場所は半分近くがインターナショナルスクールや、大使館等に通う外国人がいる場所です。そこを毎朝通る人たちに「おはようございます。」「グッドモーニング」とあいさつをしています。お陰で、すっかり何十人もの顔見知りの人ができました。今では私からでなく、向こうからあいさつをしてくれる人も多くいます。その中に、とても気持ちの良いあいさつをしてくれる男性の人がいるのです。その人のあいさつはまさに人柄を表しているのですが、朝のあいさつは「おはようございます。」ですが、いろいろなおはようございますがあるのに気付かされます。声は出さずに頭だけ下げる人、声だけ出す人等々、ところがその男性の人は毎日イヤホンを両方の耳にして通勤しています。音楽か英会話でも聞いているのでしょうか。ところが、その人は私にあいさつをする時には必ず私のいる側の耳のイヤホンをはずしておはようございますを言うのです。なんと素晴らしいエチケットだろうと私は毎朝関心させられています。「おはようございます。」のたった9文字の言葉だけからもその人の人柄が見えてくるのですね。
たかがあいさつですが、私は朝元気よくあいさつすることで北方小学校の近くに多くの顔見知りをつくることができています。あいさつの持つ魅力を毎日感じさせられている今日この頃です。
7月学校便り