全国学力・学習状況調査実施の概要

1.調査の目的

  ○全国的な義務教育の機会均等と水準の維持向上のため、各地域における児童生徒の学力学習状況を把握分析することにより。教育の結果を検証し、改善を図る。
  ○各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において、自らの教育の結果を把握し、改善を図る。

2.調査内容

  (1)教科に関する調査
    ○国語A、算数A〜主として「知識」に関する問題
     ・身に付けておかなければ後の学年の学習内容に影響を及ぼす内容。
     ・実生活において不可欠であり、常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能など。
    ○国語B、算数B〜主として「活用」に関する問題
     ・知識・技能を実生活の様々な場面に活用する力。
     ・様々な課題解決のための構想を立てて、実践し、評価・改善する力など。

  (2)生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査
     学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する調査

3.調査結果の取り扱い

  「調査結果については、本調査により測定できるものは学力の特定の一部分であることや、学校における教育活動の一側面に過ぎないことなどを踏まえるとともに、学校間の序列化や過度な競争等につながらないよう十分な配慮して適切に扱うものである。」ことに配慮する。
 
4.北山田小学校の調査結果から

・本校では、国語・算数とも、A「知識に関する問題」・B「知識・技能を活用する問題」の両方について、全国・神奈川県・横浜市の平均より高い数値を示しています。
・全国、神奈川県・横浜市から「A問題よりB問題の方が平均正答率が低く、知識があっても活用する力に課題がある。」と調査結果が発表されていますが、本校でも同様の傾向が見られます。

以下、各教科領域別に記します。 
 
国語

※領域全体をとらえて
◇よい状況と考えられる内容  ◆改善が必要と考えられる内容

領域 A問題 B問題
話すこと
・聞くこと
※課題がある。
◆分かりやすいスピーチをするために大切なことを理解すること。要点を聞き取り、効率よくメモすること。
※概ね身に付いている。
◆司会者として提案内容を整理すること。
書くこと ※身に付いている。
◇目的に応じて必要な事柄を選び、内容を整理すること。
※課題がある。
◇自分の考えを決められた条件で具体的に書くこと。
◆事実の根拠となる理由を要約すること。情報から必要な事柄を取り出し、条件に即して書き換えること。
読むこと ※さらに身に付けさせる必要がある。
◇説明文の段落の内容を読み取ること。
◆登場人物の心情について、表現や叙述に即して読むこと。
※課題がある。
◆二文章を比べ良さや工夫を評価し、自分の考えをまとめること。
言語事項 ※身に付いている。
◇漢字を正しく読むこと、正しく書くこと。接続語の使い方、指示語の働きを理解すること。辞典で効率よく調べること。
◆一文で書かれた内容や構成を理解し、二文に書き換えること。
※身に付いている。
◇勧誘の表現や敬意表現を適切に用いること。
  
  
算数

※領域全体をとらえて
◇よい状況と考えられる内容  ◆改善が必要と考えられる内容

領域 A問題 B問題
数と計算 ※概ね身に付いている。
◇整数、小数、分数の四則計算をすること。分数の意味を理解し、数直線上へ表示すること。
◆整数と小数の加法乗法の混合計算をすること。小数の乗法の意味を理解すること。
※課題がある。
◆計算の工夫をし、その方法を説明すること。
量と測定 ※概ね身に付いている。
◇基本的な平面図形の面積を求めること。
※課題がある。
◇L字型の図形の面積を表す式を読み取ること。
◆地図から図形を見いだし、必要な情報を取り出して、面積を比較して説明すること。
図形 ※身に付いている。
◇三角形の内角の和、平行四辺形の定義や性質を理解していること。
※さらに身に付けさせる必要がある。     
数量関係 ※さらに身に付けさせる必要がある。
◇まわりの長さが一定である長方形の縦と横の長さにおいて、一方が与えられたとき他方を求めること、関係を表にまとめること、変化の規則性を読 み取ること。  
※さらに身に付けさせる必要がある。
◆帯グラフの割合変化の様子を読み取ること。百分率を用いて問題解決をすること。 式の形に着目して大小判断をし、根拠となる考えを説明すること。
 
質問紙調査結果
  
○学校で友達と会うのは楽しいと回答している児童が大変多い。
○国語、算数等勉強が好きでよく取り組んでいるが、自ら進んで調べたり、深めたりすることはやや苦手である。
○学習塾など、学校の授業時間以外に勉強している時間が多い。
○今住んでいる地域が好きで、地域の歴史への関心もあるが、地域行事への参加は積極的とはいえない。
○失敗をおそれないで挑戦する、自分にはよいところがある、将来の夢や目標を持っているということには、やや控えめな回答が多い。
○困っている人の手助けをした経験が少なく、人が困っているときは進んで助ける行動に結びつきにくい。
○総合的な学習の時間の効果を認めながらも、総合的な学習の時間を好きという回答が少ない。指導方法、指導内容に課題が残る。
○国語学習で、相手や場面に応じた言葉づかいに気をつけている、司会の経験があるに関して課題をもつ児童が多い。
○物事を最後までやり遂げて、嬉しかった経験のある児童が多い。
○魚や貝や昆虫を捕まえたり、花や植物を育てたりした経験が少ない。
○ニュースなど世の中の出来事に関心のある児童は、教科に関する調査の正答率が高 い傾向にある。
※他の設問については、全国や県の回答傾向と顕著に異なる差は見られない。

今後の取り組み
 
 国語の課題として、多数の情報の中から必要な事柄を取り出すというということ、必要な事柄を伝えるということについて、学習した効果があまりあがっていないということを考え、今後は、総合的な学習の時間、他教科等と密接に関連させ、さらに意図的に指導を積み重ねていきたいと思っています。
 算数の課題として、計算の工夫、具体的な操作活動、筋道を考えて問題解決を図るといった点について、今後の学習の中で積極的に取り上げ、指導の充実を図っていきたいと考えています。
 国語、算数に限らず、知識を活用する力の育成を図るため、観察や実験を充実させること、自分の言葉で説明するとかレポートを作成するとかいった自分の考えを表現すること、普段から物事をじっくりみて、考えて、自分の言葉で表現する習慣をつけることに力を入れていきたいと考えています。指導計画にきちんと反映させ、課題解決に向け少しずつ動き出します。