力いっぱい成果を出し切った秋祭り
だが、数年後は?
学校長 古川 洋行
11月10日(土)朝から雨が降っていました。天候が心配でしたが、子どもたちの熱気が雨を吹き飛ばしてくれるものと信じていました。
『力いっぱい 成果を出し切る秋祭り』
午前中は、餅つきとクラスや学年の出し物が主役でした。お米は3、4年生のがんばりと地域の方のご協力により69キロ収穫できました。せいろで蒸した米をもちこね器に入れます。すると、その器械でこねられた餅が器械の下部から太いうどんのような形となって出てきます。それを臼に入れて餅つきの開始です。器械でこねられているので、保護者の皆様のご協力ですぐつきあがります。それを子どもたちと保護者のボランティアの方々がちぎって丸め、醤油・海苔ときな粉で味付けます。私もいただきましたが本当においしかったです。 思い起こせば数ヶ月前、子どもたちは膝上まで泥水につかり代かきと田植えをしました。そして、除草、稲刈り、脱穀、もみすり。こうして自分たちの汗と知恵の結晶がお餅という形になったのです。
つい最近の稲刈り。子どもたちが苗を植えた田植えから4ヶ月、稲はすっかり大きくなっていました。途中、かかしを作って立てたり、いろんな世話をしました。私も稲刈りをしました。左手で稲をもち、右手に鎌をもって刈りました。「サクサク」と 気持ちよい音がしました。3、4年の皆さんも同じ思いをしたことでしょう。
そして、刈った稲を適当な束にしてひもで結びます。その束をまとめて干しました。お母さん方や地域の人が協力してくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。
「祭り」とは、収穫の喜びを分かち合い、自然や人々に感謝する行事なのです。各教室では、これまでの「みのりの時間」で練習してきたことを発表していました。1、2年生は、落ち葉、ドングリなど秋の自然を使ったゲームやお芋やさん。個別級はポップコーンやさん。5年生は、「ハーブを使った活動」「ミニプラネタリウム」など。6年生は、「環境について考える」「影絵」「合奏」などでした。どの学年の発表、活動も、子どもたちが主体的に動いていました。そして、協力し、力を出し切っていました。
午後は地域の方々やPTA関係団体の演技・発表でした。どの団体の演技・発表も素晴らしいもので盛況でした。改めて、地域と共に歩む学校づくりの大切さを感じました。ありがとうございました。
ところが、教育的に大変意義ある米作り、餅つきという体験が、今後どうなってしまうのか、心配せざるを得ない新聞記事が載っていました。
照明灯(神奈川新聞の社説のようなもの)
教育の現場が揺れている。学習指導要領の改訂作業を進めている中教審部会
がまとめた中間報告では、小中学生の学力を強化するため主要教科の授業時間
を大幅に増やすことになった。30年ぶりのことで、これまで続けてきた「ゆ
とり教育」路線から大きく方針転換することになる。やり玉に挙げられたのが
「総合的な学習の時間」。 ゆとりある教育を進めるための象徴的な授業で、3
年から6年まで合わせて430時間あったものが一挙に280時間に減らされ
た。教科学習だけでは得られない「生きる力」を、子どもたちが自主的に身に
つけていくのが総合学習の狙い。例えば商店で一日店長を務めたり、お年寄り
から藁細工を教わるなど、試行錯誤の末、学校や教師の創意工夫に地域社会の
協力もあってやっと軌道に乗ったばかりだった。先に公表された全国学力テス
トの結果では、思考力や表現力、基礎的な知識を活用する力に課題のあること
が浮き彫りになった。活用力はそのまま生きる力でもある。詰め込み教育から
は決して育むことはできない。
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「総合的な学習の時間」が(本校では『みのりの時間』)減らされるということで 週に直すと週3時間から2時間になるということです。となると、実りの時間を使って活動してきた米作りはどうなるのでしょうか。2011年完全実施ということですが、本校の特色ある体験活動が効果的にできるのかどうか、とても心配です。でも、教職員の創意工夫によって続けていけるものと信じています。