5月

薫風の下
仲間と手をつなぎ互いにぬくもりを感じましょう

                   校 長 中村 いず美 

 校庭の藤の花房が薄紫に色づき始め、日に日に大きくなってきました。不安定なお天気もようやく落ち着いてきたようです。
昔から旬の食べ物を多くとることが健康に一番いいといわれます。それを考えますと、春探しの校外学習は、旬の草花や木々の花から空気を通して栄養の恵みを受けていると言っていいかもしれません。緑豊かな学区周辺で、森林浴、日光浴にちなんで、小高浴を一番気候のよいこの時期にどの学年も取り入れていきたいものです。まずは、5月2日に全校遠足で実践し、みんなで子どもの日をお祝いしたいと思います。

 さて、4月5日に入学した23名の1年生は朝会や集会、給食の様子は、もうすっかり学校にとけ込んでいて「何年生?」と聞きたくなるほどしっかりしています。学習では、自分を紹介する国語の内容で、頑張りたいことに、ゲーム、洗濯、野球、料理、鉄棒など色々です。
この一人ひとりの個性を、互いに認め合い高めあっていけるように声かけをしていきたいと思います。
 友だちの存在が輝けるなかよし班のリーダーは、下学年の面倒見が温かく、親切で感心します。「自分がやってもらってうれしかったこと」を忘れず、進級するごとに、役割をそれぞれの子どもが受け継いで実践しているのです。これは、校風としてずっとこれからも大切にしていきたいと考えます。
 市の人権教育の目標に、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」があげられています。大切に育てられている環境にいる子は、様々な場面や状況下で、態度や行動面でその良さが具体的に発揮されるといわれます。つまり、子どもを取り巻くあらゆる環境がその成長に大きく影響を及ぼします。 
 その例として、学援隊の方々との関わりがあげられます。皆さんの子どもを見る目が愛情に満ちあふれ、素晴らしい触れあいを毎日実践できる小高の子どもは大切にされていることが、実感できるからです。また、「挨拶もよくやってくれるよ」と言って頂くように最近はなりました。
 保護者、地域の皆様と共にこれからも、子どもたちへ温もりを感じさせられる環境をつくっていきたいと思います。それが、子ども同士の態度的思いやりに発展していくと思います。これからもよろしくお願いします。

 

6月

耳にたこができるくらい ・・・・・
口が酸っぱくなるほど・・・・・ お子さんとこれくらいの会話ができていますか

                   校 長 中村 いず美 

 あじさいの花が色づき始めました。学校の池にたくさん泳いでいたおたまじゃくしも成長し、蛙になってどこかへ旅立っていったようで日に日に数が減っています。
 元気一杯の水泳が、今月始まります。明るい太陽の恩恵を、植物と共に受け、たくましい体を目指して、健康によい生活を送りたいと思います。

 そこで、少し保護者の方に昔のことを思い出してほしいと思います。子ども時代に次のような注意を繰り返しされた経験はありませんか。
「早く寝ないと明日、起きられないよ。」「宿題すんだの。やってから遊びに行くのよ。じゃないと、朝やることになるよ。」「好き嫌いせず、食べなさい。大きくなれないから。」「食事前に間食しない。夕ご飯が食べられなくなるから。」「湯上がりに、いつまでも裸で遊んでいないの。風邪をひくから。」「寝転がって本を読んだら目に良くないから。姿勢良く目を離して読みなさい。」などなど。「うるさいな。何回も聞いたから分かったよ。」「分かっても、また同じことを言われているのはだれ。」私自身このやりとりが、一体何回あったか分かりません。本当に、親子共に、粘り強いとある意味では感心させられます。
 学校でも、この繰り返しを大切に、子どもと関わっていくことが常です。ご家庭との連携によってさらに効果があがるものと考えます。
 
 そう言えば、こんな話を聞いたことがあります。「今は、家にお風呂があるから余り気にしないのでしょう。」と言いながら、銭湯に行ったら、陸湯を浴びてから湯船に入ることが入浴マナーであったけど、いきなりザブンと湯船に入ってくるのには驚いたというのです。子どもは、教えてもらっていないのかもしれないのです。
 生活が変化することにより、公共マナーや生活習慣が薄れてしまうことは、どこかで挽回しなくてはいけないと考えます。               不易流行。かけがえのない子どもたちに愛情深く、粘り強く諦めず、知・徳・体にプラス公の力を育んでいきたいと思います。

 去る2日、爽やかなお天気の中、なかよし運動会を楽しく終えることができました。皆様のご参加、ご声援ありがとうございました。

 

7月

いつも目標に向かって

                   校長 中村 いず美

 小高の丘に、ネジバナが楚々と咲いています。子どもたちの手には、自分たちで育てているなかよし農園のミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン等のとれたて夏野菜が見られます。「これは、サラダにするんだ」とうれしそうに話す子どもたちです。
夏休みまで、後、給食12回となりました。夏バテせず、三食しっかり食べて、楽しい夏休みを迎えたいと思います。
 学校に初めて訪れる人が、きまって「何か行事でもあるんですか。」と聞かれます。何故かは、一度来た人はよく分かると思いますが、校舎内の掲示物や飾りには、確かに人目をひく工夫がされています。それは、感性豊かな子どもに育ってほしいといった職員の願いがあるからです。子ども一人ひとりが、ゆったりなごめる校内環境によって、心が落ち着き、ゆとりをもって周りと関わりながら、学習や諸活動に取り組んでほしいと思います。
 ある日、「校長先生、来てください。」と誘われ、音楽室に行きました。2年生が、音楽で国語のスイミーを発表する日だったのです。授業参観に向けて最後の仕上げの真っ最中。担任と共に、感想を聞かれもっとよくするための一言をいうとみんな真剣な顔できいてくれました。
 昨日、旭区よこはま子ども国際平和スピーチコンテストが本校にて行われました。区内の15校(第一次審査通過)。各校代表が、国際平和のために、今自分にできることをスピーチしました。本校代表の6年生の新井さんも堂々と、3分ジャストで自分の提言をアピールできました。そのための、何度繰り返したかしれない練習も賞賛に値すると思います。また、クラスの励ましや応援も素晴らしいと考えます。
 今朝の音楽集会で、5、6年生の歌の発表がありました。この日に向けて、曲想にあった歌声になっていく練習を体育館や音楽室で聞いていました。下学年の子どもたちは、その高学年の姿に影響されたのでしょうか、全校で歌った「この星に生まれて」は、美しいハーモニーを醸し出していました。
 左近山小高は、いつも真剣なのです。子どもたちは、目標に向かって自分を高めたいと思い努力しています。その本気になる気持ちが本校のエネルギーです。だから、毎日がステージになりうるのです。そう考えたら、いつも本番、いつもが行事日になるのかもしれません。
 職員もこの小規模校だからできることを幸せに思い、子どもたちと真剣に何ができるかを常に考えています。過日、関東甲信越地区小学校長研究大会に参加した時のことです。長野県の発表で、長野信州さわやかプランは、20人に一人の先生を理想とし、非常勤の先生の配置を行っているとのことですが、本校は、正にそれを先取りしたかたちです。横浜、小高さわやかプランといえるのかなとも思いました。
 前期前半が7月20日で終わります。学援隊をはじめ、地域の皆様のご支援本当にありがとうございます。これからも、交通事故などにあわないよう、子どもたちへの声かけをよろしくお願い致します。 

 

9月

「今、わたしにできること」
 〜大切な人、もの、こと、未来に〜

                   校長 中村 いず美 

 7月28日の梅雨明けと同時に、夏休み中暑い日が続いてきました。光化学スモッグや熱中症などに注意しながらの日々でしたが、子どもたちは、たくましく、黒く日焼けした笑顔で登校。転入生が来て163名で、さあ、前期後半の始まりです。猛暑も自然体験。いかに快適に過ごせるか、知恵を出し合うこともまた勉強です。
 その一例を紹介します。環境教育の一環として、区の「緑のカーテン事業」に本校は、手をあげ、地球温暖化への関心をも高めたいといったことから、ゴーヤとヘチマの苗を区から提供してもらい5月に植えました。
 8月16日、気温33度。この日、区政推進課職員の方が、区内の公立保育園や小学校に呼びかけた「緑のカーテン事業」の状況を記録するために、来校しました。ゴーヤとヘチマで職員玄関と昇降口前の通路に、緑のトンネル風に網を仕掛けた場所が良かったらしく、予想以上の結果を出し高い評価をしていただきました。地表面の温度抑制に蔓性植物の葉が大いに役立ったのです。午前11時、日陰になっていない通路表面温度は55度ですが、日陰は45度でした。打ち水をすれば、さらに涼が求められるとのこと。風が吹くと葉が揺れ、地面に美しいシルエットを見せてくれるので、見た目にも涼しく感じさせます。おまけに、収穫も叶い一挙両得です。
 ヒートアイランド現象の緩和に「今、私にできること」を考え、実行に移してみるのはいかがでしょうか。散水や風の通り道をつくることも対策としてあげられます。8月から始まる前期後半は、地球温暖化ストップを一人ひとりが実感するによい時と考えます。 

「夏の思い出一言」・・・・町内のお祭りに参加して夏まつりに参加している子どもたちは、生き生き、楽しく見えました。その姿を見ながら、昔も今もお祭りの雰囲気は変わっていないと感じさせられ、帰り道は、いつもほのぼのとした気分でした。まちで育つ子どもが、まちを愛しまちを支える大人になっていくそんな光景が、町内の方々のお陰で見られとても嬉しかったです。また来年が楽しみです。

 

10月

生き生き元気に
・・・一人ひとりが先輩であり後輩の自覚を持って・・・

                   校 長 中村 いず美 

 暑さ寒さも彼岸までと言われますが、日中はまだまだ汗ばむ日が続いています。そんな中、上の原幼稚園児たちの元気の良い声が校庭に響き渡ります。10月の運動会に向けて毎年、本校グラウンドで練習をして本番に備えているのです。
 「おじゃまします」「ありがとうございました」のみんなそろった大きな声が聞こえると、「可愛い」と感じると同時に「がんばって」と応援したくなります。10月6日が晴れることを全校児童も願ってることでしょう。なぜなら、「あんな時があったんだなあ」と誰もが自分を振り返ってみるからです。そして、園児たちからは小学生のお兄さん、お姉さんに「うまいね」と誉められたことを素直に喜び、小学校への期待感が募ってくると考えます。
 これは、中学校にもいえることです。卒業生が、金管バンドクラブの後輩に教えてあげたいと気にかけてくれることは、小学生に「あんな先輩になりたい」の憧れもうまれてきます。子ども同士の影響力は大きいと言われますが、身近な手本こそ生きた教科書なのです。本校は、その点大変恵まれた環境にあります。幼稚園、保育園、中学校が近くにあり幼保小中連携がさらに人からひとへのバトンタッチで深まったら、素晴らしい左近山社会が形成されると思います。

 前期が終了しますが、挨拶はどうだったでしょうか。過日、県民ホールに出かけた時のことです。横浜駅からみなとみらい線に移動している際、「どこから来たの」と通りすがりの年配の方に聞かれました。「横浜」と言った子の返事に対して、「横浜のどこなのか聞いているのにねえ」とその聞いた女性が連れの男性に話しているのを耳にしました。
 どのように自分が表現したら思っていた返答がもらえるか。状況、場の雰囲気、相手の表情が読めたら問題ないと思います。その意味から、挨拶励行は効果をあげていますが、相手の表情から、もう一声発声し、会話へと進んでいけることを期待します。
 英語活動では、全校で「ハロー」から「ごきげんいかが」「いいですよ。あなたはどうですか」「今日はのどが渇いています」などと挨拶が進行しています。ご家庭でも、バイリンガルの挨拶を時にはみんなでやってみたらいかがでしょうか。

 後期に向けて、これからも地域の皆様と一層の関わりをもち、学校生活を充実させたいと考えます。良いは良い、悪いは悪いとしっかり教え子どもの可能性を引き出せるようにこれからもご協力をお願いします。

 

11月

体 験 大 好 き

                   校 長 中村 いず美 

「金木犀の川だ。」と言って走り寄る子どもの発想にびっくりします。登校時のことでした。校庭の何本かの木からたくさんの花びらが30センチほどの幅で側溝の上をうめつくしているのです。芳香もありますが、視界に入ってきたその感じをそのまま言葉に表したのは、それなりの理由があったのです。
 池からあふれ出た水が側溝に落ちた花びらを静かに緩やかに流しているのでした。子どもの感性は素晴らしいと思います。そこで、「学校を開く週間」で皆様に子どもたちの学習活動を公開いたしますので、ご来校下さり素直な子どもたちの様子を是非ご覧いただきたいと考えます。                       

 10月16日から米飯給食は、自校炊飯となりました。その日の子どもたちは、炊きたてのご飯を一粒も残さず食べました。最近、大食い・早食い競争などの番組がありますが、食事は、ゆっくり味わって「おいしい」を健康と成長の糧にしてほしいと思います。「ありがとう」といった自然の恵みに対する感謝の心も育ってくれるように指導しています。
 これと関連しますが、10月始めに6年生の片品・日光修学旅行では、「純和風の食事だ」「白いご飯だけで食べられるくらいおいしい」の会話が聞かれ、湯気のたちこめるみそ汁やご飯をおかわりする子どもたちは楽しそうでした。食事は楽しみなのです。民宿では、その家族と同じ食事が出てきて、本当に幸せな大家族の食事体験ができました。
思った以上に寒い気候でしたが、その分、源泉をひいた民宿の内湯に入ったり、地域の温泉施設である「花咲の湯」の露天風呂に入ったりすることで温泉を堪能できたかもしれません。「おじいちゃんの家にきたみたい。」の感想が、民宿のよさを物語っていると思います。何と言っても魅力なのは、交通手段である修学旅行専用列車が一車両本校だけで使用でき、宿舎は民宿一軒貸し切りというところです。28名の子どもたちは、りんご収穫、沢登り、ニジマスつかみ取り、キノコ狩り、そば打ち、ピザ作りなど土地の人と共に活動し、自然と人とのふれあいの中で自分の視野を広げる体験ができました。     
 2泊3日の満足度と自信はその後の学校生活にも大きく反映されています。

 秋休みの市サッカー大会や「横浜市子どもの安全の日」啓発イベントの金管バンド によるステージ発表、県の音楽会参加などでは、練習始めに比べたら予想以上に力がついていることが分かります。真剣な取り組みで、チームとしての協力や調和が育まれているからだと思います。応援にきてくれる家族や友だちもチームの一員になっていることがまた励みになっているのでしょう。地域の方々、保護者の皆さんが小高小のサポーターでいてくださることが本校の子どもたちの「できない」「めんどう」といわない頑張りを育んでいるのではないかと思います。

 

12月

「心の豊かさにふれあいましょう」

                   校 長 中村 いず美 

 11月は、秋をしっかりキャッチする実りある教育活動が展開されました。
 1日は、まず元オリンピックメダリストで柔道選手だった山口 香氏が、「メダリストの夢を聞く会」のため本校に来ました。現在、東京オリンピック開催に向けて、あらゆる分野の著名人が招致運動を行っています。タイミング良く、来年の北京に向けての子どもたちの関心を高め、オリンピックの本来持っている意味を知ってほしい思いが山口氏にはあり、その第一番目が本校でした。子どもたちの目は、黒帯姿の山口氏が体育館に入ってくるやいなや全員輝きを放ち、歓声と拍手であこがれのスターに出会えたような喜びようでした。本校の人見教諭の柔道の先生が山口氏と知り合いということもありこのような機会を得たことは偶然なる幸運といえます。
 二人が柔道の技を見せてくれると、「すごい」の声が聞かれ、「やってみたい」と1年生もチャレンジしました。6年生の感想には、ぞれぞれが抱く夢に向け諦めず努力をしたいや自分もオリンピック目指して好きなスポーツを続け練習に頑張りたいなどがありました。、実際にその道に情熱をもち続ける山口氏はインパクトが強く、志の崇高さが純粋な子どもたちにスーッと入り込んでいったような気がしました。「あこがれ」が夢を大きくし、実現への取組を後押しする源となったように思います。
 「意志あれば道あり」の色紙がこの日の思い出に校長室に飾ってあります。

 10日は、多くの方々の参加による小高小フェスティバルの日でした。あいにく雨模様の日で、日頃の学習の発表を見に来てくれるかなと心配顔の子どもたちでしたが、天気に関係なく大賑わいの校内でした。知的体験を工夫している学年ごとの準備は2、3日でできるものではないのです。4月からずっと学んできたからこの日を迎えられたこと。その積み重ねを誇らしく自信を持って他学年の仲間に発表できたこと。互いに学んで相手を誉める姿に本校の教育目標、「自分が好き、友だちが好き、まちが好き」が生きていると思います。
 1年生から6年生までの思いやりにもふれることができました。例をあげますと、1〜2年生のあきのくにの質問に「きのこ」と答えたら、暫く時間をおいてから「あたり」とドングリごまをもらいました。が、誰かが「本当は、まつたけなんだよね」と話している声が聞こえ、おまけしてもらったことに気づきました。3年生の蚕のコーナーで問題に困っているとヒントを考えてくれました。4年生の福祉の点字表を見ての点字文の解読では、点字表を指で早く探せるように助けてくれました。5年生の精米体験では、ボールの回し方を実演しながら米粒が動かないように籾取りができるこつを何回も教えてくれました。6年生の火おこし体験では、「先生もやってみますか」と声かけをしてもらいました。 
 午後のPTA主催のなかよしバザーでは、卒業生が出店の手伝いをする光景があったり、長寿会の方のお手玉作りと遊びなどに、幼稚園児の親子参加も見られたりと地域丸ごとの交流・ふれあいもできました。
 人が人を育て、心の充実が幸せ感をもたらすと改めて考えさせられた子どもたちの諸活動でした。