卒業証書授与式

3月18日、土曜日、千秀小学校体育館にて第40回卒業証書授与式がおこなわれました。今年は1組・2組あわせて38名の卒業生でした。全校児童参加という特徴的な卒業式ですが、アットホームな雰囲気で、千秀小がほこれる行事のひとつです。

朝、低学年の子が「今日がんばらなくちゃ〜、緊張するな〜」と言っているのを聞きました。在校生も精一杯の気持ちで卒業生をお祝いしようとしてくれていました。先生達も前日までに何回も何回もリハーサルをしました。ピアノを弾くのもどきどき。呼名をするのもどきどき。司会でかまないようにするのもどきどき。BGMの音量の調節もどきどきです。卒業生が主役となって輝く式になるように、たくさんの人がたくさんの力を注ぎました。当日も、技術員さんや調理員さんが、朝早くから卒業生の花道となる赤絨毯をしきました。そして、たくさんの来賓の方が足を運んでくれました。

開式は9時半ですが、保護者・在校生・来賓の方には9時10分までに体育館に参列してもらいました。これも最近毎年やっていることなのですが、式前にスライドショーをやるのです。今年は、6年生の子が小さな頃の写真と現在の写真が交互にでてくるスライドでした。スライドにはBGMが流れていますが、さらに、子どもの写真が映っているときにその子の「6年間の思い出・中学校に行ったら」の音声が入っていました。来賓の方からも好評を頂きましたが、保護者の方はすでに式前から目がうるうるとなりました。

一方、体育館前で入場をスタンバっている6年生は、緊張をまぎらわしながら何やら円陣をくんでいます。みんなでよい卒業式にしたいという想いをもって練習をしてきたのはもちろんのことです。今日という日が素晴らしい日になるように、みんなで心をひとつにします。

「卒業生、入場」

司会の加藤先生の言葉で、体育館の扉が開きます。ひとつの大舞台に足を踏み出し、6年生が卒業生となる瞬間。そして保護者・在校生・来賓の方・教職員がひとまわりもふたまわりも大きく立派になった卒業生を迎え入れる瞬間。多くの人の脳裏に、まだ小さくお兄さんお姉さんに手を引かれ体育館に足を踏み入れた1年生の姿に、時間の風が吹いたのではないでしょうか。大きな拍手を受けながら入場する卒業生。手のたたかれる一回一回が、小学校生活の思い出ひとつひとつをよみがえらせるようです。

証書授与、壇上にあがる卒業生は凛としています。担任の先生は一人ひとりへの想いをぐっとかみしめながら呼名します。会場には多くの人がいますが、その瞬間はきっと、担任と壇上の卒業生との2人の心の間で通うものがあったに違いありません。

校長先生の式辞では、相田みつをさんの書家としての人生について話がありました。これからの人生、たくさんの壁があると思いますが、自分の想いをもって強く生きていってもらいたいです。来賓祝辞は、卒業生をもつ母としての立場もかねているPTA会長さんからいただきました。感動と緊張といろいろな気持ちが織り交ざっていたことでしょう。「今ここにこんな立派な姿でいる君たちは、決して一人で成長したわけではないのだよ」という言葉と、感謝の気持ちを大切にしてほしいという話を卒業生へ贈ってくださいました。祝電披露では、なつかしい担任の先生のエールに喜ぶ姿が見られました。中でも際立ったのが、毎年司会泣かせの矢島幼稚園の祝電。だじゃれの連発に子どもも肩の力を抜き、改めて背筋を伸ばして式にのぞむことができました。

どこの学校よりも感動的な卒業式になるのは、やはり全校参加の呼びかけがあるからです。残念ながら病欠となってしまった卒業生も録音した音声で呼びかけに参加しました。力強く、心に響く声が体育館をかけめぐります。卒業生の「COSMOS」はきれいな二部合唱で、ハーモニーが優しさを奏でました。一生懸命緊張の糸を張っていた卒業生も、低学年の「はじめの一歩」あたりからボロボロとやられてしまいました。5年生が最高学年のバトンを受け取り、二部合唱で「大空を迎える朝」を歌いました。歌詞にある言葉の一つひとつが、卒業生の心の奥までしみわたっていきます。最後の「広い世界へ」では、指揮をする松永先生の目にも涙があふれました。

「卒業生、退場」

少年時代のリコーダーと、大きな祝福の拍手に包まれて、卒業生がこの千秀小から巣立っていきます。担任の先生は、卒業生の背中をしっかりと見送りました。本当に最後となるこの時、子ども達がふりかえることなく前へ進めるよう、強くそして温かく背中を押してやりたいのだけど、どうしても寂しさから涙があふれてしまいました。全員が退場すると、深く一礼をして卒業生、そして全ての人へ感謝をしました。

君たちはみんな幸せになる力をもった子たちだから、幸せになるための努力をどうか惜しまないでください。愛をうける幸せ、いろんなことができるようになる幸せを得た今、どうか人を愛する幸せ、多くの幸せを見つけていってください。卒業おめでとう。本当に・・・おめでとう。

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