平成20年10月27日
横浜市立下瀬谷小学校
校 長 古川 幸子
全国学力・学習状況調査結果についてのお知らせ
平成20年4月に小学校6年生、中学校3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の調査結果がまとまりました。今回の調査により測定できるのは学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面に過ぎませんが、児童一人ひとりの力を付けることに、引き続き取り組んでまいります。
地域、保護者のみなさまには、本調査の趣旨を十分に理解した受け止め方をしていただけますようお願いいたします。
この調査結果を踏まえ、今後の本校としての取り組みについてご説明します。
1 今年度の結果概要
(1)教科学習状況調査結果
<国語・算数の傾向>
国語・算数に共通した課題として、A問題「知識、技能の定着」B問題「知識・技能を活用」する力に
課題が見られる。
◇よい状況と考えられる内容 ◆指導・改善が必要と考えられる内容
国語
話すこと・聞くこと ◇スピ−チの組み立ての工夫をとらえる。
読むこと ◇目的や意図に応じて、段落の意図をとらえる。
◆意見文を書くために、二つの意見文を比べて読み、文章全体の組み
立ての違いをとらえる。
書くこと ◇文章の内容に合わせて小見出しを書く。
◆目的に応じて必要な情報を取り出して、効果的に書く。
言語について ◆文脈における意味を考えながら、同音異義や同訓異義の漢字を使い
分ける。
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算数
数と計算 ◇商を分数で表す。
◆何倍かを求めるために除法が用いられることを理解している。
量と測定 ◆三角形から長方形に図形を変えて、考える発展的な場面で、面積の
関係をとらえることができる。
図形 ◇図形を変えて考える発展的な場面で、面積の関係をとらえ、判断の
理由を記述することができる。
◆ひし形、直角三角形の定義や性質について理解している。
数量関係 ◆加法と乗法の混合した整数の計算をすることができる。
◇示された解決方法を理解し、その解決方法を用いて、別の問題の解
決方法を記述することができる。
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平成20年度全国学力学習状況調査<言語事項・数と計算>の結果
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教科
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領 域
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内 容
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本校(%)
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全国(%)
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国語
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言語事項
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漢字を正しく読む
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80.0
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87.8
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漢字を正しく書く
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63.3
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70.0
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同音異義や同訓異義の漢字を使い分ける
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51.2
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62.4
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算数
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数と計算
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計算を正しくする
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72.0
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81.9
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商を分数で表す
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85.0
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73.7
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(2)質問紙調査結果
○朝食の摂取率は高い。
○就寝時刻、起床時刻が不規則な子も多く、起床時刻もやや遅い傾向にある。
○家庭学習を自主的にする子もいるが、全く自分で計画を立てず、取り組まない子も多くその差が大きい。
○国語・算数の学習が好きで授業の内容もわかると意識している子の割合が高い。
○算数の問題が分からないときもあきらめずに問題を解こうとしている子が多い。
○読書が好きな子とそうでもない子の差が大きい。
○地域の行事に参加している割合が低い。
○携帯電話での通話やメ−ルをする割合が高い傾向にある。
2 昨年度からの取り組み
国語 ○教師が範読し、教材分析を深くして、内容を深く読み取らせ、内容を要 約させるようにしている。
○授業の中に必ず感想やまとめなどを書く学習を取り入れる。
○読書をすることにより、自然に語彙量を増やしたり、読解力を身に付け たりできるように読書タイムを設け、読書に親しむように家庭にもはた らきかけている。 |
算数 ○低中高の内容体系を把握して、授業展開を考えている。
○考え方を図や文で表現する力を伸ばすために、書くことを大切にし、ノ−ト指導を
丁寧に行っている。
○既習内容を生かして、問題解決できるように掲示物を工夫している。
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《 課 題 》
○国語では基礎的な言語事項を一人ひとりに身に付けさせる。目的に応じて必要な情報を取り出し、整理したり、効果的に書いたりできるようにする。
○算数では基礎的な計算を正確にできるようにし、自分の考えを筋道立てて友だちに説明できるようにする。
3 今後の取り組み
国語 ○文章や漢字を正確に読んだり書いたりできる基礎的なことを身に付けさせるため、繰り返し学習を大切にしていく。
○さまざまな形態の文章にふれさせ、表現の工夫や効果までを読み取らせ、自分の表現に生かせるようにする。
○読書の時間をできるだけ設定し、読解力が高まるように指導していく。
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算数 ○基礎的な計算力をつけるために、繰り返し学習を授業の中に位置づけていく。
○グラフなどの資料を正しく読み取り、自分なりの考えを筋道立てて記述できるように、普段から身近な資料に多くふれられるようにする。
○自分の考えを線分図に表し、考えの過程を順序よく説明できるように、また問題解決の過程や自分の成長が見えるようなノ−ト指導を徹底していく。
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○学年間で国語・算数の教科担任制をとり、より深い教材研究や授業研究をもとに、子ども達が分かる喜びを実感できる充実した授業展開を図っていきます。少人数授業を生かして、個々に合った指導ができるように工夫していきます。
○校内漢字・計算検定試験に力をいれ、子ども達が自分のペ−スで意欲的に取り組み、基礎的な力(漢字の読み書き、計算力)が身に付けられるようにします。
○授業中の集中力を高められるように、就寝・起床時間など規則正しい生活習慣が身につくように、また、家庭学習が習慣付けられるように、ご家庭でのご協力をお願い致します。
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