命の輝き、支え合うことを大切にして

                                              学校長 原 哲次郎

 校庭の紅葉した木の葉が、一斉に風に舞う思わぬ光景を見て、子どもたちからは「わぁきれい。」という声が上がりました。その素直な感性を嬉しく思いました。

 11月24日から26日にかけての「学校を開く週間」での授業参観には、地域自治会や町を支えて下さる方々、本校の先輩教職員、保護者、家族の方など、たくさんの参観をいただき、心より感謝申し上げます。子どもたちも、自分たちの頑張っている様子を見てもらうことで、励みになりました。教職員にとっても、たくさんの皆様に学校を支えていただいていることを心強く思い、教育を充実していく使命を一層強く感じております。

 さて、人権教育について、本年度は2人の講師を招いて学習しました。

 1,2年生の講師は、「車椅子体験学習」として、古川利明さんに来ていただきました。古川さんは、体の不自由な方が安心して暮らせる援助について、車椅子を使っている人からみた、声のかけ方、援助の仕方、道路や駅などの施設面の改善の視点を体験を交えて子どもたちに映像も活用しながら話しをしました。

 2年生は、そのあとで実際に子どもたちも車椅子に乗って、スロープや車椅子用トイレの利用を体験し、それを通して子どもたちに大切なことを気付かせていました。車椅子は、事前に他校から借り、使い方を練習していましたが、体の不自由な方の立場に立って真剣に学習をしていました。

 子どもたちの感想は、「やってみて、車いすにのっている人は、こんなにむずかしいことをしているんだなあと思った。」「車いすにのっている人の気持ちがわかった。その人のために自分ができることならやってあげたいです。」など、体の不自由な方が頑張ってしっかり生きていられることを知り、その方達への感動と思いを出していました。

 3年生から6年生は、横浜甦生病院の小澤竹俊先生から「命の大切さ」の話を聞きました。先生は、末期医療の患者さんに携わっていて、看護師、ソーシャルワーカー、ボランティアの人々と協力して、患者さんの命や生きる気持ちを支える医療を行っている方です。先生は、「本当の幸せとは、わたしがいることで、誰かが喜んでくれる。そのことを通して、自分が幸せになれる。」ということを大事にされ、「苦しみの中でも、幸せは見つかる。」「苦しみを通して、人はみんなの中で生きていることを実感し、生きる力としていく。」「将来の夢(目標)や大切な人との関係で、生きようとする力が生まれる。」「気持ちを分かってくれる人や支え合う人がいることが大切。」ということを話され、「生きていること、命の尊さ。」を強調されていました。

 子どもたちの感想には、「苦しみの中でも見えてくるものがある。苦しみは悪いことではない。ということを聞いてびっくりしました。将来の夢をもって努力することが大切だと思った。」「お母さんも看護師をしています。何人もの人を看護してる気持ちがわかり、わたしも看護師さんになりたいと思い始めました。」「どんなに自分が苦しくても悲しくてもどうしようもない気持ちになったとしても、他の人に分かってもらい、乗りこえていきたいと思います。」「一番大事なのは、自分の話をじっと聞いている人がいること、いくら苦しくても幸せはきっとつかめると思いました。」などたくさんの児童が「命の大切さ、尊さ、支え合うことの大切さ」を感じてくれていました。

 子どもたちが、自他の命の素晴らしさ、支え合って生きることの大切さを胸に、それぞれの夢に向かって進んでいってくれることを願っています。


          
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