「せんだん」2月号

心の教育こそ大切なれ!

                                        副校長  縣 利一   

 1月21日に降った雪が1月末まで片隅に残り、池には一面氷が張り、校舎の日陰には可愛いつららまで見られ、今年の厳しい寒さを実感する今日この頃です。厳しい寒さといえば、昨年から、小学生が犠牲になる事件が連続して起こり、保護者・地域の皆様の不安と憤りを推し量ることはできません。人間の心にも寒々としたものを感じるのは私一人ではないことでしょう。子どもは未来の宝として、大切に守り育てて行かなければならないはずなのに、その子どもが狙われるというのは、社会の規範意識が薄れており社会そのものに犯罪への抑止力が失われつつあるということでしょうか。
 しかしながら、この都岡小学校の地域では、今宿、川井の両連合町内会の皆様による地域パトロールをはじめとする取組に、被害がなく過ごすことができております。ただ感謝あるのみです。

 ところで、なぜ子どもを狙うこのような犯罪が起こるのでしょうか。ある識者はこう述べております。「他者不在の、自己中心性である」と。本来人間は、一面から見るならば、生まれたときには自己中心的に生きており、赤ん坊の間は家族や親、特に母親の愛情によって育てられ、母子の関わりの中から他者を意識し人と人との間(ま)を学んでいきます。成長するにつれ関わり合う人間が増え、幼稚園や小学校ではより多くの人間とのふれあいを通して、自己を作り上げつつ社会性を身につけていきます。自己がなければ社会はあり得ず、また、社会の中で自己が形成されるわけですから、自己中心性は人格の大切な要素と言えるのでしょう。しかし、自分を取り巻く社会、特に他者が存在しない自己中心性は、他者との間で可能となる欲望のコントロールがきかなくなります。「バレなければ何をやってもいい、これくらいならバレない」といったように。

 さて、都岡小学校の教育目標は
 「ふれあい まなびあい そだちあい すくすく わくわく 都岡っ子」です。
子ども同士はもちろん、先生や職員と子ども、地域と子どもとのふれあいを通して育てております。笑い、泣き、ほめる、怒る、喜ぶなどの豊かな心の関わり合いの中で、子どもの中に他者がしっかりと存在する自己完成をめざしています。先日も、食教育の授業研究会におきまして、農家の代表として櫻井様から「食事はみんなの生命を支えている。朝食を大切にしよう。」との実感こもったお話をいただきました。家庭教育、特に食についての教育のあり方の大切さを教えて頂きました。本当にありがたいことです。学校としましても今後更に様々な取組をして参ります。どうか、各家庭におきましても、子どもの「他者を意識する自己中心性」を大切にしながらの、愛情いっぱいの子育てをお願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。



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