―全国学力・学習状況調査結果についてお知らせしますー
本年度4月に小学校6年生、中学校3年生を対象に実施されました全国学力・学習状況調査の調査結果がまとまりました。この調査結果を踏まえ、今後の本校としての取り組みについてご説明いたします。
1 調査内容
ア 教科に関する調査
国語A 算数A・・・知識を問う問題

国語B 算数B・・・知識・技能を活用する問題

イ 質問紙調査
学習意欲、学習方法、学習環境、基本的な生活の諸側面に関する調査
2 調査結果の概要
<教科学習状況調査結果>
谷本小学校は、国語・算数ともに、A「知識に関する問題」・B「知識・技能を活用する問題」の両方について全国、神奈川県、
国 語
|
|
優れている内容 |
今後に向けての課題としたい内容 |
|
A問題 <知識> |
◎漢字辞典を効率よく利用すること ◎漢字を正しく読むこと ◎指示語が指し示す内容を選ぶこと ◎文脈に即した接続語を選ぶこと |
▲スピーチをする際、聞き手にわかりやすい話し方をするためのポイントをつかむこと |
|
B問題 <活用> |
◎司会者として出席者が納得いくように進行すること ◎客に対する勧誘の表現や敬意表現を適切に用いること ◎広告の情報を読み取って、正しい内容を選択すること |
▲取り上げた事実がどのような理由で述べられているのかについて的確に読み、その理由を要約すること |
※総合的な学習の時間や社会科の新聞作りなど、国語の学習以外でも、分からない語句について国語辞典をひいて調べている姿が見られます。このように他の教科の中での言語活動が、確かな力となっていると考えられます。B問題での、「広告の情報を読み取って、正しい内容を選択する力」や「敬意表現を適切に使う力」「司会者として出席者が納得いくように進行する力」は「総合的な学習の時間」を中心に、さまざま体験・地域の方々とのふれあい・地域への情報発信の活動の中で培われた面が大きいと考えられます。全国的には正答率の低い「インタビューの要点を効率よくメモする力」について谷本小の児童の正答率が高いのも、そのような活動の成果であるといえます。
算 数
|
|
優れている内容 |
今後に向けての課題としたい内容 |
|
A問題 <知識> |
◎整数、小数、分数の四則計算をすること ◎三角形、平行四辺形の面積を求めること ◎伴って変わる2量について、関係を表にまとめ変化の規則性を読み取ること |
▲小数のかけ算の意味について理解すること ▲円の面積を求める公式を理解し、面積を求めること |
|
B問題 <活用> |
◎基本図形をもとにしてL字型の面積を求めること ◎棒グラフから大小や変化の様子を読み取ること |
▲地図から複数の図形を見出し、必要な情報を選択して面積を比較して論理的に説明すること ▲与えられた条件を基に、百分率を用いて問題を解決すること |
※A問題における計算問題については、朝のスキルタイム等で繰り返し練習している成果が出ています。また、三角形、平行四辺形の面積の求め方については、面積を求める際、基本となる長方形に帰着して考える力がよく身についています。(円の面積の求め方については課題があります。)
B問題においては、棒グラフの読み取りが良くできています。社会科や理科、総合的な学習等で資料を積極的に活用する中で、算数の時間に培った基本的な知識を活用する場面が多くあったことが考えられます。帯グラフについては、棒グラフと比べると高い正答率であるとはいえません。割合の考え方が十分でないことと帯グラフを利用する場面が少なかったことも原因として考えられます。
<質問紙調査結果>
○朝食の摂取率が高い。
○自分には良いところがあるという自尊感情をもっている児童が多い。
○花を咲かせたり、野菜を育てたりしている経験が多い。
○地域の歴史への関心は高いが、地域の行事への参加率は高いとはいえない。
○起床時刻、就寝時刻、勉強時間が決まっている児童が比較的多い。
○学校の授業時間以外に、1時間以上勉強する児童が多い。
○人が困っているときは、進んで助ける児童が多い。
○人の気持ちが分かる人間になりたい、人の役に立ちたいと思っている児童が多い。
○勉強が好きでよく取り組んでいるが、自ら進んで調べたり、深めたりすることはやや苦手である。
○「学校で好きな授業がある。」「楽しみにしている活動がある。」と答えた児童が多い。
○「総合的な学習の時間」の勉強が好きな児童がとても多い。
○物事を最後までやり遂げて、嬉しかった経験がある児童が多い。
○「家の手伝いをよくしている。」と答えた児童が少ない。
○「いじめ」はどんな理由があってもいけないことだと思っている児童が多い。
3 今後の取り組み
<知識を活用する力を伸ばすために・課題に対応するために>

A問題とB問題の相関を見てみますと、教科を問わず、B問題の正答率が高い児童はA問題の正答
率が高かったのに対し、A問題の正答率が高いからといってB問題の正答率が高いとはいえませんでした。つまり、「活用」の力には、「知識」が不可欠となりますが、知識を多く身につけたからといって自然と活用する力がつくわけではないということがいえます。身につけた知識を活用することができるよう、学習の結果だけを覚えるのではなく、「なぜ」そうなるのか、「どうしてそのように考えるのか」きちんと自分の力で問題を解決することができる力を育んでいきたいと思います。