1.国際学科について

 国際学科は「地球社会を生き抜く自立した国際人の卵」を育てることを目標に、平成15年に新設さ れた学科で、来年いよいよ第10期生を迎えます!
 「地球社会を生き抜く自立した国際人の卵」を育てるためには、「国際感覚」「問題解決能力」「 異文化間コミュニケーション能力」という3つの力の育成が不可欠と考え、Y校国際学科では教育 重点目標を次のように設定しています。

  • 自己及び自国の文化を深く認識するとともに、多文化共生の姿勢を持てるよう国際感覚を育てる。
  • 異なった文化の中でも積極的にコミュニケーションを図ることができる能力を育てる。
  • 多様化する国際社会で主体的に行動するため、自ら問題を発見し整理し、解決方法を追求し続ける能力を育てる。
  • 教科指導や特別活動・体験的・実践的活動を通して全人教育・人柄教育を行う。
SELHi の指定
  平成15年の学科設立時より3年間、文部科学省Super English Language
 High School(通称SELHiセルハイ)の指定を受け、「使える英語」を身につける
 ための先進的な指導法を研究してきました。
  その成果は現在の国際学科の様々な教育活動に今も生かされています。

2.普通科との違い

Y校国際学科は、国際に関する専門学科です。普通科との違いは主に2つあると考えています。
 1つ目はカリキュラムの違いです。Y校国際学科は普通科に比べて英語の授業が豊富です。その他「第2外国語」や「国際社会」 「外国事情」など、国際に関する科目を学習することができます。ニューヨーク修学旅行や学生会議など日頃の学習の成果を実践す るための「学習型国際交流行事」も揃っています。国際学科では、みなさんが卒業後、文科系の4年制大学に進学することを想定し てカリキュラムを作っています。
 2つ目は専門科目に対する生徒の意識の高さです。他の普通科高校では、総合的に同じような成績の生徒が集まっているとしても 、クラスの中には英語が得意な生徒もいれば、苦手な生徒もいるはずです。国際学科には英語や国際について学習したいという生徒 が集まりますので、English Shower Campを皮切りに、1年生の4月からクラス全員が同じ目的意識を持って積極的に授業に取り組ん でいきます。入学後3年間での英語力の伸びが違います。
 英語や国際に興味を持ち、その分野の力を伸ばすためなら、毎日の授業や課題、そして行事にも積極的に取り組んでいきたいと考えている人には、最適の学科です。

3.3つの力を高めるための3つのステップ

 国際学科が目標とする3つの力「国際感覚」「問題解決能力」「異文化間コミュニケーション能力」。これら3つの力を効果的に高め ていくには、「毎日の学習」と「実践の場面」がバランス良く配置されることが必要と考え「学習型国際交流」というコンセプトを中心 に次の3つのステップを設定しています。

3つの学習ステップ
 STEP 1 「毎日の学習で鍛える」  
 STEP 2  「学習型国際交流で磨く」  
 STEP 3  「夢に翼をつける」  

  • STEP 1-1 「 ESC (English Shower Camp)」
     国際学科の1年生全員が入学式の後まもなく参加する2泊3日の英語合宿です。学校を出発するバスに乗り込んだ瞬間から全て英語で活動を進めます。
     現地では1年生39名を3分割し、英会話学校から派遣された特別講師3名がゲームやスキットを通して楽しく授業を進めていきます。最初はみな緊張していますが、3日間の宿泊経験で英語の授業にも慣れ、仲間意識もしっかりと芽生えます。

    ESC ESC ESC

  • STEP 1-2 「豊富な英語の授業時間で鍛える」
     英語の授業は3年間で20時間必修(1年生7時間+2年生7時間+3年生6時間)で、クラスを分割した少人数授業を展開しています。普通科の英語の授業に比べて時間数も多く、少人数授業で中身の濃い授業を行っています。
     3年生ではTOEIC演習、Debate & Discussionなどを選択科目として用意しています。

  • STEP 1-3 「英語以外の教科で鍛える」
     1年生の「国際社会」という授業では、国際社会の歴史や観点を学ぶとともに、国際社会の理解に不可欠な経済の基礎理論や政治について理解を深め、現代の地球的規模での諸問題について多角的な視点から考える姿勢を育てます。
     1年生の「国語総合」の授業では、実物を示しながら説明するShow & Tellという英語の手法を取り入れ、まず日本語で他者にわかりやすく伝える力を高めます。
     国際学科では全ての教科で、「国際感覚」「問題解決能力」「異文化間コミュニケーション能力」を意識した授業を心がけています。それは英語の力をどれだけ高めても、世界の様々な問題についての幅広い知識がなければ、自分の意見を形成しそれを発信することはできないと考えているからです。

  • STEP 1-4  「Global Learning(総合的な学習の時間)で鍛える」
     国際学科では「総合的な学習の時間」をGlobal Learningと名づけ、3年間を通したカリキュラムの中で積極的に活用しています。1年次には、横浜市大の先生からの特別講義をはじめ、様々な国際経験を持つ講師を外部から招いたり、外務省やJICAなどの国際機関を訪問したりすることで、国際社会に関する基礎的な知識を学びます。2年次には1年次に得た知識を基に、各自が研究テーマを設定し、学年末に中間発表会を行います。3年生では個人研究の成果を研究論文(最低8000字)にまとめて提出するとともに、パワーポイントなどを使ったプレゼンテーション資料を作成し、全員が研究発表を行います。
     1つの問題に対して1年以上かけて研究し、教科の枠にとらわれない多角的な視点からテーマを見つめ、試行錯誤や新たな発見を繰り返していきます。このプロセスの中で、テーマについての自分の考えや解決策を導く力、集めた資料を整理して限られた時間で他者に発信する力などを養います。

  • STEP 1-5 「横浜市立大学との連携」
     平成20年より協議会を設置し、横浜市大との高大連携を図っています。
  • 1年生 Global Learning における国際学科1年生対象特別授業の実施
     平成19年度 「北京オリンピックを控えた北京市と寧夏回族自治区との比較研究」
     平成20年度 「中国・四川省の環境問題から考えること
              ~退耕還林政策をめぐって~」
     平成21年度 「メコン川の開発 ~国際河川の開発がおよぼす下流域国への影響~」
     平成22年度 「ナショナリズムについて」
     平成23年度 「アフリカに広がる一村一品運動」
    2年生 横浜市大総合科学部卒業論文口頭試問へのオブザーバー参加
       大学生の卒業論文発表を見学することで、大学における専門的な研究内容や、
      プレゼンテーションの手法などを学びます。
    3年生 Global Learning 3年生優秀研究論文発表会
     国際学科3年生の代表4名がGlobal Learningにおける研究論文を本校生徒の
     前で発表し、横浜市大の先生方から講評と指導助言を受けます。
    卒業後 国際学科から指定校推薦で横浜市大へ進学し大学での研究につなげていきます
     横浜市大への指定校推薦枠 国際総合科学部 国際教養学系 2名
     横浜市大への指定校推薦枠 国際総合科学部 経営科学系 1名

  • STEP 1-6 「第2外国語を学習」
     2・3年生で英語に加えてもう1言語を第2外国語として全員が学習します。将来の実質的使用頻度を考え、中国語、スペイン語、韓国語の3言語をカリキュラムに設定し、2・3年生全員が必ずその中の1言語を選択します。第2外国語の授業担当は全員がネイティブの講師です。コミュニケーション中心の授業で、基本的な表現を学んでいきます。

  • STEP 1-7 「在県外国人等特別募集枠」
      現在国際学科では1クラス39名のうちの4名を「在県外国人等特別募集枠」として設定しています。入学後は、主要科目での「取り出し授業」など、きめ細かい指導を行っています。毎日のホームルームが異文化間コミュニケーション体験の場となっています。例年YSFなどの学科行事でも、外国籍の生徒は中心的な役割を担ってくれています。
      この特別募集枠への出願にあたっては次の条件を満たしていることが必要となります(この条件に当てはまらない場合は、一般枠での出願となります)。
    【出願条件】(昨年度の場合)
      ①日本での滞在期間が通算で3年未満であること。
      ②神奈川県内に在住していること。
      ③入学時に満15歳以上であること。
      ④来年春までに中学校卒業見込みの者
     (日本の中学校に在籍していない場合は、神奈川県教育委員会が発行する
      「入学志願資格承認書」が必要となります)

▲STEP1の先頭へ

 学習型国際交流とは
STEP 1の毎日の授業で身につけた知識やスキルは、以下の豊富な実践活動の場で、さらに磨かれていきます。ネイティブスピーカーの英語を聞き取ったり、自分の考えを英語で他者に発信したりすることは、やさしいことではありません。「まだまだ力不足だ」と感じる生徒がほとんどです。しかしその悔しさや気づきを毎日の授業へのさらなるモチベーションにつなげることで、着実に力がついていきます。
 「単なる良い思い出」ではなく、授業と密接に結びついた国際交流、Y校国際学科ではそれを「学習型国際交流」と呼んでいます。

  • STEP 2-1 「ニューヨーク修学旅行」
      2年生の10月に4泊6日で実施しています。前半の2泊はニューヨーク郊外の住宅地でホームステイを行います。後半はマンハッタンのホテルに移動し、国連本部や自由の女神を見学する他、UNIS(国連国際学校)での授業見学や、グループ別自由行動も行います。日頃の学習の成果を実践すると同時に、新たな課題を見つける本当の意味での修学旅行を目指しています。。

    ニューヨーク ニューヨーク ニューヨーク


  • STEP 2-2 「UNIS-UN(国連国際学校世界学生会議)への派遣」
      UNIS-UN学生会議は、毎年3月にUNIS(United Nations International School:国連国際学校)の学生によって開催される国際学生会議で、Y校からは3名の生徒を選抜し、派遣しています。会議はニューヨーク国連本部本会議場で行われ、昨年度は「The Web: Wiring Our World」をテーマに、2日間にわたってゲストスピーカーの講演や世界中から集まった高校生たちとの討議を行いました。

    UNIS UNIS UNIS


  • STEP 2-3 「YSF(Yokohama Student Forum)の企画運営」
      UNIS-UNのような学生会議を自分たちの手で開催したいという夢を実現させたのがYSFです。国内10校の高校生の他、毎年アジアの国から数校を招待し、1日全て英語で会議を行っています。国際学科の2年生が中心となり、半年以上前から準備に着手し、テーマの設定や当日の運営、海外からの参加者のためのホームステイ受け入れなど全て生徒の手で行っています。

    YSF YSF YSF


  • STEP 2-4 「海外からの短期留学生の受け入れ」
      国際学科では海外からの留学生の受け入れを随時行っており、希望する生徒にはホームステイの受け入れをお願いしています。平成23年度はUNIS国連国際学校、アメリカインディアナ州Center Grove High School、スウェーデンTumba Gymnasiumより生徒を受け入れる予定です。

    留学生 留学生 留学生


  • STEP 2-5 「台湾との交流行事」
      アジアとの交流行事として、台湾の国立曾文高級家事商業職業学校ほか数校と交流を深めています。毎年Y校への学校訪問を受け入れて、歓迎行事を行う他、Y校からも代表生徒を毎年台湾へ派遣し、国際学科の学校生活や横浜の歴史などについてプレゼンテーションを行います。互いにとっての外国語である英語を共通語とした異文化間コミュニケーション能力を高める行事です。

    交流行事 交流行事 交流行事


  • STEP 2-6 「南太田小学校の英語教育サポート」
      国際学科の社会貢献活動の一環として、平成20年度から小学校の教室で英語教育のサポート活動を行っています。2年生全員が数グループに分かれて、本校の隣にある南太田小学校で年間5回程、教室での英語活動に参加します。小学校における英語教育活動をサポートするとともに、国際学科生徒自身のコミュニケーション能力を高めるための取り組みです。
  • 南太田小学校 南太田小学校 南太田小学校


▲STEP2の先頭へ

3年間の成長を証明する
 「毎日の授業で鍛え」、「学習型国際交流で磨く」という学習サイクルの中で身につけたスキルや知識は、英検やTOEICなどのスコアに着実に反映されていきます。そして国際学科3年間の様々な経験を通して大きく成長した生徒たちは、その多くが4年制大学に現役で進学し、さらなる飛躍を目指します。

  • STEP 3-1 「英検取得者数の推移」

  • STEP 3-2 「TOEIC-IP(毎年全員受験)スコアの推移」
  •  国際学科では毎年3月(3年生は1月)に全員がTOEIC-IPを受験しています。この春卒業した国際学科6期生のデータを見てみると、1年生の3月に389.2点だったクラス平均点が3年生の1月には566.5点まで上がっています。2年間で平均177.3点のスコア上昇が見られました。



  • STEP 3-3 「多くの生徒が4年生大学に現役進学!」
  • 図

    進学先

    ▲国際学科の先頭へ

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