平成19年12月17日
保護者様
横浜市立汲沢中学校
校 長 石田 正明
全国学力・学習状況調査結果についてのお知らせ
平成19年4月に小学校6年生、中学校3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の調査結果がまとまりました。この調査結果を踏まえ、今後の本校としての取組についてご説明いたします。
なお、今回の調査により測定できるのは、学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面にすぎません。この調査結果に一喜一憂することなく、生徒一人ひとりの力をつけることに引き続き取り組んでまいります。
地域・保護者の皆さまには、本調査の趣旨を十分に理解した受け止め方をしていただけますようお願いいたします。
調査結果の概要
1. 教科学習状況調査結果
《国語・数学の結果》 共通の傾向
A問題 「知識」はおおむね理解しています。
B問題 「知識・技能」を活用する力に問題があります。
◇ よいと考えられる内容 ◆ 指導・改善が必要と考えられる内容
《国 語》
話すこと、聞くこと ◆ 伝える必要のある内容を簡潔なメモにまとめる。
書くこと ◇ 作品の内容や構成、表現上の特色を踏まえ、自分の考えを書く。
読むこと ◇ 資料を比較し、共通する内容を読み取ったり、資料に表れているものの見方や考え方を捉える。
言語事項 ◆ 文脈に即した漢字の読み方、使い方。敬語の適切な使い方。
全体的傾向 問題文という限定された範囲で問われる内容の読み取りや、その中での条件に応じて
文章をまとめる力は身に付いているが、学んだものを、日常生活の場面において適切
に活用する力にやや問題があり、今後の課題といえる。
《数 学》
数と式 ◇ 正負の数、整式の計算をすること。
図形 ◇ 基本的な図形の性質について理解している。
◆
図形の証明を評価することができる。
数量関係 ◇ グラフなどから情報を読み取ることができる。
◆
問題解決の方法を数学的に説明することができる。
全体的傾向 基本的な知識はあり、正負の数、方程式の計算はよくできている。また、与えられた
情報を読み取ることはできているが、情報を読み取ってから解釈し、数学的に表現す
ることを不得手とする傾向が見られる。また、そのような問題に対する無答率も高く、
今後の課題といえる。
2. 質問紙調査結果
○
普段の学習時間が長い(例:2時間以上)と回答した割合が高い。なお、そのうち学習塾に通い、学校の勉強より進んだ内容や難しい内容を勉強していると回答した割合が高い。
○
体育の授業以外に日常的に運動・スポーツをしていると回答した割合が高い。しかし、家の人と一緒に活動している割合は低い。
○
部活動に参加している割合が高い。
○
一日のうち、読書に費やす時間には、個人差が大きく、約半数が全く読書をしないと回答している。
○
「将来の夢や目標をもっている」と回答した割合がやや低い。
○
就寝時間が遅く、起床時間も遅い傾向がある。
○
「家の人、学校の先生以外の大人から注意されたことがある」と回答した割合が高い。
○
地域行事に参加している割合が低い。
○
規範意識(「学校のきまりを守る」「いじめはいけない」)がやや低い。
3. 質問紙調査クロス集計結果 ※質問紙調査の結果と教科学習状況の正答率とのかかわり
○
「授業の内容がわかる」と肯定的に回答した生徒の正答率が高い。
○
「朝食摂取」「適度な睡眠」など、生活のリズムができている生徒の正答率が高い。
○
「ものごとを最後までやり遂げて嬉しかったことがある」と回答した生徒の正答率が高い。
○
特にB問題に関して、「新聞やテレビのニュースなどに関心がある」と回答した生徒の正答率が高い。
○
「人の気持ちが分かる人間になりたい」と回答した生徒の正答率が高く、また若干ではあるが、B問題でその傾向がより顕著に見られた。
全国学力・学習状況調査実施の概要
1. 調査の目的
・
全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより、教育及び教育施策の課題を検証し、その改善を図ること。
・
各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において、自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図ること。
2. 調査日時 平成19年4月24日(火)
3. 調査内容
(1)
生徒に関する調査
ア 教科に関する調査
・国語A、数学A 主として「知識」に関する問題
・国語B、数学B 主として「活用」に関する問題
イ 質問紙調査 学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面に関する調査
(2)
学校に対する調査(学校質問紙)
学校における指導内容、指導方法に関する取組や学校における人的・物的な教育条件の整備の状況及
び生徒の体力・運動能力の全体的な状況等に関する調査
4. 調査対象 小学校6年生、中学校3年生
5. 調査結果の公表や返却
(1)
公表の方向性
「実施に当たっては、子どもたちの学習意欲の向上に向けた動機付けを与える観点も考慮しながら、学
校間の常列化や過度な競争等につながらないよう十分な配慮が必要である。」
(2)
返却 都道府県、市町村、学校に調査結果を返却
汲沢中学校の今後の取組
○
教科指導における基礎・基本の徹底と活用力の育成
国語・数学の学習状況の結果、及び学習に対する生徒の意識のあり方を真摯に受け止め、指導内容・方法を見通しつつ、基礎学力のさらなる定着とそれを活用する力を育成します。また、ともすれば受け身に陥りがちな学習姿勢をキャリア教育等との関連を図る中で、「何のために学ぶのか」「学びが拓く自分の可能性」に気づかせることで、主体的学びができるよう導いていきます。
○
規範意識のさらなる育成の必要性
この結果を踏まえ、これまで行ってきた指導の内容・方法を見直し、家庭・地域を巻き込みながら、中学校という小社会でのみ通用する人格にとどまらず、一般社会の中で、社会規範・常識をわきまえ、状況に応じて自己決定し、行動できる人格の育成を目指していきます。
○
読書する喜びの浸透と読書習慣の定着
活字離れ・本離れとそれによる弊害が指摘される今、生徒に見られる「落ち着きのなさ」「短絡性」といった問題行動の改善のため、そして何よりも「読書の喜びを知り、人の心のひだを理解できる深みのある人」への成長を目指して、読書指導にも力を入れていきます。
○
夢や目標をもつ生徒の育成
生きる力の育成、キャリア教育の充実等を通して、人生観・職業観の育成を図る中から、自分の将来像を描きつつ、等身大の自己(実現)を把握し、将来に向けて努力する生徒の育成に努めます。
○
地域社会との新たなるつながりの構築
地域の方々が生徒の行動に注意を払い、学校や生徒を支援しようとしてくださる中、生徒の地域社会での活動場面の開拓、活動の活性化を目指すと同時に、地域との新たなるつながりを模索していきます。