〜「丸中だより」

十一月号

いじめを
  乗り越えられる
        学校に

 
 今年も晩秋の訪れを告げるボランティア清掃が始まり、たくさんの生徒たちが安美委員会の呼びかけに応えて、落ち葉掃きに取り組んでいます。
夏休み明けから多くの時間とエネルギーをかけて取り組んだ文化祭、合唱コンクールから早一ヶ月、発表に至るまでのさまざまなぶつかり合いを乗り越えて、クラスがひとつになって歌いきった達成感や感動、クラスメートへの感謝、それぞれの良さの発見、深くなったクラスの絆など、さまざまな成果とかけがえのない宝のような思い出を残して終わることができました。中でも三年生の合唱は、どのクラスも豊かな声と思いの伝わるすばらしい表現力で、聴く人の心を揺さぶり、最高学年としての役割をしっかりと果たしてくれました。来年は一、二年生がこのバトンをしっかり引き継いで、さらにすばらしい合唱を目指してくれることでしょう。楽しみです。
続いて行われたオープンスクールには、保護者のみなさまだけでなく、小学校5、6年生やその保護者、地域の方に大勢おいでいただき、生徒たちの学習や教育活動の様子を見て頂くことができました。
 体験授業や部活動体験に参加した小学生のみなさんは、とても楽しんでくれたようで、「楽しかった。」「先輩がとても優しく教えてくれたのでうれしかった。」「ちょっと緊張したけれど、みんな優しくて安心した。」「先輩たちのプレイはすごかった。」などの感想を寄せてくれました。このような体験や交流を通して、何となく持っていた中学校への不安が少しでも和らいだり、丸中生活への期待を持ってもらえたらとてもうれしいと思います。
 さて、今月は「いじめ」の問題で全国がゆれました。各ご家庭でも報道されるたびに心を痛めたり、我が子は大丈夫だろうかとどんなにか心配されたことと思います。学校でも常日頃一人ひとりのかけがえのなさや、「いのち」の大切さなどについて朝会で話をしたり、助産婦さんに来て頂いて学習したり(2年)していますが、先生も親も、繰り返し繰り返し何回でも、何十回でも「あなたがどんなに大切な存在であるか」を伝えなければ・・・と思います。
 大勢の生徒が生活している学校では、さまざまな人間関係のトラブルが当然発生します。しかし、そこからいじめに発展させないために、先生たちは全力を尽くします。いかに早くいじめの芽を見抜き、解決していくか、先日も熱心に研修を行いました。しかし、いじめの発見や解決に一番大切なことは、学校と家庭との連携、協力です。子どもの様子について気になることがあったら、必ずすぐに連絡を下さい。もちろん学校からもそうします。いじめに対しては担任だけでなく、学年の先生、養護教諭、生徒指導専任、その他関係する全ての先生でチームとして解決にあたり、いじめを乗り越えられる学校を目指します。
 今、塾通いなどで中学生が家庭で過ごす時間は睡眠時をのぞくと、本当にわずかになりました。そのわずかな時間が、子どもにとって心からほっとできる、家族の愛情を感じられる時間になっているでしょうか。またいじめの問題についても親子で十分話し合って欲しいと思います。 学校と家庭、それぞれがしっかりと役割を果たしながら、子どもたちを見守っていきましょう。

(学校長 谷 紀代)