〜「丸中だより」

11月号

           文化祭、オープンスクールを終えて
                 校長  谷  紀代
 今年も晩秋の訪れを告げるボランティア生徒による落ち葉掃きが始まりました。日没もすっかり早くなって、大きな夕日が周りをオレンジ色に染めながらグランドの向こうに落ちて行きます。  先月末に行われた文化祭とオープンスクールには、多くの地域、保護者のみなさまにご来校いただき、本当にありがとうございました。お陰様で、文化祭の合唱コンクールでは生徒たちの努力の積み重ねによって、どのクラスもレベルの高い歌声をお聴かせすることができたと同時に、ステージマナーや聴く態度も立派で、気持ちの良い合唱コンクールとなったことを大変うれしく思っています。一生懸命練習に取り組み、初めての混声合唱を初々しい響きで歌ってくれた一年生、ハーモニーの美しさや表現力で合唱のすばらしさを伝えてくれた二年生、そして圧倒的な声量を体育館に響かせてくれた三年生・・・。どのクラスの演奏もすばらしく、長年合唱を指導し審査員を務めてきた私であっても、容易に順位をつけられない出来で、外部審査員の先生方も悩みに悩んで、最後はそれぞれが発声、音程、ハーモニー、表現力、声量などの中でどの要素を一番重視したかによって順位が決まったのだと思います。ですから、残念ながら賞を取れなかったクラスも自信を失う必要はありません。クラスがいろんなドラマを乗り越え、あの瞬間一つになって歌うことができた、多くの人を感動させることができたことに自信と誇りを持って、来年度につなげていって欲しいと思います。  文化祭の午後は三年生各クラスのステージ発表が行われました。ミュージカル風のダンスやロックソーラン、軽妙なダブルダッチ、身近な生活道具を使ったストンプ風リズムアンサンブルなど、熱気あるパフォーマンスで各クラスの個性が輝きました。そして、閉幕式ではすばらしい吹奏楽部のステージと八組の手話コーラス「ビリーブ」の発表。交流級の担任やクラスメートたちと共に演じた手話コーラスでしたが、いつの間にか会場から「♪たとえば君が傷ついて、くじけそうになった時は、必ず僕がそばにいて支えてあげるよその肩を・・・」とビリーブの歌声が湧き起こり、ステージと客席が一体となってまぶたが熱くなるようなすばらしい時間が流れて、感動のうちに文化祭を閉幕することができました。 引き続いて行われた日曜オープンスクールでは、地域の方に講師になっていただいて、一年生対象にご自分の戦争体験や職業人としての歩み、自分を導いた出会い、もの作りのおもしろさなどについてお話しいただきました。生徒たちは戦争時代のお話を通して平和の大切さや、一人前の職人になるための修業時代のお話から夢を実現するためにはたゆまぬ努力が必要なこと、また人生を変えるのは人との出会いや「失敗は成功のもと」の体験であることや「宝石」としてしか知らなかったダイヤモンドが実は生活の中でいろんなものに使われていることなど、講師のお話から「生き方」について考えを深めたり、視野を広げることができました。「まち」の人の生き方に学ぶ機会を・・・という学校の願いを快く聞き入れ、講師の先生方をご紹介下さった平山会長を始め、お忙しい中いろいろ準備を重ねてお話下さった講師のみなさま、本当にありがとうございました。  一方、十一日に行われた丸山台地区防災訓練には、二十六名のボランティア生徒と六名の先生が参加、地域の方が災害時に備えていろいろな準備をされていることを知ったり、災害用トイレを組み立てたり担架の作り方を学んだりしながら、自分たちに何ができるかなどについて考えました。今月も地域のみなさまのご協力により、豊かな学びができましたことを心から感謝申し上げます。

(学校長 谷 紀代)