綱中だより 【10月号(2)】

平成18年10月23日発行
横浜市立大綱中学校 校長  鈴木 満

いじめのない、楽しい学校に

校長  鈴木 満


 かつて、愛知県の中学校で「いじめ」を苦に自ら命を断ったという事件がありました。それは社会に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。またその後各地で、児童・生徒が「いじめ」を苦に命を断つという痛ましい事件が連続して起こり、「いじめ問題」はかつてないほど深刻な社会問題となりました。
 そして、ここ最近の報道で、北海道の小学6年生の自殺、福岡県の中学2年生の自殺と大変悲しく痛ましい事件が相次いで発生し、社会的な関心が寄せられています。

 ある中学校のアンケ−ト調査の結果から、小学校から現在までに「いじめにあったことがある」と答えた生徒は、22%もいました。「いじめを見たことがある」と答えた生徒が、36%いました。そして「現在もいじめが続いている」と答えた生徒は、7%もいました。
「いじめ」の内容は、殴る、蹴る、悪口、差別、物を隠す、にらむ、無視するなどとなっています。いじめによって辛い思いをしている生徒がいることは大変残念でなりません。やっている人が「いじめ」でないと思っていても、やられている人や周りの人が「いじめ」と感じればそれは「いじめ」となります。幸いなことは、「いじめがなくなった」と答えた生徒が、75%いたことでした。なくそうと思えばなくすことができるのだと、とても力強く思いました。

 「いじめ」は重大な人権侵害です。いじめる人がいなければ、いじめられる人はいません。したがって、いじめられる人にも問題があるという考え方を、絶対にしてはならないと思います。最近よく言われると同時に理解され始めたことに、『「いじめ」には被害者と加害者しかいない。加害者には「行為をあおる人」と「傍観する人」も含まれる』との考え方があります。自分が加害者とならないためには、いじめを「しない」「させない」「見逃さない」を実践する以外に方法はないと思います。いじめなどで他人を傷つけたり、生命を軽んじたり、人権を無視したりするようなことがないよう生命を大切に、互いの違いを認め合い、共に生きる喜びを感じあえるような心豊かな生徒に成長していってほしいと思います。「いじめ」をみんなでなくしましょう。そして、だれもが安心して楽しく過ごせる学校にしていきましょう。



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