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スクールカウンセラー


・フレンドリールーム通信・

『こんなこと考えてるの、自分だけ・・・?』19年2月号

みなさんは、自分のことで何か悩み(考え方や行動、体のことなど)がある時、「こんな事で悩んでるのはきっと自分だけだ、自分はヘンなのかも・・・。」と感じたことはありませんか? 私は、中学生から高校生ぐらいの時、まさしくそう思っていました! しかし、大人になるにつれて友達と色々なことが話せるようになったり、心理学の勉強をして人の心について分かってくると、「意外とみんな同じ様なことで悩んでいたんだ・・・。」という事に気づき、安心した覚えがあります。

人間は、基本的には同じような作りをしています。体の作りもそう変わらないし、同じようなことを感じるように出来ているのです。私たちの遺伝子はほとんど同じなんですから、当然といえば当然ですよね・・・。(ただし、生まれてから体験する出来事は人によって違うので、その影響が出てくるということはあります。)特に、どんな事を不安に感じるかとか、こんな時に人と自分を比べて気にしてしまうとかいう事などは、おどろくほど似ています。

心理学によると、思春期(中学生〜高校生ぐらい)はちょうど“自意識過剰”の状態−つまり、自分の小さなマイナス部分がすごく気になる時期−にあたります。さらに、「自分一人だけが周りと違うんだ、特別なんだ」と思い込んでしまう傾向もとても強くなるので、「こんなことを考えてるのも、きっと自分だけ」と感じてしまうのです。また、「恥ずかしい」という感情が最も高くなるので、自分の欠点を人に話すなんて恥ずかしい、軽べつされるかも・・・なんて思ってしまいます。また中には、「自分にとって、秘密を話せるような信頼できる友達がまだ誰なのか分からない・・・。」という人もいるかもしれません。本当はみな同じような事で悩んでるのだから、もし誰かに打ち明けられたら「なーんだ!みんな同じなんだ!」と安心できるし、「そうだよね〜!」なんて笑って話せるかもしれないのに。誰にも話さないばかりに、「きっと自分だけだ・・・。」と勝手に一人で思い込み、ますます落ち込んでしまったりします。それってものすごく、もったいないと思いませんか・・・?

最近、日本でも少しずつ取り入れられてきた、グループカウンセリングという方法があります。悩みを持っている人が10人くらいで輪になって、お互い本音で話し合うというカウンセリング方法です。本音を出して話し合うと、「自分だけがこんな事で悩んでいるんじゃないんだ、皆同じなんだ!」ということが分かり、安心してストレスも減るそうです。私も大学生の時にアメリカでこのグループカウンセリングに参加してみたのですが、日本人の私とアメリカ人の参加者の考えていることが、びっくりするくらい同じような内容だったので、おどろいたという経験があります。「文化の違いがあっても、基本的に人の心は同じようなものなんだ」と気づき、まさに『人類みなきょうだい』という感じで、仲間が増えたようでとても心強く感じました。こういう方法が、早く日本でももっと広まって欲しいな、とつくづく思います。

みなさんも、もし「自分だけがこんなことで悩んでいるんじゃないのかな」と思っていたら、それは単なる思い込みかもしれませんよ。できたら、そういう本音が言い合える仲間を、これから少しずつ増やしていけるといいですね!

テキスト ボックス: 	利用時間:昼休み・(開いている時は)休み時間・放課後
	開室日 :毎週火曜日(テスト中など、休みの時もあります)

   

〜お 知 ら せ〜

○フレンドリールームでは、相談を受け付けています!

ちょっとした悩みは、「ちょっと、聞いてくださいよ〜!」と気軽に呼び止めてね。(放課後ならゆっくり話ができます)

その他の相談方法・・・。 →フレンドリールーム外のポストに手紙を入れる

→フレンドリールームへ電話相談(TEL 045-921-4180)もできます。

フレンドリールームは、生徒のための自由なスペースです。どんどん利用してくださいね!!


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