研究概要

平成18年5月10日
横浜市小学校家庭科研究会
平成18年度 研究主題と研究計画
1 研究主題
共に学び、自ら生活を創り出す心豊かな子どもを目指して
〜見つめよう、学び合おう、創り出そう〜
2 研究主題について
今年度も、より一層、家庭生活への関心を高め、身近な生活課題を解決する中で自分の生き方を見つめ、「人・もの・こと」との豊かなかかわりを通してさまざまな生き方を学ぶようにします。そして、よりよい生活をめざして、家庭生活を工夫するとともに、自分らしい生き方を創り出す心豊かな子どもを目指し、この研究主題を設定しました。
〈共に学ぶ〉について
子どもは、生活の中で多くの「人・もの・こと」と豊かなかかわりあいをもちながら成長していきます。家庭科の学習では、家族とかかわりながら、健康で豊かな生活ができるように学習を進め、家族や家庭生活のあり方、大切さに気付くようにしたいと考えます。
さらに、家族を取り巻く地域社会にも目を向け、そこに生きる人々との調和を大切にした生活への意識が求められます。自分の家庭を快適で豊かなものにしていくだけでなく、子どもの視野を家庭から、地域社会へと拡げていく基盤を作っていくことが大切だと考えます。
「共に学ぶ」は、生活の中の「人、もの、こと」から学ぶこと、また、友だちから学ぶことととらえます。たとえば、子どもたちがそれぞれの家庭を見つめて、調理する材料を選んだり、製作するものを決めたりして学習していく場合に、同じ課題に取り組む子ども同士で、助け合い協力しながら学んでいくこと、違う課題に取り組んだ友だちからは、新たな視点や解決の仕方などを学ぶことができます。多くの考え方や生活の仕方に触れ、互いのよさを認め合い、それを自分の学習や生活に取り組んでいくことが「共に学ぶ」のよさであると考えます。
このように、子どもたちが、家族、地域社会、友だちとの豊かなかかわり合いから学んだことを生活に生かしたり、自らの生活をよりよくしていくために学習の中で深めたりしていけるようにしていきたいと考えます。
〈自ら生活を創り出す心豊かな子ども〉について
「自ら生活を創り出す」とは、身近な生活とのかかわりの中で、学習して習得した知識や技能を生活場面に活用し、さらによりよい生活をめざして習得した知識や技能を応用して実践していくこと、また、人と人とのかかわりを大切にし、思いやりの心をもって自分らしく心豊かな生活を工夫して営んでいくことだと考えます。家庭科の学習では、家庭生活と関連させながら、衣・食・住の内容を扱い、一人ひとりの子どもが、実践的・体験的な活動を通して、実感をもって学習します。このような学習から、作る喜びやできるという達成感を味わい、学んだことを自らの生活に生かす喜びをもち、次への意欲が生まれてきます。
そして、その過程の中で、家族を思い、地域とともに生き、家庭生活を創ろうとする子どもが育っていくと考えます。さまざまな家庭や生活のあり方の違いを認めながら、「健康に過ごす」「心豊かに生きる」などの共通の家族の願いがあることに気付き、学んだことを自分の家庭や生活の実態に応じて活用していく方法を学習することができます。
そして、子ども一人ひとりが家庭科の学習を通して、家族の一員として家庭生活を工夫しようとする意欲や実践的態度を身に付け、心豊かな生活者として自立していく力を育てたいと考えます。
〈見つめよう、学び合おう、創り出そう〉について
家庭科では、それまで何気なく過ごしてきた自分の生活や家族を、子どもたちがじっくり見つめることから学習が始まります。そして、子どもたちが自分の生活の中の、家族や家庭の営み、自分の生活の中にある「もの」「こと」、さまざまな人の生き方や考え方などから、自分の課題を発見することにより、意欲的な学習につなげたいと考えます。
子どもたちが自分の家庭から課題を見つけ、解決への見通しをもち、実際に調べたり、作って確かめたり、家族や友だちから学んで学習をします。基礎的・基本的な知識と技能を確実に身につけ、それを実際に活用することによって、自分の生活をよりよくしていく工夫を見いだし、生かしていくことは、まさに、自らの生活を創り出すこと、そのものであると考えます。このような学習を通して、生活に生きて働く力、すなわち、実践力を身に付けていきたいと考えます。
3 研究の方法
研究主題及びサブテーマを踏まえて、理論的な研究と実践を通した研究の2つの方向から研究を進めていきます。
◎理論研究
研究主題に迫るために、いくつかの視点から、理論的に研究を進めます。
・家庭科の基礎・基本
・これからの指導と評価の在り方
・題材で育てたい資質や能力 など
◎実践研究
研究主題の実現をめざして、各区から選出された会員の先生方による、課題研究の実践や特色ある実践研究を提案します。
・指導法の工夫
・指導と評価の在り方
・教材の工夫や開発
・ 2年間を見通した年間計画の工夫