国 語 科 学 習 指 導 案
                                         授業者 横浜市立六角橋中学校 山本 景子 

 

1 日   時   平成181013日(金)14:00~14:50

 

2 学年・ 組   第3学年2組 36人(男子18名・女子18名)

 

3 学 習 材  「初恋」島崎藤村(現代の国語3 三省堂)

 

4 学習材の目標 ・場面を豊かに想像し、初恋の心情を味わう。

     ・詩の形式をふまえて朗読して、描かれた思いや情感をとらえる。

      

「学習指導要領 〔第2学年及び第3学年〕第2節 内容C読むこと」 より

ア)       文脈の中における語句の効果的な使い方について理解し、自分の言葉の使い方に役立てること。

イ)       書き手の論理の展開の仕方を的確にとらえ、内容の理解や自分の表現に役立てること。

ウ)       表現の仕方や文章の特徴に注意して読むこと。

エ)       文章を読んで人間、社会、自然などについて考え、自分の意見を持つこと。 

 

5 学習材の評価規準

関心・意欲・態度

     詩の朗読を積極的に行い、文語の持つ響きの美しさに関心を持てたか。

読むこと

     七五調のリズムを感じながら、文語表現に注意して朗読できたか。

     ことばの持つイメージの豊かさを想像し、作者の心情をとらえることができたか。

言語事項

     詩の形式(文語定型詩)を理解し、文語表現を理解できたか。

 

6 学習材観

3年間の国語の授業を通して、文語定型詩を読むことは生徒にとって初めてである。また、「まだあげ初めし前髪」「花櫛」「盃」など実感として分かりにくいことばも頻出し、とまどう生徒も多いかもしれない。しかし、誰かを好きになってどきどきしたり、ためいきをついたり、恋が実って舞い上がったり、こういう気持ちは古今東西普遍のものであると思いたい。文語表現も生徒たちと一緒にイメージを膨らませながら克服して、七五調のリズムと響きの美しさにも支えられて、みんなで楽しく(にやにやしながら?)朗読できたら最高だと思っている。

7 学習者の実態

日常生活から体育祭・修学旅行・合唱コンクールといった行事まで、男女よく協力してできてきた。学習面では、「進路」を目の前にして授業を大事にしようという意識はあり、発言なども積極的に行おうとする生徒が多い。前期半年間をふり返って、全般的に真面目に努力したクラスと言えるかと思う。しかし学級担任としては、彼らにもっと「楽しむ」ことを知ってもらいたい。特に男子、照れないで勇気を出してもっと前面に出てきてほしい。今回の授業でも「初恋」という題材を生かして、生徒たちの心をつついていきたいと思っている。進路も大事だが、それをいったん忘れるくらい、純粋に作品を楽しんでもらえる授業ができるよう努力したい。

 

8 授業の展開(2時間配当・2時間目が本時)

 

学習内容と活動

指導上の留意点(支援)

評価の基準・方法

1 時

・作者島崎藤村を知る。

 生い立ち・「若菜集」・小説 

「初恋」は25歳のときの作品。

(思春期を回想したもの)

 

・「初恋」と2番目以降の恋の違いを想像する。

 

・朗読CDを聞く(2度)

 

・朗読する

 最初教師の後について

 隣と1行ずつ読み合わせ

 

・朗読して気づいたことを発表する。文語・七五調の理解

七五調を意識して再度朗読

 ↓

詩の形式の理解。文語定型詩

・ワークに島崎藤村の特集ページがある。

25歳時の藤村は、教え子との道ならぬ恋の真っ最中(初恋の純粋さを思う!?)

・「初恋」は人生で一度きり。

 純粋、ひたむき、かけひきなし、パステルカラー・・・

・歴史的仮名遣いの読み方をチェックさせる。

・机間巡視。 

 

 

 

・「まだあげ初めし/前髪の」

 /(スラッシュ)を入れさせる

 

 

4月当初「虹の足」で学習したことを思い出させる     

 

・ワーク忘れがないか。

・藤村に興味を持てたか。

 

 

 

・「初恋」のイメージを膨らませることができたか。

 

・歴史的仮名遣いが正確に読めるか。

・積極的に読む練習をしているか。

 

 

・文語であることに気づけたか。

・七五調のリズムに気づけたか。

・リズムを感じられたか。

・詩の形式を理解できたか。

 

 

 

9、本時の展開

 

学習内容と活動

指導上の留意点(支援)

評価の基準・方法

 

時つづき↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎口語訳・内容理解

第1連『出会い』

 「まだあげ初めし前髪」「花ある君」から「君」のイメージを想像。

 

 

2連『恋のきっかけ』

・「やさしく白き手」からさらに「君」のイメージを膨らませる。

・柿でもぶどうでもなくなぜ「林檎」?

・真紅でなくなぜ「薄紅」?

 

第3連『恋の成就』

・「こころなきためいき」とは? どういう思いからもれ出たもの?

・ためいきが髪の毛にかかる状況とは?

・「恋の盃」を「君が情に酌む」とはどういうことを意味する?

 

第4連『深まる恋』

・「おのづからなる細道」はどうしてできた?

・「かたみ」=「記念・しるし」

・「問いたまふ」=「問いなさる(尊敬)」誰が何と問う?なぜ尊敬表現?なぜ恋しい?

・「こそ〜恋しけれ」係り結び

・最後に、イメージをふくらませながら全員で朗読。

 

〈まとめ〉

・「初恋」4コマ漫画をつくろう。各コマにふさわしいタイトルもつけること。

 

 

・結い上げた髪を図解する。

 14歳くらい。思春期。

はなやか(に作者の目には映った)

・前髪「の」=主格

・花櫛「の」=比喩〜のように            

 

・やさしい、はかなげそう

 

 

・白雪姫、アダムとイブ

・真紅だと大人っぽすぎる。

 薄紅こそ「初恋」にふさわしい。

 

・君のことを思って、思わずあふれ出した恋心。

 

・二人の距離はかなり近い。

 

・「盃」の理解。お酒を飲むもの。恋に酔っている。

・差し出した盃に答えてくれた→恋を受け入れてくれた。

 

・「自ずから成る」「細道=密会!?」

・二人の恋の証。

・答えはわかりきっているのに「君」がいたずらっぽく聞いたのがとても恋しい。

 

・「係り結び」は強調表現

 

 

 

 

・机間巡視

 

・ことばから「君」のイメージを想像できたか。

 

 

 

 

 

・作者は意図してことばを選んでいることを理解できたか。

 

 

 

 

 

・ことばから作者の心情や状況を読み取ることができたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・リズムを大事にして気持ちをこめて朗読できたか。

 

・タイトルをつけられたか。

・ドラマテッィクな展開に気づけたか。

 

メ モ