国 語 科 学 習 指 導 案
授業者
1
2 学年・ 組 第3学年2組 36人(男子18名・女子18名)
3 学 習 材 「初恋」島崎藤村(現代の国語3 三省堂)
4 学習材の目標 ・場面を豊かに想像し、初恋の心情を味わう。
・詩の形式をふまえて朗読して、描かれた思いや情感をとらえる。
「学習指導要領 〔第2学年及び第3学年〕第2節 内容C読むこと」 より
ア)
文脈の中における語句の効果的な使い方について理解し、自分の言葉の使い方に役立てること。
イ)
書き手の論理の展開の仕方を的確にとらえ、内容の理解や自分の表現に役立てること。
ウ)
表現の仕方や文章の特徴に注意して読むこと。
エ)
文章を読んで人間、社会、自然などについて考え、自分の意見を持つこと。
5 学習材の評価規準
関心・意欲・態度
・
詩の朗読を積極的に行い、文語の持つ響きの美しさに関心を持てたか。
読むこと
・
七五調のリズムを感じながら、文語表現に注意して朗読できたか。
・
ことばの持つイメージの豊かさを想像し、作者の心情をとらえることができたか。
言語事項
・
詩の形式(文語定型詩)を理解し、文語表現を理解できたか。
6 学習材観
3年間の国語の授業を通して、文語定型詩を読むことは生徒にとって初めてである。また、「まだあげ初めし前髪」「花櫛」「盃」など実感として分かりにくいことばも頻出し、とまどう生徒も多いかもしれない。しかし、誰かを好きになってどきどきしたり、ためいきをついたり、恋が実って舞い上がったり、こういう気持ちは古今東西普遍のものであると思いたい。文語表現も生徒たちと一緒にイメージを膨らませながら克服して、七五調のリズムと響きの美しさにも支えられて、みんなで楽しく(にやにやしながら?)朗読できたら最高だと思っている。
7 学習者の実態
日常生活から体育祭・修学旅行・合唱コンクールといった行事まで、男女よく協力してできてきた。学習面では、「進路」を目の前にして授業を大事にしようという意識はあり、発言なども積極的に行おうとする生徒が多い。前期半年間をふり返って、全般的に真面目に努力したクラスと言えるかと思う。しかし学級担任としては、彼らにもっと「楽しむ」ことを知ってもらいたい。特に男子、照れないで勇気を出してもっと前面に出てきてほしい。今回の授業でも「初恋」という題材を生かして、生徒たちの心をつついていきたいと思っている。進路も大事だが、それをいったん忘れるくらい、純粋に作品を楽しんでもらえる授業ができるよう努力したい。
8 授業の展開(2時間配当・2時間目が本時)
|
時 |
学習内容と活動 |
指導上の留意点(支援) |
評価の基準・方法 |
|
1 時 |
・作者島崎藤村を知る。 生い立ち・「若菜集」・小説 「初恋」は25歳のときの作品。 (思春期を回想したもの) ・「初恋」と2番目以降の恋の違いを想像する。 ・朗読CDを聞く(2度) ・朗読する 最初教師の後について 隣と1行ずつ読み合わせ ・朗読して気づいたことを発表する。文語・七五調の理解 ↓ 七五調を意識して再度朗読 ↓ 詩の形式の理解。文語定型詩 |
・ワークに島崎藤村の特集ページがある。 ←25歳時の藤村は、教え子との道ならぬ恋の真っ最中(初恋の純粋さを思う!?) ・「初恋」は人生で一度きり。 純粋、ひたむき、かけひきなし、パステルカラー・・・ ・歴史的仮名遣いの読み方をチェックさせる。 ・机間巡視。 ・「まだあげ初めし/前髪の」 /(スラッシュ)を入れさせる ・4月当初「虹の足」で学習したことを思い出させる |
・ワーク忘れがないか。 ・藤村に興味を持てたか。 ・「初恋」のイメージを膨らませることができたか。 ・歴史的仮名遣いが正確に読めるか。 ・積極的に読む練習をしているか。 ・文語であることに気づけたか。 ・七五調のリズムに気づけたか。 ・リズムを感じられたか。 ・詩の形式を理解できたか。 |
9、本時の展開
|
時 |
学習内容と活動 |
指導上の留意点(支援) |
評価の基準・方法 |
|
1 時つづき↓ 2 時 |
◎口語訳・内容理解 第1連『出会い』 「まだあげ初めし前髪」「花ある君」から「君」のイメージを想像。 第2連『恋のきっかけ』 ・「やさしく白き手」からさらに「君」のイメージを膨らませる。 ・柿でもぶどうでもなくなぜ「林檎」? ・真紅でなくなぜ「薄紅」? 第3連『恋の成就』 ・「こころなきためいき」とは? どういう思いからもれ出たもの? ・ためいきが髪の毛にかかる状況とは? ・「恋の盃」を「君が情に酌む」とはどういうことを意味する? 第4連『深まる恋』 ・「おのづからなる細道」はどうしてできた? ・「かたみ」=「記念・しるし」 ・「問いたまふ」=「問いなさる(尊敬)」誰が何と問う?なぜ尊敬表現?なぜ恋しい? ・「こそ〜恋しけれ」係り結び ・最後に、イメージをふくらませながら全員で朗読。 〈まとめ〉 ・「初恋」4コマ漫画をつくろう。各コマにふさわしいタイトルもつけること。 |
・結い上げた髪を図解する。 14歳くらい。思春期。 はなやか(に作者の目には映った) ・前髪「の」=主格 ・花櫛「の」=比喩〜のように ・やさしい、はかなげそう ・白雪姫、アダムとイブ ・真紅だと大人っぽすぎる。 薄紅こそ「初恋」にふさわしい。 ・君のことを思って、思わずあふれ出した恋心。 ・二人の距離はかなり近い。 ・「盃」の理解。お酒を飲むもの。恋に酔っている。 ・差し出した盃に答えてくれた→恋を受け入れてくれた。 ・「自ずから成る」「細道=密会!?」 ・二人の恋の証。 ・答えはわかりきっているのに「君」がいたずらっぽく聞いたのがとても恋しい。 ・「係り結び」は強調表現 ・机間巡視 |
・ことばから「君」のイメージを想像できたか。 ・作者は意図してことばを選んでいることを理解できたか。 ・ことばから作者の心情や状況を読み取ることができたか。 ・リズムを大事にして気持ちをこめて朗読できたか。 ・タイトルをつけられたか。 ・ドラマテッィクな展開に気づけたか。 |
メ モ