横浜市立中学校教育研究会国語科部会
平成25年度研究主題ならびに活動方針
 
研究主題
「実生活に生きてはたらく言語能力の育成
−伝え合い学び合う国語科教室の創造−
 
1 主題設定の理由
 学習指導要領の国語科の目標は、次のとおりです。

   国語を適切に表現し性格に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力を養い、言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。

 この目標は、平成10年12月に公表され、平成14年4月から施行された旧学習指導要領の国語科の目標と変わってはいません。
 しかし、実生活の様々な場面を想定した言語活動例がより具体的に明示された点が大きな特色の一つとなっています。これは、旧指導要領で「社会生活に必要な言語能力としての、互いの立場や考えを尊重しつつ言葉により伝え合う力の育成を重視し、新たに「伝え合う力を高める」ことを目標に位置付け」(現行学習指導要領−国語編−より)たことを受けて示されていた言語活動例を、より充実・発展させたものと考えることができます。
 これらは、本部会がこれまで継続して取り組んできた「実生活で行き、すべての学習の基盤となる国語の能力を育成する」という方向性と通底するものと言えます。
 そこで、これまでの研究の経緯やその成果を十分に踏まえ、日常生活や社会生活に生きてはたらく言語能力の育成を目指して実践研究を深めていくこと、また、そのための指導方法の開発を基盤とした国語教室そのもののあり方を創造的に模索していくことを、今年度からの研究主題として掲げ、次のような点に留意しつつ教育研究を進めていきたいと考えます。

  ○教育基本法や学校教育法等の改正の経緯を十分に踏まえること。
  ○知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等のバランスのとれた国語力の育成という視点を強く意識すること。
  ○小・中学校9年間の学習の系統性に十分配慮すること。
  ○高等学校における学習内容との関連も意識すること。
活動方針
横浜市立中学校教育研究会国語科部会の目的を達成するために
 1 研究会活動の活性化と一層の充実をめざします。
 2 生徒の国語力が育つ教育課程の開発・実践を、評価と連動させながら進めます。
 3 会員参画型の研究活動をさらに推進し、指導力の向上に努めます。
 4 小学校との連携や関係諸機関との連携を推進します。