日野中央高等特別支援学校の作業学習室

本校では、授業時間の3分の1は作業学習を行っています。各作業を通して、働くための力を育てています。特に、挨拶・返事・報告・質問といった基本的な姿勢は常に心がけて取り組んでいます。

1年で行っている作業は、木工・園芸・A窯業(ようぎょう)・縫工(ほうこう)・印刷・研磨・コンクリートの7作業です。

2年・3年では、受注製品づくりを中心に軽作業・B窯業・紙工の3作業を行っています。

コンクリート室

コンクリート室
平板や境界石などを作っています。作業内容は「生コン作り」のように重たいものを運んだりする力仕事から、「型枠磨き」のように長時間に渡って集中力を要求されるものまで多岐に及んでいます。ミキサーやテーブルバイブレーターなど大きな音が出る機械を使うため、返事や報告では大きな声を出すことが必要です。

縫工(ほうこう)室

縫工室
ミシン縫いや刺しゅう、織物などを中心に製品づくりを行っています。ティッシュケースやエコバッグ作りで基本的なミシンの扱いや縫い方を学び、スウェーデン刺しゅうのコースターなどで基本の力をつけ、様々な製品を作り出していきます。安全に気をつけ、集中力や根気強さを大切に丁寧な作業に心がけています。主な製品は巾着、袋類、コースター、ランチョンマット、テーブルセンターなどです。

木工室

木工室
様々な道具や機械を使い、主にひのき材を使った製品づくりを行っています。作業学習を通して、働く力を育てていることはもちろんのこと、特に木工では、機械の使い方を通して、安全性への配慮や巧緻性の向上にも役立つ作業になっています。代表的な製品は、鍋敷き、ペン立て、ミニラック等です。

印刷室

印刷室
パソコンを使っての各種印刷を主な作業にしています。学校で使う何種類もの事務用封筒の印刷、先生方をはじめ学校内外から注文を受けた名刺の製作、学校広報誌の製作を中心に日々の作業を行っています。また、みんなで考えた図案をもとにメモパッドなども作り、バザーで販売しています。

研磨室

研磨室
主にペーパーウェイト(文鎮)を作っています。形を整えた大理石を紙やすりを使って自分の手で磨いていきます。最初ざらざらだった石が、だんだんとつるつるになります。きれいに光るようになると完成です。時間は10時間以上かかり、集中力と根気が必要です。その他には、石のビーズなどを使ってネックレス・ブレスレット・携帯ストラップ等を作っています。

園芸場(温室と畑)

園芸場
畑での野菜作り、温室での観葉植物などの育成、そして校舎周りの花壇作り、雑草取り、と植物に関わる作業をしています。1年生だけの作業です。『働く力をつける』ということを目標にしています。暑い時も寒い時も野外での作業が多いために根気強さが、さらに植物の移植という細やかな作業を行うことで集中力が養われます。また各種のスコップうあハサミなどの道具を使うことで、指先の巧緻性にも役立っています。園芸ならではの『生き物を育てる気持ち』『収穫の喜び』も人間形成の大事な面を担っています。

A窯業(ようぎょう)室

A窯業室
粘土を使い、ひも作りやたたら板作りでカップや皿などを作っています。バザーで買っていただける製品づくりを目指しています。製品を気持ちよく使ってもらえるためには、重たさや手触り・口触りも大切です。厚めが均一になるようにたたら板を切るときは緊張します。ざらざらな所がないようにていねいに仕上げています。

B窯業室

B窯業室
粘土を使った製品づくりを行っています。作業は、電動ロクロ・機械ロクロ・流し込みに分かれ、成形・素焼き・釉薬がけ・本焼き等の行程を行っています。バザーで売る製品づくりの他、飲食店等からの受注もありいろいろなところでお使いいただいています。

軽作業室

軽作業室
主に化粧品容器の点検・組み立て(受注製品)と革製品の製作を行っています。重い物を扱うことは少なく、ほとんど座っての作業です。しかし1mm単位の精度、徹底した不良品の排除が求められます。生徒たちにとって根気と集中力が養われ、社会に出てからの大きな力になっています。

紙工(しこう)室

紙工室
月の3分の1は、子ども向け雑誌の付録の袋詰め作業(受注作業)を行っています。納期を意識し速さや正確さを求めた作業を行っています。月の3分の2は、和紙工芸品づくり(バザーやその他の販売用)に取り組みます。2年生は、基本的な技術を習得しながら、一人が一つの物を責任を持って作りあげます。3年生は流れ作業を中心に、協力して作ることを学びます。