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高等部 進路担当 中村養護学校に転任して、15年が過ぎようとしています。当時は校舎を増設中で、ゆとりがありのんびりしていました。最初に担当した小1の子も昨年成人式を終え、年月の流れる速さを感じます。現在、私は高等部に所属して社会へ送り出す立場になり、改めて学校の役割を考えざるを得なくなりました。 小学部低学年を担当していると、保護者の必死の思いが子どもを通して伝わってきます。時々、まるで自分の思いだけを訴えているように感じることもあります。学校は勉強だけでなく社会(集団)のルールを少しずつ学んで行く場であることを知って頂きたいと思います。それは養護学校に限らず、小学校や中学校でも同じです。学校に入学させたら、まず子離れしてそして学校全体の活動やその中での子どもを見るようにしてみて下さい。 子どもが高学年になると、保護者の思いも整理されてくるようです。実はその頃から今度は卒業後のことも視野に入れて、成長を見守って頂きたいのです。やっと学校に慣れてきたばかりなのにと思われるかも知れません。どのような施設があるのか、先輩や卒業生はどうしているかなど学校以外にも目を向けて頂きたいのです。 中学部に入ると一安心で、小学部と高等部の通過点と単に思うかも知れませんが、子どもの第二次成長が始まります。個人差はありますが、健康面で大きく変わります。特に障害のある子ども達は、成長に伴う変形、姿勢保持の困難、発作、嚥下の困難、呼吸障害などいろいろな形で出てきます。今まで、より前に進むことを考えて来た保護者の方には、なかなか納得できないことかも知れませんが、もう一度自分の子どもの状態を見直す時期です。健康状態を維持しているだけでも、その子にとっては大きな課題なのです。そして今度は養護学校卒業後をイメージしながら、施設や作業所などの見学に出かけて下さい。保護者はいつまでも若く、健康でもないことを知っておいて下さい。 高等部では進路が具体的に関わってきますが、授業では進路と並行しながら今まで培ってきたことをもとに、楽しく過ごせるように内容を考えています。最後の学校生活を有意義に親も子も楽しかったと言えるよう、送り出したいと思います。高等部の卒業式は生徒だけでなく、保護者の卒業式でもあると私は思っています。 |
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