「中村に来ておもうこと」 副校長 吉田良直

公園沿いの桜の葉や花だんの花々の間を吹き抜けてくる風が、清々しく心地よい季節になりました。その風に吹かれながら登校してくる子どもたちは、今日一日の学校生活に対して期待感がいっぱいで、とてもいい表情をしています。

 体の力をふっと抜いて子どもと向き合うと、一人ひとりがいろいろな“思い”を伝えようとしていることに気がつきます。「今日は何をするの?」「お友だち元気そうだね。」「あれ?違うクラスの先生かな。」「くちびる乾いちゃった。水分ほしいな。」等々、声や表情やしぐさや目線や緊張の強弱で伝えてくれます。子どもたちの様々な“思い”があふれている中にいると、静かなのにとてもにぎやかな場所にいるようで、こちらまで気持ちが温かくなってきます。

 新学期が始まって約1ヶ月、小学部1年生の給食時の引き継ぎも順調に進んでいるようです。子どもたちにとって新しい環境や新しい人と一緒に食べたり注入をしたりすることは、大人が思う以上に大変なことであるといわれますが、給食の時にクラスを回ると、どの子も落ち着いてそれほど緊張せずに食べたり注入をしたりしているので、みんなすぐに学校生活に慣れたのだなと安心しています。

 さて、先日とてもうれしい電話がありました。本校のホームページを見てボランティアをしてみたいという大学生からでした。詳しく話を聞いてみると、中学生の時に職業体験実習で本校に来たことがあり、そのときに接した子どもたちが明るく楽しく積極的に活動している様子と教職員と子どもたちとの関わりの深さについての印象が強く、大学でも特別支援教育について勉強しているとのことでした。今まで交流教育や開かれた学校つくりを通じて、継続して行ってきた実践や培ってきた実績が、とてもいい形で実り始めているなと感じました。