新治特別支援学校の「集団学習」では、おもに「感覚・造形」「運動・遊具」「音楽・リズム」の3つの分野からなる活動(学級によって名称や分類に多少の違いがあります)を行っています。

<感覚・造形>
 感覚・造形の集団学習は、いろいろな種類の紙、粘土、絵の具、のり、スライム、寒天などさまざまな素材の感触を味わい、ものに働きかける・造形するよろこびを体験します。
 仲間と一緒にさまざまな教材に触れる・ものをつくるよろこびを通して、学ぶ意欲、生きる力を高めようとするものです。

<運動・遊具>
遊具の時間には、それぞれの個別の課題に合わせて、トランポリン・ハンモック・スクーターボード・ローリングカップ・シーツブランコ・ボールプール等、さまざまな遊具を使い学習に取り組んでいます。学習活動の流れについては、小学部を例にとると、(1)「太鼓に合わせて揺れよう」と題して、和太鼓のリズムに合わせて揺れる学習を、(2)好きな遊具を選び、BGMの一曲ごとに交代しながら、遊具に取り組む学習、(3)パラバルーンで見たり、風を感じたり、パラバルーンに手を伸ばしたりする学習、の3部構成で行っています。
ミニトランポリン トランポリン スクーターボード
シーツブランコ ローリングカップ ハンモック

<音楽・リズム>
 音楽の学習では、季節や行事にちなんだ歌を歌ったり、リズムに合わせて身体を動かしたり、いろいろな楽器を鳴らしたりして、音楽を楽しんでいます。
例えば春は、「仲良くなろう」をテーマに歌やリズム遊び、手遊びなどを行い、夏〜秋にかけては、宿泊学習や遠足に向けていろいろな歌を歌ったり、秋祭りやダンスで盛り上がったりします。冬は、イルミネーションやブラックライトと音楽を融合させた「光と音のファンタジー」や、トーンチャイムの音色を楽しむ鑑賞的な学習を行うクラスもあります。それ以外にも、自分で好きな音や楽器を探して鳴らしたりする「音遊び」や、自分だけの「楽器作り」、それらを使った演奏会など、様々な活動をクラスの児童生徒の実態に合わせて行っています。
本校の子ども達は、音楽が好きな子が多く、「音楽」の学習は、子ども達がよい表情を見せてくれる時間でもあります。
【運動会に向けて】
中学部では、運動会を盛り上げる為に毎年応援グッズを作っています。昨年は、応援の言葉や絵を描いたカラフルな団扇を作りました。今年はペットボトルにビーズやスパンコールを入れて、キラキラ、見た目にきれいなマラカスを作りました。鈴もたくさん入っているので、いい音もします。作る前にたくさん触って感触や音を味わった後に、じょうごを使ってペットボトルに入れました。出来上がってすぐ、応援歌を歌いながら鳴らしてみました。みんなの手にピッタリでとても鳴らしやすいマラカスが出来ました。運動会が終わった後も、毎日朝の会で歌う時に活躍しています。