視覚障害とは

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2.本研究のねらい

表題にもある「視覚障害生徒への指導と工夫」を日常の指導実践の中で考え、基礎的能力の観点を再設定していくところに本研究のねらいがある。

視覚障害幼児・児童・生徒は盲特別支援学校だけではなく、小・中・高等学校・聾学校・養護学校にも在籍すると思う。幼児・児童・生徒に対する教育的な配慮はどうあるべきか?特に動作伝達とイメージ形成指導をする上で必要な観点6項目を中心に考察を進めた。

(1) 身体意識(身体像+身体図式+身体概念)という観点

人形で観点1を説明

視覚障害幼児・児童・生徒においては、視覚情報が遮断され又は制限を受けているために、視覚情報を活用できる場合と違い身体全体と各部分の関連づけ心的身体イメージなどの身体像の形成を促す指導が必要である。

また、姿勢や自己受容感覚などからの情報に基づくバランス調整など身体図式の発達を促す指導も必要である。体各部分の識別と位置関係と関節の動く方向などの理解など身体概念の発達も指導により促す必要がある。

(2) 身体座標軸(自己の座標を中心とした前後空間+左右空間+上下空間)という観点

人形で観点2を説明

自己を原点として、Y軸(上下)、X軸(左右)、Z軸(前後)というように数学的に座標系で空間を区切る概念を理解すると自己の受容器からの情報を基に運動や姿勢を制御することができるようになる。

この座標軸の考え方の導入は、動きの基礎となるので重要である。

(3) 発表資料と発表内容の関係

人形で観点5を説明

自己の外側にあるものを原点する座標系の考え方の空間座標軸を理解すると四角い部屋では清掃用具箱の置かれた隅から左伝いに移動すると4つ目の隅が基の場所であり、右伝いも同様に4つ目の場所が基の場所だと理解できるようになる。ある基準点を基に上下、左右、前後関係を把握することができる。

この考えの導入により、移動する自動車がどちらからどちらに動いたかを音により把握することも可能になる。また、反響音により塀がどの方向からどの方向に向いて設置されているかを把握し、歩行空間全体のイメージを理解することもできるようになる。

(4) 地理的空間定位と心的地図という観点

人形で観点4を説明

歩行を行なう上で必要な観点は空間座標軸上の自己の身体座標軸の位置付けである。

この両者の関連付けが理解できてこそ、白杖歩行が可能となる。逆に理解できなければ、自分のいる位置が特定(定位)できず、目的地の方向も分からずに迷子状態となる。

この2つの定位の組み合わせで自己と目的の対象物の空間関係が確定できる。

  • ア.建物や壁の特徴ある反響音と音圧感覚を手がかりにした定位
  • イ.道路と交差点の定位
  • ウ.東西南北の方位を手がかりにした定位の3つを組み合わせた地理的空間定位は、白杖歩行で重要である。

自分の考えている心的地図上の位置と地理的な定位の特徴と照合したり、変換操作をしながら白杖歩行を行なうので心的地図の概念の理解がされていないと単独歩行は難しい。

(5) 空間概念と位置関係を関連づけを動的に把握する観点

人形で観点5を説明

往路で左から聞こえた工場の音が、復路では右から聞こえるという環境空間が理解できるような抽象的な心的地図の変換操作ができるようにする指導が必要である。

環境の状態が頭の中で自由に把握されイメージされるように指導することが盲特別支援学校段階での白杖歩行には必要である。

(6) 弱視生徒の見えにくさと歩行視経験の蓄積と利用に関する観点

弱視指導の観点 わかるまで見させる。視覚情報を触覚、聴覚、平衡感覚で補う 見難さを理解し、少しでも見やすくする選択手段を多くもつ

弱視の見え方はその条件の違いで同一の人でも様々であるから、様々な条件下でどの目印による定位が可能かを確かめつつ歩行訓練を行なう必要がある。

自分の真上の歩行者用信号機の青、赤の光により判断し、更に他の歩行者の移動や足音の向きや早さを確かめ、信号機が青に変わったと判断し、横断歩道を渡る生徒もいる。

目印となる物を発見することにより、次の目印の方向や手がかりとなる物を効率良く見つけていく為には視経験を積むことが歩行でも必要である。弱視の生徒にしても定位と移動という指導の基本は変わらない。

2.本研究のねらい

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