視覚障害とは

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盲特別支援学校指導実践事例5

医用サーモグラフィ・システムを活用した実践事例

1.区分
実践事例
2.学校名
横浜市立盲特別支援学校
3.URL
http://www.edu.city.yokohama.jp/ss/yokomou
4.障害種別
視覚障害
5.タイトル
医用サーモグラフィ・システムを活用した実践事例
6.対象児童の状態
高等部専攻科理療科・保健理療科1,3年生(いずれも全盲の生徒,弱視の生徒在籍)
7.キーワード
鍼灸学,人体の自律神経機能変化,皮膚温分布,筋運動の発熱機構,肩こり患者の皮膚温観察
8.学部・学年
  • 高等部専攻科第1学年における専門基礎科目(生理学,経絡経穴概論)の取り組みである。
  • 高等部専攻科第3学年における校内臨床実習の取り組みである。
9.教科・領域区分
高等部専攻科理療科・保健理療科における生理学,経絡経穴概論およびあん摩マッサージ指圧・はりきゅう治療の理解
10.授業者名
専攻科サーモグラフィ担当教員(黒木正,高畑正巳,細沼弘)
11.授業実施期間
平成2年頃から継続
12.単元・題材名
生理学・代謝と体温(筋)
単元の目標
  • サーモグラムにより,体表温に部位差があることを知る。
  • ハンドグリップの運動負荷により,筋が産熱器官であることをサーモグラフィで実験・確認する。
13.単元・題材名
経絡経穴概論
単元の目標
テーマ:経穴刺激による生体反応(特に皮膚温変化を指標とした,経穴の特異性)
経穴(合谷穴)に雀啄刺激を行った時に現れる鼻部の皮膚温変化との相関性を調べることにより,経穴刺激をした場合の生体反応の現れと,経穴が特異的な部位であることを理解する。
14.メディア活用の意義
専攻科の教育活動でのサーモグラフィシステムを導入する目的は,専攻科職業教育の最終目標である医療従事者となるために,物理療法の生体作用や物理的刺激と人体の自律神経機能変化に対する研究・教育活動で,サーモグラフィシステムを活用することが有用であると考えられる。その為には,コンピュータ機器を活用することで,生徒一人ひとりが人体の機能や構造および疾病治療に対する機構の理解を深めることでき,生徒の興味関心を引きだし,より積極的な学習活動を展開できるようにすることにある。
15.メディア環境
  1. 使用機種:サーモトレーサー6T67
  2. 入出力装置:PC−9800,ビデオカラープロセッサー
  3. 稼動環境:MS−dos3.3D
  4. 利用ソフト:サーモグラフィ画像解析ソフト
16.単元の指導計画とコンピュータの活用等
指導計画 留意点
生理学(2時間) いずれの場合もサーモグラフィ撮影時間以外に,事前指導や事後指導を行う。
具体的には,単元の目標の項目に記載済みである。
経絡経穴概論(2時間)
校内臨床(1時間)
17.授業展開
学習活動・内容および留意点
生理学 : 実際のサーモグラフィ撮影時間(2時間)以外に,事前にその単元の目標や意義を生徒に理解させ,事後に結果についてを事例をあげ説明を加える。
経絡経穴概論(2時間) : 同上
校内臨床(1時間) : 同上。また,学期末の校内臨床体験発表等の場で研究成果を公表することもある。
18.学習活動の実際と添付資料の解説
肩こり患者のサーモグラムの写真です
<写真の解説>肩こり患者のサーモグラム
19.授業の成果
視覚障害生徒に対するサーモグラム理解の工夫
  1. 弱視の生徒は,カラー画像で大まかな温度分布が理解可能であり,色覚異常の生徒には,白黒画像の利用が有効である。
  2. 全盲の生徒には,いかにしてサーモグラムの複雑な図を理解させるかが課題であった。マルチ等温帯像の立体コピーや音声装置を利用するなどの試みを考えていたが,結局,全盲の生徒にサーモグラムを理解させるには,教員が画像を見ながら言葉で説明するというのが,いちばん効率的に生徒が理解することができたようである。
20.今後の課題
本校高等部専攻科では,平成2年の新校舎落成を機に,人工気象室(恒温恒湿室)ならびにサーモグラフィシステムを導入し,臨床や授業,職員研修への活用を試みてきた。また,同時に職員のサーモグラフィ研究班を発足させあん摩マッサージ指圧・はりきゅう療法の研究を行ってきた。東洋医学の本質を見きわめることが,専攻科理療科・保健理療科で,あはき教育(あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師免許の国家試験受験資格を得るための職業教育)を受ける生徒に対して,より科学的見地からの教育につながるものと信じ,専攻科の職員が一丸となって研究の推進を行ってきた。
しかし,時代とともに周辺機器の開発が進む昨今,本校でも10数年前の機器に変わるwindows対応のパソコンで各種解析を行う画像解析ソフトのサーモグラフィシステムの導入が望まれるところである。それにより,生徒の学習効果も向上するものと思われる。
21.参考資料・参考URLなど
筑波技術短期大学 森 英俊 先生

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