トップページ>お知らせ・相談>横もうからのお知らせ>もう学校だより 第22号

横浜市立盲特別支援学校
校長 斎藤 政和
本年度も皆様には、様々なご支援をいただきまして誠にありがとうございました。引き続き、ご理解ご協力賜りますよう、お願い申し上げます。
盲特別支援学校に移行し早1年。当初の目的を果たすことができたか、振り返りの時期になりました。(1)幼児や児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて指導できたか。(2)小中学校等で学ぶ視覚障害のある児童生徒に対し、必要に応じて支援ができたか。また、障害児教育の理解・啓発を図ってきたか。(3)携わる教職員が専門性を高めるために努力してきたか。などの反省を行い、次年度への準備をしているところです。
さて、春を迎えると卒業式・修了式。数多くの思い出と新しいスタートへの緊張を胸に、幼稚部から高等部までの33名が卒業・修了します。学習や様々な活動に励んだことを忘れずに、明るく元気に過ごすことを心から願っています。
視覚障害者にも楽しめるスポーツに“フロアバレーボール”があります。バレーボールと大きく違うことは、サーブでもレシーブでも、ボールがいつも床面を転がってコートを行き来することです。そして見える人も前衛では一緒にアイマスクをかけて競技に臨むことなどです。ではここで、盲学校の卒業生に、体験を語ってもらいましょう。(専攻科教諭:原田談)
『アタックbPのアニメを見て大好きになったバレーボール。テニスや卓球に比べ、ボールは大きいし、バスケットボールに比べ、白くて見やすいから、弱視(様々な見えづらさがある)の私にもできるのではないかと思い、普通中学校ではバレー部に入部しました。
練習を重ね、トスを上げられるまでになりましたが、相手コートからのボールを打ち返せないので、試合ではマネージャー。一度だけ試合でサーブを打たせてもらえたけれど、ねらわれてあっという間におしまい。体育の時間も見学ばかり。悔しくて悔しくて悔しくて。 球技はあきらめていたのですが、盲学校に入学して障害者にもできるスポーツがあることを知りました。フロアバレーボールです。私も試合に出られる。アタックを打てる。得点を決められる。一人で頑張るのではなく、チームのみんなで頑張れる。嬉しくて嬉しくて嬉しくて。この喜びをもっと多くの人に知って欲しいと思います。』
この他にも盲人卓球や、グランドソフトボールなど、視覚障害者にもたくさんのスポーツが楽しまれています。盲特別支援学校ではこんなスポーツを視覚障害者の人に紹介する役目も担っています。
盲学校の生徒とは、周りの中高生と同じように、携帯電話を使いこなしています。ところで、盲学校の生徒は、いったい、どのように携帯電話を使っているのでしょうか?
数字の5のところに印が付いていて、たくさんあるキーの位置が分かりやすくなる工夫については、前回のお便りでお話させていただきました。さらに、最近では、ディスプレイの文字を大きくする機能や、白黒反転できるものがあります。それを使えば、弱視の生徒は携帯を使いこなせるのです。また、音声を使って携帯電話を操作することもできます。最近の機種では、入力する電話番号だけでなく、メールを打つときの漢字への変換や、ウェブサイトの内容も読み上げてくれます。また、カメラ機能を使えば、自分の見聞きしたものを記憶だけでなく記録に残したり、テレビ電話で自分の居場所や周囲の状況を電話の相手に伝えることもできるのです。
このようにして、視覚障害者にとって携帯電話は便利というより、生活に欠かせないものになりつつあるのです。
幼稚部 さんぽの風景
ここは幼稚部の教室です。毎日元気な声が響きわたっています。幼稚部には、0歳からの乳幼児が楽しく通ってきています。学校では、自由遊びの時間だけでなく、音楽や運動、造形活動などの集団での活動や遠足、運動会などの行事もおこなっています。2月には、教室を「松見の湯」という名前に替えて、温泉ごっこも楽しみました。いろいろな湯船に足湯をして、子ども達もとっても盛り上がりました。
また、本校の近隣にある松見保育園とも月2回程度交流をしています。松見保育園では、お話会に参加をしたり、園庭で三輪車に乗ったり、砂場で保育園の子ども達と一緒に遊んだりして、楽しい時間をすごしています。
学校の周りをよく散歩にもでかけます。松見保育園やお散歩に出かける時には、右の絵のような“リングロープ”というロープにみんなでつかまって出かけています。4月当初は、歩くペースが合わずに、ロープからすぐにはずれてしまう子ども達も多かったのですが、今では上手になり、みんなで一緒につかまって歩けるようになってきました。
学校の近くのスーパーなどにも買い物学習でお出かけをする時もあります。その時は気軽に声をかけてくださいね♪