横浜市立盲特別支援学校 小学部
小学部の学校教育目標
- 障害を受け止め、自分の良さや可能性を高めようとする意欲を育てます。
- 自ら、心と体を健やかにはぐくもうとする意欲を育てます。
- 自ら学び、自ら考えて行動し、問題を解決する力を育てます。
- 互いの生き方と考え方を尊重し、より豊かな社会を作り出そうとする力を育てます。
小学部の具体目標
- 健康に留意し、体力をつけて、元気に生活ができるよう働きかけます。
- 生活の基本動作を獲得し、充実した生活ができるように取り組みます。
- 意思の伝達や自己表現などの基礎的な力を身につけられるように取り組みます。
- 生活経験を広げ、周りの人との豊かな交わりを増やせるようにします。

中庭には、たくさんの遊具があり、お天気のよい日には外に出て遊びます。
小学部メンバー紹介

今年は1年7名、2年3名、3年2名、4年6名、5年5名、6年5名の計28名が在籍しています。今年は、1組(低学年)2組(高学年)の2クラスで生活しています。学習については、学年、人数等により、さらに小さなグループに分かれ各自学習を進めています。
通学について
横浜市立盲特別支援学校には寄宿舎がありませんので、子供たちの通学のためにスクールバスが運行されています。横浜駅間、新横浜駅間の2系統があります。スクールバスは、幼稚部から高等部普通科までの幼児・児童・生徒が利用しますので、もし乗る時間帯が重なったりすると、元気な話し声でいっぱいになります。今年は人数も多く、小学部は元気すぎてうるさいという声が聞こえてきます。
年間行事
新入生を迎える会・・春の遠足・・大運動会・・宿泊学習・・学校間交流
臨海学校・夏季学校・・修学旅行・・文化祭・・自然に親しむ会・・アイススケート学習
交歓給食・・やきいも大会・・もちつき大会・・音楽科校外学習・・図工科校外学習
お話集会・・・6年生を送る会
*後の方に、これらの行事の一部について紹介しています。
授業の様子
小学部で行われているさまざまな授業の様子をお知らせします。
≪朝のつどい≫
1日は、みんながそろって歌をうたい元気に挨拶してから始まります。

「出席をとりまーす。」「○○○さーん。」「はーい。僕のマークはどこかなー。」
≪算数≫

お皿の中におはじきを入れ、わり算の勉強中です。触って確認してから、式や答えを点字タイプライターで書きます。
≪生活≫
生活の授業ではたくさんの花や野菜を育てています。前期はトマト、キュウリ、ナス、フウセンカズラ、後期はホウレンソウ、カブ、ダイコン、ジャガイモ、チューリップなどが中心です。畑仕事は土まみれになるのでなかなか大変ですが、収穫のときはとってもワクワクします。

僕たちにとっては、触ることが見ることなんだよ。「どれどれ、ミニトマトできたかな。」
≪図工≫
秋には、マイちゃわんを作る予定です。まずは、土をこねる練習からです。

行事報告
たくさんの行事が行われているので、その代表的なものをお知らせします。
- 春の遠足
- 今年は4月の下旬に県立三ツ池公園に行きました。素晴らしいお天気に恵まれました。近くの小学校や保育園も遠足にきていて、大混雑でした。
- 到着して全員で記念撮影。新しい担任、7人の新入生、一人の転校生、この遠足で仲良しになれたらいいな。
- この公園の遊具の1番は、ながーいローラーすべり台です。初めはちょっと怖いんだけど、みんなでつながってすべれば楽しいんだよ。
- 大運動会
- 小学部から高等部普通科まで3学部がいっしょに運動会をします。徒競走や団体競技などいろいろ行われました。
- あか組としろ組に別れての応援合戦です。小学生のぼくたちは中学部、高等部の先輩たちについていきます。
- 「あー、つかれた。ひかげで休みましょ。」
- 「とってもお天気が良くて、わたし、のどがかわいちゃったわ。」
- 宿泊学習
- 基本的には、学年ごとに、校内にあるADL室(日常生活活動室という意味です。2Kの普通の家の中を再現しています。)に1泊2日で泊まります。食事、お風呂、身の回りのことなどを、できるだけ自分でやることが目標です。そしてもちろん友だちとの交流を深めることも大切な目標です。

- 2・3年の宿泊は夕飯の後、すもう大会をしました。これは、マット押しずもうです。とっても盛り上がりましたよ。
- 5・6年の宿泊は、5月にありました。タマネギのみじん切りをしています。ハンバーグを作る予定です。もう6年目だから、手慣れたものです。まかせてください。
- 臨海学校・夏季学校
- 低学年は日帰りで海に行きます。高学年は、初日は、下級生といっしょに海に行きますが、この日は宿泊施設に泊まります。往復のバスの中、海での体験、夜の行事など、楽しいことがいっぱいです。海は三浦海岸へ、泊まりは上郷森の家です。今年はちょっと肌寒かったです。
- 海水浴の定番、すいかわりです。命中しているのに力が足りなくてちっともわれません。1くみ全員でやっとわれました。「すいかは、おいしかったよ。」
- みんなで砂かけあそびをしました。「すなすな星人」があらわれました。楽しかったです。
- 「これが、あんなに楽しみにしていた海なのかー。ちょっと、冷たすぎるぞー。」
- 「水がちょっと冷たいわね。でも、わたしは、ぜんぜん、平気よ、気にしないわ。」
- 「おんぶしてもらえば、ぼくは、ゴキゲンさ。」
- 夜は、やっぱりこれが楽しいのよね。
- 「みんなで、先生をつぶしちゃえー。」
- 「でも、わたしも、つぶれそー、苦しーい。」
- 「ぼくは、つかれました、おさきに。」
- 「どーかしらね、この荷物。もう帰りましょーョ。」
- 文化祭
- 毎年、ステージで劇の発表をしています。昨年はクラスごとにおこないました。練習から本番まで1ヶ月以上かけて取り組んでいます。毎年とても好評です。
- 自然に親しむ会
- 今年は、子どもの国に行く予定です。広い敷地の中にたくさんの遊具や広場、牧舎、小動物公園があります。1日では遊びきれないほどの大きさです。
- やきいも大会
- 焼きいも大会ともちつき大会を隔年でおこなっています。この日は学校中においしいにおいが立ちこめます。
- アイススケート
- 学校の近くにアイススケート場があるので、年に2回経験しています。「最初は怖かったけれど、年を追うごとにだんだん慣れてきて楽しくなってきました。」と4年生の児童が言っていました。
- 社会科校外学習
- 学部が3つか4つの小集団に分かれて、それぞれ目的の場所に出かけます。昨年は一般の交通機関を利用して、渋谷区立児童館、交通博物館、下町風俗資料館、平塚博物館等にいきました。
- 図工科校外学習
- 横浜美術館の子どものアトリエに行って、いろいろな創作活動をおこなっています。粘土、絵の具、新聞紙、音のでるものなどが用意され、それらをどうたのしみ料理するのかは一人ひとりの自由です。
交流について
横浜市では、盲特別支援学校に在籍する児童が、地域との交流を図り、障害への理解が深まるように、さまざまな形での交流教育を進めています。小学部でも次のような2種類の交流を行っています。
@学校間交流・・・盲特別支援学校のすぐ近くにある、横浜市立大口台小学校、横浜市立港北小学校とは、交流の歴史も長く、小学部全員が相手校の4年生を中心に交流をおこなっています。この2校は、、盲特別支援学校のすぐ近くにあるので、通学路もいっしょです。この交流を通じて少しでも視覚障害についての理解が深まればと思っています。
≪大口台小学校≫
7月4日(月)、すぐ近くの大口台小学校の四年生が本校に来ました。校舎を案内したり、勉強をしている様子を話したり、一緒に遊んだりしました。

写真(1) 写真(2)
写真(1)二人一組になり、一人はアイマスクをして、アイマスクをしている人が鬼になり、手つなぎ鬼をしているところ
写真(2)鉛筆で字を書く代わりに、パーキンスで点字を打ち、説明をしているところ
≪港北小学校≫
年に1回の交流です。4年生が来校します。全体で、点字の読み書きや、盲特別支援学校での独自の道具類について学びます。その後、グループに分かれ盲特別支援学校の子どもたちが校内の案内をしたり、いっしょに遊んだりして交流を深めます。

*全体説明を受けているところです。この中に盲特別支援学校の児童も入っていて、彼らが直接、パーキンスをうったり、点字の本を読んでいます。
A居住地交流・・・在校生の一人ひとりが、自分の生活する場でも地域との関わりがもてるようにと、居住地にある学校と交流を行っています。保護者、本人、居住地小学校、盲特別支援学校とが相談し、授業や行事など一人ひとりにあった内容を考え交流を行っています。