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視覚障害者のための情報機器&サービス2003

横浜市立盲特別支援学校図書館元司書 渡辺浩子さん著

500人を超えるボランティアと協力!各種メディアに対応!

横浜市立盲特別支援学校には、幼児から60歳を超える方まで、現在110名を超える生徒が在籍しています。視力の面では、「全盲」の生徒が約3〜4割、あとは「弱視」で個人によって見え方が違う生徒が通学しています。 利用者の眼疾や状況に合わせて情報提供手段も異なり、メディアの種類も非常に幅広いという特徴があります。 活動は多数のボランティアの協力によって支えられており、10数年前からのつながりで総勢500名を超えました。分野も、点訳・音声訳・拡大写本・製本・図書整備と様々です。 最近では、DAISY図書の編集やデータ遡及作業、図書館の公開Web作成なども加わり、情報提供手段の増加に伴いその分野も幅広くなっています。 したがって、図書館=情報提供のコミュニケーションセンターです。

利用者自らが活用できる施設設備に!

図書館では様々な機器を整備しています。音声案内つきのコピー機自動高速テープダビング機、消磁機、拡大読書機、CDラジカセ、DAISY機器、点字ディスプレー、OCR「よみとも」などです。 また、音声対応の管理ソフトを導入することにより、多様なメディアの貸出・返却を、利用者自身が簡単に処理できるようになりました。 所蔵確認に関しても、校内ネットワーク端末を通じて各教室から検索できます。同時に、デジィタルデータを校内ネットワークを通じて、必要な時に音声で聴いたり、点字ディスプレーで触読したり、点字プリンタで複数枚プリントアウトしたりできるようにする、校内電子図書館化構想も進めています。 機器の種類が増えるなか、利用方法を紹介したり、利用マナーを確立することが重要な課題となっています。

コンピュータは身近な情報収集手段!

生徒がコンピュータを使う際には、スクリーンリーダーや画面を拡大ソフトウェアの支援が必要です。晴眼者の何倍もの努力が必要ですが、インターネットそのものがバリアフリーであり、情報収集に非常に役立つということを生徒たちは良く知っています。 図書館内のPCコーナーは、全てインターネット接続が可能です。そうしたインフラ環境の整備により、インターネットの検索や、点字ディスプレーを使っての電子点訳辞書の検索も、調べ学習や読書の大きな手段となっています。

情報メディア+施設設備+人=利用しやすい図書館!!

近年、生徒たちの障害の多様化・重複化が進み、中途失明者が増加する傾向にあり、生徒たちの読書権と図書館利用の保障が本校図書館の最大の課題となっています。 今後の図書館は、紙媒体の図書だけでなく、利用者のニーズに応じて、様々な「情報の提供」が必要でしょう。これらは、社会生活への自立を支援する意味で不可欠です。 ただし、インフラ整備が進み、高度な機器が導入されたとしても、司書によるレファレンスや生徒たちへの細かな配慮は、より重要です。生徒たちの「読みたい」「知りたい」という気持ちに応えたいと思います。 いつでも・どこでも利用しやすい図書館を目指して、学校中を駆け回る日々です。

お願い 〜ウェブアクセシビリティについて

横浜市立盲特別支援学校では、一昨年、総務省や神奈川県、視覚障害の団体の方々と協力して、生徒とともにWebページのアクセシブル(ウェブで提供されている情報に問題なくアクセスし利用できること)について取り組んできました。 生徒たちがWebページを見る際に使っている画面を読み上げるソフトウェアは、Webページ上のテキストデータを認識して読み上げます。 PDFファイルを使用していたり、技術的な装飾等を追求していたりするページにはテキストデータが少ないため、視覚障害者がアクセスできないページになってしまっています。逆に、ITによってバリアが増している一例です。 各施設等でWebページを作る際には、是非 みんなのウェブ 等のWebページチェッカーを使ってバリアフリーなページであるかどうか確認をしていただけると幸いです。

視覚障害者のための情報機器&サービス

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