4月11日 自分の力を発揮する場
ある学年の担任の先生が、
少し涙ぐみながら、職員室に入ってきました。
「委員会が、じゃんけんなしで決まったんです。
もう、その子どもたちの様子に感動しちゃって・・・」
うるうるしながら教えてくれました。
高学年にとって、委員会の所属を決めるのは、
簡単なことではありません。
自分の活躍できる委員会に所属したいとは、
誰でも思うことです。
でも、委員会は、人数が決まっています。
だれでも、自分の希望を通せるわけではありません。
どうしても決まらないときは、
仕方なくじゃんけんで決めることもあります。
気の優しい子どもの善意だけに頼るわけにはいかないからです。
さて、うるうるしていたその先生の学年でも、
希望が重なって、すんなり決まるわけではなかったそうです。
強い気持ちで、希望の委員会がある子が重なったり、
どこでもいいや、という感じの子がいたり。
どうしよう、と先生たちが思っていたら、
ある子が、強く希望していた委員会を
別のところに変えたのだそうです。
「別の委員会でも、自分の力を発揮できると思うから。」
と言って。
先生は、
「本当にいいの?後悔しない?」
と、心配で声をかけたけれど、
その子は、大丈夫と言って、そのままだったそうです。
それにつられて、他の子どもたちも、
全体のバランスを見ながら、それぞれの委員会に分かれて、
とても、よい雰囲気で全部が決まったそうです。
その、子どもたちの様子を見て、
担任の先生は、思わず涙をこぼしてしまったというわけです。
聞いているだけで、
心が温かくなりました。
素敵な学年のエピソードです。
このコンテンツに関連するキーワード
登録日: / 更新日: