教師力の向上と「鍛錬」                      

 横浜市教育センター 所長  丸山 修由


  時代の変化に対応すべく60年ぶりに「教育基本法」が改正され、教員に関する第九条には、「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない」と示されました。本市においては、「横浜教育ビジョン」「推進プログラム」を策定し、教育改革を進めております。改革が十分な成果を上げるためにも、日々子どもたちを指導する教師の研鑽が重要であることは言うまでもありません。

 「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」、これは宮本武蔵の『五輪書』の一節ですが、「基本的な技」を身につけるには千日(3年)の稽古で鍛え、「技の質」を練り上げるために万日(30年)が必要とするもので、教師力の向上に相通ずるように思えます。

 本市の教職員研修事業の重点施策の一つである 「新採用教職員の早期育成」 を3年間としたことと、鍛えるために千日が一致するのは偶然とはいえ、達人の域にまで極めるためのスタートは、道が異なれども共通しているようです。

 現在、教育センターでは、それぞれの教職員が教師力の向上を計画的に図るための手掛かりとして、「研修キャリアステージ」に応じた教職員研修を推進しています。

 ハマ・アップで指導主事、横浜国立大学教授等から学ぶ「授業づくり講座」「授業づくり相談」やNPO横浜教育サポートフォーラムからの助言を得て学び合う「よこはま学校経営塾」は、夜間にもかかわらずキャリアアップを目指す教師の熱気に包まれています。これらは「鍛練」のほんの一例であって、学校や教育研究会等でも熱心に授業研究に取り組むなど、横浜の学校教育の担い手として研究と修養に励む数多くの姿に心強さを感じます。

 今後も教育センターは、教職員研修事業、教育研究事業、授業改善支援センター事業、学校評価事業等を推進し、信頼される学校づくりを目指す515校の「鍛練」の支援に努めてまいります。教育センターの様々な取組につきまして、関係の皆さまのご理解とお力添えをお願い申し上げます。

過去の挨拶はこちらから  2006,9