
新採用教職員の皆さんへ
横浜の未来を担う子どもたちの育成という限りない夢と希望に満ちた教職に就かれることで、喜びもひときわ大きいものと思います。教職は子どもの心身の成長や人格形成にかかわることから、職責の重大さは言うまでもありません。
「心の支えとなった先生の一言」「生きる道標にした恩師の言葉」など、私たちの胸を熱くする数々のエピソードが物語るように、教職は子どもたちの人生そのものにも大きな影響を与えます。子どもたちと出会い、苦楽を共にし、様々な感動を覚える職業は、教職をおいてほかにないのではないでしょうか。
現在、社会の急激な変化の中で、学校教育は大きな改革期を迎えています。こうした状況において新たに本市の教職員となられる小、中、高、特別支援学校の教諭、養護教諭、学校事務職員、学校栄養職員の皆さんには、子どもたちや保護者・市民の方々からも大きな期待が寄せられています。
子どもは一冊の本である
その本からわれわれは何かを読みとり
その本にわれわれは何かを書き込んでいかねばならぬ
〈ウィーンの幼稚園の壁に書かれてあったもの〉
子どもたちの健やかさや心の豊かさ、確かな学力を育む上で心掛けたいことが、この短い詩の中に込められているように思います。学年とともに厚さを増す「一冊の本」も、「読書百遍意自ら通ず」にあるように、情熱をもって自らの専門性や人間性に磨きをかければ、本質の深い読みとりや、豊かな書き込みに通じます。子ども理解に基づいた指導は、子どもたちの成長という、何事にも代え難い教職の喜びに繋がることでしょう。
皆さんは、市民社会から信頼される質の高い教職員を目指し、学校教育の担い手として船出します。「教職の道を選んだ者は、学ぶことを止めてはならない」と言われるように、使命の一つに研究と修養に不断の努力を重ねることが挙げられます。やりがいや手応えを子どもから感じ取れる教職であっても、時に荒波や嵐に遭遇することもあることでしょう。その時は、一人で悩まず、身近な先輩や友人等に率直に相談することが大切です。
日々、実践を通して力をつける、問題や失敗を乗り越えて成長していく、百の苦労も明るさを取り戻した子どもの表情一つで報われる、それこそが教職の醍醐味です。
教職の前途に幸多かれ! 研究と修養の初めの一歩として、採用前研修や初任者研修で教師力の確固たる基盤づくりに努めてください。期待しています。
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