東高祭でSDGs

「チームバガスの取組」

バガス素材の皿で環境にやさしい文化祭
文化祭では、毎年大量の「ごみ」が出ます。その中でも、多かったものが、 調理販売で使用したプラスチック食器です。それらを何とかできないか? と考えた時に、注目したのが、バガス素材です。

まず、バガス素材は、サトウキビを原料としているため、可燃物として 燃やしたとしてもサトウキビが成長過程で吸収したCO2が大気中へ戻るだけです。 そのためのCO2排出量としてはプラスマイナスゼロとなり、CO2の削減と温暖化の防止にも役立ちます。

また、バガス素材は、サトウキビを原料としているので、土の中に埋めると微生物などによって分解され、 条件にもよりますが概ね2ヵ月~6ヶ月で土に還ります。

そこで、東高校では、「チームバガス」を発足し、バガス素材の周知を目指すと同時に、 今回の東高祭で使用したバガス素材食器を土に埋め、土に返すプロジェクトを実行しています。
まずは、東高生はもちろんのこと、文化祭にいらしてくださったお客様に我々の取り組みをしってもらうため、 そして、きちんと分別をしていただくため、ポスターを作りました。バガス用の回収箱も作成し、 分別をしっかりしていただけるよう声掛けしました。
文化祭終了後、あらかじめ掘っておいた花壇に、バガス皿を埋める作業をしました。
この作業には、チームバガスメンバーだけでなく、多くの生徒、先生方が協力してくださいました。
少しでも早く分解が進むよう、大きな皿は手で細かくして埋めます。初めての試みで過去のノウハウがない分、 いいと思ったことはどんどん進めていくのがチームバガスのメンバーの長所です。
皿→土→皿→土・・・という風に、交互にどんどん埋めていきます。

バガス皿は微生物によって分解が進むそうなので、バガス皿の表面にできるだけ土があたるよう工夫しながら埋めました。
時々休憩や、他のメンバーと交代しながら作業を進めます。 途中、通りかかった生徒や先生からたくさんの激励と差し入れもいただきました!
いつも元気な東高生にも、さすがに疲れの色が見えてきました。
ようやく終わりが見えてきました。もうすぐすべてのバガス皿を埋め終わります。
すべて埋め終わりました。周りにこぼれた土もきちんと花壇に戻します。
片付けもきちんとやります。
後日、バガス皿を埋めた花壇に、ラベンダーを植えました。

このラベンダーが紫色の皿を咲かせる頃、きっと、今回使用したバガス皿も分解され、 土へと還っていることでしょう。

今回の取り組みは、初めてのものだったので、とにかくバガス皿を埋めることだけに集中しました。 そのおかげで、文化祭全体のごみも確実に減らすことができました。 来年度は、具体的にどれくらいごみの減量に役立つことができたか、 また、バガス皿の分解が進むもっと有効な埋め方の検証等研究を進めていきたいと考えています。

今後もチームバガスは、持続可能な社会づくりの担い手として努力していきます。