グローバルシチズンシップキャンプ
 1年生(57期生)全員を対象に2019618日、19日の2日間実施しました。世界とのつながりを実感しながら、地球の一市民として(グローバルシチズンシップ)、未来に向けて何ができるかを考えるイベントです。キャンプという名前ですが、学校に通う形で実施しました。30人ほどの留学生をお招きし、SDGsを軸に交流することで思考を深めていきました。地球規模の課題を考えるということで、すべて英語で実施しました。  
    生徒は101班に分がれ、2班で1人の留学生に付きます。1日目は交流を主とし、まずはSDGsカードゲームを通して班のみんなや留学生との交流を深めます。その後、留学生の今までの生き方を聞きました。留学生それぞれのリアルな体験は生徒を引き込みました。例えば「日本のように蛇口からきれいな水がでるなんて、自分の国ではありえない」というある留学生の言葉。地球上には、まだまだたくさんの人々がきれいな水を得ることができないということは勉強として知っているものの、直接経験した方から語られる言葉は強く心に響きました。次に、留学生それぞれの考えるSDGsの共有。先に、留学生の経験を知っているからこそ、その人の語るSDGsに対する思いが深まりました。
 

2日目は、1日目に考えたこと話し合ったことを深め、それをプレゼンテーションします。留学生と話し合いながら、班のみんなと交流しながら準備をし、その中で、ますます思考が深まっていきました。午後に英語で発表しました。日本語でもたいへんなことなのに、どの班もしっかり取り組むことができました。

2日間、英語を使いコミュニケーションをすることは、ほとんどの生徒にとって、とても大変なことでした。しかし、全員がその壁を乗り越え頑張ることができ、終了後はどの生徒からも自信に満ちた笑顔が見られました。このイベントでは、英語といっても難しい文法や単語を求めているのではありません。勇気を出して自分の考えを話す、一生懸命相手の話を聞くということが大切なのだと感じることができました。

 
   57期生は、東高校はユネスコスクールとなってからの最初の入学生です。本格的にSDGsについて考える最初のイベントとして取り組みました。生徒全体のSDGsに対する認識は深まり、個々の生徒が地球規模の問題についてよく考えることができました。また、留学生とともに、一つのプレゼンテーションを作り上げた経験が自信となり、その後のワークショップ等で自分の意見をいうことがとても上手になりました。その力は学校生活全体で必ず役立つはずです。
 ≪生徒の振り返りより≫

・世界の問題を自分事としてとらえ、解決していく能力をつけなくてはならないと実感した。

・周りの人に、SDGsに向けてどのようなことが大切か伝えて、一緒に実践していきたいと思う。

・今までの私の知っている世界は狭すぎました。視野を広げて考えることが、これからの時代で大切だと思いました。

・自分の行動一つ一つが世界に繋がっていると感じるようになった。

・できないからとあきらめるのではなく、挑戦することで得られるものがあることを学んだ。高校卒業までに、自信をもって英語を話せるようにする!!