美術科学習指導案(略案)

授業者 北村 愉美子

1.日時     平成17年11月11日(金)第3校時

2.学級・(場所) 2年2組 男子20名女子12名計32名(視聴覚室又は美術室)

3.領域     表現・絵画「色と形であらわす音楽」

4.指導計画   1時間扱い

         眼でみて描く、ということ自体大切な表現活動であるが、眼にみえないものを描

くために眼でみて描くということもある。音を聴いて線であらわすことは自分の

線をみつけながら音を記号化していくことである。管楽器、弦楽器、打楽器等の

音が合わさって奏でる音楽を絵にする。

         筆ペン、ソフトパステル、わら半紙(A3)画用紙(ブレダン四切り)

5.本時の目標  短い楽曲を聴いて、筆ペンで線がきし、パステルで彩色する

6.学習指導過程

学習内容及び学習活動

教師の支援活動と留意事項

1 単一の音を聴いて線であらわす

            太鼓、笛、タンバリン

  ここでA3わら半紙を用いてプレ授業ができていると、素早く復習として展開できる、又は2から始めることもできる

2 短い楽曲を聴いて筆ペンで描く

       サンサーンス「動物の謝肉祭」より

          ライオン、ぞう、かめなど

  リズム、トーン、強弱などの変化を線であらわす 点から線へ、細い・太い、長短、

  強弱、遅速、直線・曲線、斜線、ジグザグ、うねり、波、ぐるぐる、渦巻き、らせん、閉じる→円、重なる、集まる、交差する

3 1つの楽曲を繰り返し聴き、線であらわす  ※2回程度

  続いてソフトパステルを用いて色であら

わす

      曲未定

候補は3つのジャポニスムより「祭り」

1 音を聴いて線であらわすとはどういうことか、線とはなんだろう、どんな線が生きた線だろうかなどを考えさせる スムーズに表現活動に入れるように持ち方や筆運び、力の加減など筆ペンに慣れさせる

2 線が形づくっていくなかで、静か、おだやか、繊細などの対極にある躍動感、スピード感、力強さなどが雑にならないようにさせる

呼吸するような線が、生きた線となる

垂直、水平、斜め、曲線などいずれにしても一方向に手を動かし、往復させないようにする

3 紙のどこから描いてもよいし、描いてないところがあってもよい

  雑多ななぐりがきにならないように、音楽を感じさせて神経を使って絵にしていくようにさせる

  色彩についても同じことがいえる

7.評価  音に反応して手が動き、線を生み出すことができていたらうまくいったといえるが、深く考え込んで取りかかれない生徒がいるかもしれない。そのための手だてを考えたい。ここでは技術的な絵の上手さでなく、感性の豊かさがにじみでてくる様をみていきたい。線や色彩が美しかったら、どんどんほめる。