美術科学習指導案(略案)
授業者
1.
2.学級・(場所) 2年2組 男子20名女子12名計32名(視聴覚室又は美術室)
3.領域 表現・絵画「色と形であらわす音楽」
4.指導計画 1時間扱い
眼でみて描く、ということ自体大切な表現活動であるが、眼にみえないものを描
くために眼でみて描くということもある。音を聴いて線であらわすことは自分の
線をみつけながら音を記号化していくことである。管楽器、弦楽器、打楽器等の
音が合わさって奏でる音楽を絵にする。
筆ペン、ソフトパステル、わら半紙(A3)画用紙(ブレダン四切り)
5.本時の目標 短い楽曲を聴いて、筆ペンで線がきし、パステルで彩色する
6.学習指導過程
学習内容及び学習活動 |
教師の支援活動と留意事項 |
1 単一の音を聴いて線であらわす 太鼓、笛、タンバリン ここでA3わら半紙を用いてプレ授業ができていると、素早く復習として展開できる、又は2から始めることもできる 2 短い楽曲を聴いて筆ペンで描く サンサーンス「動物の謝肉祭」より ライオン、ぞう、かめなど リズム、トーン、強弱などの変化を線であらわす 点から線へ、細い・太い、長短、 強弱、遅速、直線・曲線、斜線、ジグザグ、うねり、波、ぐるぐる、渦巻き、らせん、閉じる→円、重なる、集まる、交差する 3 1つの楽曲を繰り返し聴き、線であらわす ※2回程度 続いてソフトパステルを用いて色であら わす ※
曲未定 候補は3つのジャポニスムより「祭り」 |
1 音を聴いて線であらわすとはどういうことか、線とはなんだろう、どんな線が生きた線だろうかなどを考えさせる スムーズに表現活動に入れるように持ち方や筆運び、力の加減など筆ペンに慣れさせる 2 線が形づくっていくなかで、静か、おだやか、繊細などの対極にある躍動感、スピード感、力強さなどが雑にならないようにさせる 呼吸するような線が、生きた線となる 垂直、水平、斜め、曲線などいずれにしても一方向に手を動かし、往復させないようにする 3 紙のどこから描いてもよいし、描いてないところがあってもよい 雑多ななぐりがきにならないように、音楽を感じさせて神経を使って絵にしていくようにさせる 色彩についても同じことがいえる |
7.評価 音に反応して手が動き、線を生み出すことができていたらうまくいったといえるが、深く考え込んで取りかかれない生徒がいるかもしれない。そのための手だてを考えたい。ここでは技術的な絵の上手さでなく、感性の豊かさがにじみでてくる様をみていきたい。線や色彩が美しかったら、どんどんほめる。